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心結ばれ縁繋ぎ - 紡ぐ命と導きし者 -
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慎重に点滴が調整され、医師たちが病室を後にする。
立ち尽くすウォルターのためにラッセルが軽く椅子の背を叩き、座るよう促した。
「手を握って、声をかけるだけでも違いますよ。稲積もしっかりな!」
副作用が出始めたのか、柚春の手は震えている。けれど、それ以上に力なく握り返していたのはウォルターのほうで、彼女は涙を堪えながら声を絞り出した。
「ごめん、なさい……心配掛けて、迷惑……ほんとに、ごめん……」
「ちがうよ! 言ったでしょ、『ありがとう』って笑えるようになってくれたら……それで、いいんだよ」
中華街でのやりとりを思い出して、晴月はお姉さんな顔をする。心から抜けきらなかった小さな棘に、本当は誰が悪いのかと責められても、今は俯く理由なんてないと自信が持てた。
きっと晴月も柚春も、何かを導くのを恐れているんじゃなくて、ただ可能性の中に立っているだけ。……ラッセルと同じ目線で生きると言う意味が少しだけ見えた気がするから、晴月は微笑むことを迷わない。
なんとか口端を上げようとする柚春に、無理はするなとウォルターが指先に力を込める。どこかボタンを掛け違ったような空気が滲む二人に、ラッセルももう一喝くらい言うべきかとハラハラ見守った。
なんとも言い難い沈黙を打ち破る、扉の開く音。心の整理をつけた透破が、出て行く前より重くなった空気に眉を顰めかけ――ぐっと、言うべき言葉を選んでウォルターの肩を揺する。
「取り乱すな。今あんたが崩れたら、柚春はどうなる……子供もだ。決めるのは、あんたに掛かってるんだろ」
本人と意思の疎通ができるなら、悪いようにはされないはず。それでも柚春の無理を見極め、治療の方針を決断するのはウォルターにしか出来ないことだ。
「柚春だって……不安になっていいけど、溺れんな。幸せになるのに必要なコトは、絶対取り零すなよ!」
いつもは揶揄うばかりで、肯定してばかりで……止めることも諫めることもなかったけれど。透破は全員の顔を確かめるように見回し、もう一度柚春と向き合った。
「欲張りじゃない。守るためならさ、全部抱えるために腕を伸ばせよ。……支えるヤツが、ちゃんといるだろ」
もちろんだと同意する代わりに、ラッセルは力強くウォルターの背を叩いた。おずおずと両手で柚春の手を包むウォルターは、次第と覚悟を決めたように彼女の震える手をしっかり支えていく。
「安心しろ稲積! ウォルターさんが傍に付いてる」
声を掛けてくれるラッセルと、無言だけど力強く頷く晴月と。みんなの応援が染み渡って、柚春はじわりと涙を滲ませ目を伏せた。
「ほんとはね、ずっと……」
気にしてないよなんて言いながら、ずっと気にしてる。大丈夫だよと笑いながら、恐れている。
子供の命が助かるのか、産まれて無事に育つのか。……そもそも、母親としてやっていけるのか。
当たり前のように培った生きる術ではハリボテしか作れなくて、大切な人にも知られまいとしてきたけれど。
「…………怖いの」
弱々しく握られた手に、ようやくウォルターは安堵した。特に病院へ来てから感じていた疎外感は、これだったのかと柚春の目元を拭う。
「ありがとう。……ちゃんと、言ってくれて。もう、自分を削らなくていいからさ……代わりに僕を頼ってよ」
今は何を言っても重い言葉になりそうだけど、心の片隅に置いておいてほしい。そう笑うウォルターは柚春の頭を撫で、優しく言葉を紡ぐ。
期待に応えようと頑張る姿も、難しくって溜息を吐く姿も、全部が等しく柚春であり愛しいということ。信じている人がいるのは独りじゃないということで、求められているのは完璧な誰かではなく柚春自身であること。
「忘れたら何度だって教えてあげるよ。……夫婦って、そういうものでしょ?」
幾分か空気が柔らかくなったのを感じて、ラッセルは二人にさせてあげようと晴月と透破へ目配せする。
容態が安定したわけではないが、あの絆があれば安心だ。希望が見えた三人は病室の外へ出ると――豪快な排気音に目を瞬かせた。
八景島も近い静かな海沿い、それも深夜になろうかという時間にバイクを走らせてきたのは、コンビニ袋を抱えた千里だった。
「連休の渋滞半端ねーな。見守る側が倒れてないか心配で、これでも飛ばして来たんだぜ?」
「飛ばしたって……千! おまっ、昼間ビール!!」
「イベントにバイクで行って、そんなヘマするわけないだろ? ほら、デイルームと給湯室を使っていいって」
大きな病院には飲食店が入ってることも多いが大抵は早く閉まるものだし、コンビニがあっても入荷が少なく選択肢がない。そんな環境で長丁場になることを予測した千里は、公園から赤レンガ倉庫まで戻る電車の中で地図を頭に叩き込み、夜道に気をつけながら差し入れを持って駆けつけたというわけだ。
「ラッセルたちも休めてないだろ。……状況は?」
「正念場って感じだけど面会は出来る。休むなら、ウォルターさんにひと声……いや、今入るのもあれか?」
先ほどの空気を思い返し悩むラッセルに代わって、晴月は元気に「夫婦水入らず中!」と報告をしてくれる。
胸を撫で下ろした千里は、「交代の準備が先だな」と笑って、三人をひとときの羽休めに誘うのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月25日
参加申し込みの期限
2026年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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