this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
心結ばれ縁繋ぎ - 紡ぐ命と導きし者 -
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
18
つぎへ >>
規則的な電子音と、穏やかとは言い難い波形を描くモニター。
手際よく装置をセットする看護師たちの邪魔をしないよう、透破は少し距離を取ったところから、横たわる柚春を見守っていた。
このご大層な部屋や、後ろで医師から説明を受けるウォルターの様子に、予断を許さない状況が続いているのはわかる。それでもこうして面会が叶い、短い単語で助産師と意思疎通している柚春の姿を見れば、彼女が倒れたあの瞬間より生きた心地がして目を細めた。
受け入れ先を探しての立ち往生に始まり、病院へ到着後も待ってばかり。助けてくれると言うからやって来たのに、受付だの医師の到着がだのと足止めされ、処置が始まってもなお状況は全く分からないまま、ただ時間だけが過ぎていった。
それなのに、未だ柚春は横たわっている。「どいつもこいつも対応が悪い!」と喚き散らしたって、誰も咎めはしないだろう。……ただ今日は、そうしてはならない気がした。
今までの自分なら、間違いなくどうにも出来ない憤りを誰かにぶつけていた。相手の都合も考えずに、後手に回っていると治療に当たってくれた人を責め、そもそも柚春が苦しむ羽目になったのはウォルターの管理不行き届きで気遣いが無いからだと全力で罵ったはず。
けど、そんなことを叫んでも柚春の容態は良くならない。誰も助けてはくれないし、幸せにならない。
何よりも柚春を最優先に考え、尊重しているのだと主張する『だけ』の自分が正しいと過信し、誰よりも彼女を守れているんだと自惚れていた。けれど、そんな態度では自分に同調する者はいなくなり、いつしか柚春を助けられなくなるなんて、冷静に考えたことはあっただろうか。
設備説明などを終えて退室する医師らを見送るようにウォルターが頭を下げるので、透破も軽く会釈をして病室の端にある付き添い用の椅子に一旦腰を下ろした。
医師らと入れ替わるように、病室の前で待機をしていたラッセルと晴月が顔を覗かせる。案じているのは柚春だけでなく、ウォルターもなのだろう。けれど当の本人は自分が憔悴した顔で迎え入れてることにも気付かず、二人に「声を掛けてやって」と小さく微笑んでいた。
「今のところは、この状態で……点滴投与で様子を見られる段階。……悪い物も、併発してないって」
別室でも常にチェックしてくれているし、何かあればすぐに呼んでいい。ここは、神奈川県内で大病院がひしめく横浜でも、さらにトップクラスの設備が整っている場所だ。何が起きても迅速な処置が受けられ、転院の心配なんてないと矢継ぎ早に続けるウォルターは、「凄いよねぇ」と無理に声を弾ませ、努めて明るく振る舞おうとしていた。
その痛々しい姿に透破は小さく息を吐き、「大人数もあれだろ」と適当な理由を付けて病室を出る。
誰かを気遣ったわけじゃない。ただ、透破自身が気持ちを整える時間が欲しかった。
普段はカプセルギアとして過ごす透破にとって、病院は無縁のようでいて、因縁深い記憶が刻まれた場所だ。
動揺を誘うには十分な衝撃があり、懐かしい時間が『忘れるな』と警鐘を鳴らしてくれる、約束の地。
「忘れてなんて……なかったのにな」
あの日、透破を『創った』幼い少年は、全てを諦めかけていた。
生きることも、未来を思い描くことも――おそらく、恋も。それでもなお柚春の幸せを願って、自分の代わりに付き従える騎士を創り、彼女の幸せを守り続ける想いを託された。
変なところで諦めが悪いのか、見られないだろう未来を嘆くことはなく、誰かさんの理想と自分の夢とを詰め込んで創った思念体が叶えてくれると信じて送り出したときの顔は、いつだって記憶に新しい。
「顔向けできねぇなんて、思ったこともなかったのに」
何ひとつ約束を守れていない気がして、透破は柚春の守り方を考え直す。自分が思念体だとか、今は玩具の依り代が出来て動きが今ひとつとか、そんなものは言い訳だ。
込み上げる悔しさを飲み込み、透破はもう一度自分に問い直す。『今』の自分に、何が出来るのか――と。
そうして透破が病室から少し離れたデイルームで立ち回りを模索している頃、病室では変化が訪れていた。
予定より早い回診に来た医師の言葉に、バタバタと忙しなく動く看護師。ラッセルと晴月は互いの手を強く握り合って、気を落ち着け支え合いながら柚春の無事を願い続けた。
激しい波を描くモニターを注視して説明する医師は、万が一の場合について淡々と説明する。短いながらも応答する柚春には、助産師が優しく「心構えだけはね」と覚悟を促していた。……このまま容態が安定しない可能性があるということが、容易に想像できる。
「効果が薄ければNICUって……予定日はまだ先なんですよ? そんな状態で、本当に」
不安が募るウォルターには、提示された母子ともに安全に助かる幸せの道が、危ないものに見えてならない。
専門家の言葉だと納得したい気持ちはあるし、段階的な処置にも理解を示せないわけでもなく。ただ最善が、もっと別にあるのではと医師に確認してしまうが、当然のように答えは変わらなかった。
現在の投与量では点滴の効果が期待できないので、調整しながら増やすこと。おそらく震えなどの副作用は強く出るが、張りを止めて子供を母胎に留めるのが第一なこと。
それでも、もしもの場合は――。
「……助けて、くれる……産んでも?」
お腹を大事に抱いて、痛みを耐えながらも医師に確認を取る柚春は諦めていない。しっかりと頷き返す医師、穏やかな顔で点滴をチェックする看護師だって、全身で大丈夫だと伝えていた。
子供に言い聞かせるように「頑張ろうね」と呟く柚春は、ちゃんと母親になろうとしている。なのに、同じく父親になるはずのウォルターは、彼女の隣に立てている気が全くしない。
覚悟の差か、疎外感か。この隔たりは、いつから生まれてしまったのだろう。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
心結ばれ縁繋ぎ - 紡ぐ命と導きし者 -
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月25日
参加申し込みの期限
2026年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!