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心結ばれ縁繋ぎ - 紡ぐ命と導きし者 -
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いつウォルターが来てもいいようにと、千里はデイルームの明かりを半分付けたまま透破と語らっていた。
暗くしてある側で透破が休めたら良かったのだが、状況が状況だ。眠れないだろうと千里は苦笑し、せめて気晴らしになればと彼のぼやきに付き合っている。
「お兄さんが無知ってことはないでしょ。救急車に同乗したのはナイス判断だと思いますし」
車の規模次第では断られた可能性もあったが、ウォルターが放心していたこともあり、今回は許可が下りた。
本で学び常識と照らすだけでは生まれない発想を持つのに、何かあったのかと千里は聞く姿勢を正す。
「いや……オレ結構さ、思い込み激しいっていうか……柚春以外見えてないところがあって」
「ですね、それは知ってます」
間髪入れずに返せば、透破は手持ち無沙汰にしていた手を握りしめた。でもそれは、図星を突かれて悔しいのではなく、それに気付いたからこそ、どうにかしたいともがいているように見える。
「つまみを買うのに迷ってたときにもさ、アドバイスくれただろ。ああいうのが、オレはできなくて」
欲しいと言ったものを差し出すのが正解だと思って、学ばなかった。柚春が口にすれば、世界の理より真だと疑わなかった。……そうとは口にしなかったが、千里は「過保護が空回りしたのかな」程度に受け止め、透破の伝えたい言葉を予測する。不器用そうな人だしなと苦笑し、そのまま軽い調子でヒントを与えることにした。
「オレが知ってたのは、ラッセルのおかげですよ。勉強しているのを見てたら負けたくなくて、それで」
医者の家系だから当然とか、それくらい一般常識だろと普通を装って、影でこっそり知識が誤っていないか確かめた。そうすれば、ラッセルが古く間違った知識に辿り着いたときには訂正できるし、必死に学んでいる横で茶々だって入れられる。
「今回はたまたまそれが活かせただけで……負けたくないと思ったら、いつでも始められるって話です」
全てを話さなかったけど、透破は深く追求することも冷やかすこともせず、握った手を開いて小さく笑った。
少しは気が晴れたかなと微笑み返す千里は、念押しするように「ラッセルには秘密ですよ?」と添えて、次は明るい話題でもとバイクの話を切り出した。
格好良いマニュアルのスリムボディもいいが、一人時間を重視しないなら積載量が多めのタイプを選ぶのも、荷運びの機会が増えるこれからに対応できて良いだろう。
そうして花を咲かせているうちに、ウォルターも顔を出す。何かを言いたげにしていたけれど、千里は先回りして和洋のどちらがいいかとカップスープを掲げた。
色んな人に見守られていることに感謝しながら、ウォルターはまず二人に向けて、そして同じように駆けつけてくれたラッセルたちにも届くように、「ありがとうねぇ」と穏やかに微笑む。
その顔は青白い蛍光灯が照らしているのに、とても希望に満ちあふれていた。
少しの休憩を挟み、すっかり落ち着きを取り戻したウォルターは、受け取るままになっていた入院患者向けのパンフレットに目を通して必要な物を確認し、今後の手続きについて心を備えている。
時折柚春に視線を向け微笑むが、顔色の良くなった彼女も同じように目線を向けてくれるから、付き添ってくれる友人たちの雑談には冷やかしの声が混ざるほど、場の空気は明るくなった。
回診の時間がやってきて、晴月がピッと背筋を伸ばして立ち上がり深々と医師に一礼する。ラッセルは談笑できるくらい元気ですと状況を添え、部屋の奥に立っていた透破も無言でウォルターを見つめたあと、親指で扉を示し、信頼を預けるような笑みを浮かべてラッセルたちを連れ退室した。
検温やモニターのログ、そして問診など必要な確認。緊張するウォルターの前で、柚春は順調に答えていく。
小さく医師が漏らした吐息に背筋が冷えたが、「頑張りましたね」という第一声は峠を越えた知らせだった。
それでも点滴は継続だし、急患が来ない以上は朝までMFICUで様子見もする。しかし、朝の様子次第では部屋を移ることや服薬に変更出来る可能性もあるだろうと、医師は油断せずしっかり休むよう言いつけた。
点滴量などの再チェックも行われ、朝食や朝の回診時間を告げられた柚春は、緊張感なく眉を下げる。
「……もう大丈夫だと思ったら、喉渇いちゃった」
すると助産師はポケットに入れておいた案内に今の時間を書き加えて、医師に今一度確認をとってからウォルターに渡した。
緊急時に備えて絶飲食が基本ではあるが、段階を踏んで少しずつであれば大丈夫だとのお許しは、きちんと旦那様が管理してあげてくださいねと言われた気にもなる。
そうして医師らが退室するのを廊下に居た千里が軽く頭を下げて見送って、そわそわした様子のラッセルが部屋を覗き込んだ。
一同を病室に迎え入れるウォルターが安堵を浮かべていて、柚春もお腹へ手を当てる仕草が力んでいない。言葉より早く、何よりの報告を聞いた気がした晴月はうずうずと続きを待った。
「母子ともに安定したって。今晩はこの部屋で様子見だけど、夜明けには進展がありそうだよ」
「心配かけちゃったし、こんな遅くまで付き合わせてごめんなさい……でも、支えてくれてありがとう」
肩の力が抜けるようで、沸き上がる喜びに座り込んでもいられなくて。良かったと言いたいのに何故か鼻がツンとするから、晴月は口元で手を合わせて言葉が紡げるようになるまで微笑もうとする。
「この子も頑張ったと思うけど……何事もなさそうに遊んでるみたい」
ほら、と晴月を手招きする柚春は、言葉を重ねなくてもみんなが無事だと伝えるために、触ってみないかと声を掛けた。
おっかなびっくりと晴月が触れ、コクコクと静かに頷く。そこには昼間に感じたほどの張りはなくて、以前より物怖じせず元気に動く命がちゃんといた。
「きっと、みんなの応援が祈りになって、この子を導いてくれたんだね。ありがとう、晴月さん」
過去は変わらない。それでも、未来は選べる……変えられる。そういう人間になった。
パズルのピースが定まったような、まだ不安定なような緊張は、きっと完成を知らないから。
だけど晴月は怯えない。支えていたつもりで守られていて、教わっているようで気づきを与える関係は紡いでいける。
「……どういたしましてっ!」
もう一方通行に吹く風じゃない。今は地に足を付け、歩いているのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月25日
参加申し込みの期限
2026年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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