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心結ばれ縁繋ぎ - 紡ぐ命と導きし者 -
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電車を乗り継ぎ病院へ着いたラッセルと晴月は、受付で事情を話して柚春の処置室まで向かった。
必要最低限まで落とされた照明と、響く靴音。普段なら怖がりそうなラッセルも、今ばかりは使命に満ちた顔でウォルターの姿を探す。
友人のパートナーとなった彼だが、ラッセルにとっては高校時代の担任まで務めてくれた恩師で、そんな立場や年齢差もあってか『世話になる人』という距離感でずっと見ていた。
しかし卒業して暫くが経ち、そろそろ『先生』と呼ぶ癖も直そうかと考えていたところ、彼は一人の男として弱音を零してくれるようにもなって、完璧な人間ではなく対等に見る大切さを改めて教えてくれた。
冷たい窓に額を当てて打ちひしがれているウォルターを見れば、少なくとも良い状況ではないことがわかる。
それでもラッセルは駆け寄り、まずは顔を上げさせるために第一声を張り上げた。
「容態はっ!?」
「まだ処置が終わってなくて……診断は、何も」
幾分か救急車に乗り込んだときよりは落ち着いたみたいだが、縋るものを失ったかのように立ち尽くすウォルターには軽口を言う余裕もないらしい。
「頑張っているんです、信じてやらないでどうするんですか」
大切な人の安否が掛かっているのだ、どうしたって弱くなるのは致し方ない。けど、なるようにしかならないと手放す前に、出来ることだってあるはず。
「今は中で付き添えないなら……少し一息入れてきます? ずっと気を張り通しも、疲れるでしょうから」
今のウォルターが中に呼ばれたところで、酷い顔をしていては柚春を驚かせるだろう。冗談めかすラッセルに釣られて柚春のお小言モードの顔でも思い出したのか、ウォルターは力なく苦笑する。
「そうだねぇ……少し、夜風で頭を冷やしてくるよ」
とぼとぼと歩く心許ない背中には、今にも舌打ちをしそうな顔で透破が着いて行った。近しい場所で柚春を想う者同士、相容れない姿も見てきたが、この危機に揉め合う様子も無いから、任せて大丈夫だろう。
「晴月も大丈夫か? 休日の帰宅ラッシュも凄かったよな、ちょっと座らせてもらって待ってようぜ」
座ろうとした脇の長椅子には、ずっと晴月が柚春に掛け続けてあげた防寒着が無造作に置かれていた。その瞬間を見ていないのに、この処置室へ運ばれたんだと突きつける存在感は、晴月の肩を震わせる。
「大丈夫、大丈夫。俺らが信じて待ってやらねーと、な?」
不安が伝染していかないように言葉を選び、晴月の肩を抱く。何が正解だったと揉めるのも、反省会も後回しにして、ラッセルは祈るように処置中を知らせるランプを見上げた。
「……私、ちゃんとできてたかな」
「もちろんだ。晴月が上着掛けて体温落ちないようにして、稲積が気を失わないよう声かけ続けてくれただろ」
こういうときはチーム戦だなと振り返り、冷静に対処する晴月を信じて公園を走り回れたことに感謝する。
けれど晴月はその優しさから逃れようと身じろいで、聞き間違えないように繰り返した。
「私は精霊じゃなくなって、人間になったけど……なら私は何ができる? 『ちゃんと』導けてる?」
嫌な感触でも残っているのか、晴月は両手のひらを眺めて瞳を揺らす。風の精霊だったときは、確かに魂を死後の世界へ導く存在だった。導く魂がなければ作り出していただろうことも、ラッセルは知っている。
「導くって、私が知ってるものだけじゃなくて、いっぱいあるんだって……そう、思ってたのに」
誰かの先頭に立つことも、後ろで見守って誘導することも。山に海に、生や死も。方法も行き先もひとつではないから、ラッセルの言う『何かを前向きに導く番』もやってくると、漠然と未来を描こうとした。
「でも、もし……精霊の力じゃなくて、『私が』柚春さんや赤ちゃんを導いているなら」
そんなわけないと怒鳴りつけたいのを堪えて、ラッセルは力強く抱きしめる。飛べなくなって、風も起こせないのに、導手の力だけが残るはずもない。
「……晴月のそれは、待つしかできねーのが悔しいだけだ。母子ともに元気に帰ってくるから、二人を信じろ」
現実を受け止めきれなくても、自分を疑わなくていいと伝えるように軽く背を叩き、何があっても離さないという意思を込めて抱きしめ続ける。
納得のいかない顔を伏せるように隠す晴月は、小さく「ここに居ていいのかな……」と零した。
「あのな、晴月。公園でも言ったけど――俺はさ、もう覚悟を決めてるんだ」
何かを前向きに導く番が来ても来なくても、一緒に歩いて行きたいこと。一生かけて大事にすること。
そのために必要なのは、晴月が隣に居てくれることだと話すラッセルは、彼女の顔が上がるのを待った。
「例えばさ、お互いを未来に導くなら……少しの祝福と思い出の風がありゃ何とかなると思わないか?」
地図がなければ描けばいいし、道がなければ立ち止まって相談すればいい。一方の楽観さに危ない思いをしたり、一方の慎重さに石橋を叩き壊してしまうことがあっても、それもちゃんと導きを選択した結果だ。
「だから、なんつーか……導きに色々あるって気付いたのは大事にしてほしいし、答えも急がなくていい」
腕の中の震えが止まって、胸を撫で下ろしたラッセルはもう一声かなと晴月の頭に額を預ける。
嘘は言いたくないし、夢を持たせたいわけでもなくて、一緒に歩みたいから待ってると伝えたい。
「ちゃんとするのが必要なときは、また額を付き合わせて学べばいい。俺は晴月と同じ目線で生きたいんだ」
おずおずと目線だけが上げられて、照れくさいことを言ったかなとラッセルは笑う。小さく頷き返す晴月の顔も、不安は残れど戸惑いはなさそうだったから、それで良しとしておいた。
足音が聞こえてきたので指先を繋ぐに留め、もう一度処置室のランプを見れば消えている。ストレッチャーが出てくる音に、近くまで来ていたウォルターと透破も駆けつけ固唾を飲んで医師の言葉を待つ。
点滴の繋がれた柚春が移されたのは、MFICUの設備が整った広い病室で――まだ安心は出来ないようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月25日
参加申し込みの期限
2026年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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