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休憩を終えホールに戻ると、予想通りで客の数はずいぶん落ち着いていた。
順番待ちもない。いま来店すれば即、座席に案内されるだろう。
この時間になると、ほんとお客さん少なくなるよね。
必然的に、真白の仕事も減ってしまう。
これまでが急流だとすれば現在は流動食のゼリー、時間の流れは半分以下になったかのよう。なかなか時計の針は進まないが、それでもバイト終了の時間が近づいてきた。
あと少しで終わりだし、っと……。
入口に立つ姿があったので、条件反射で店員モードに切り替わり真白は出迎えに立った。
「いらっしゃ──」まで言いかけて声が急上昇する。「
紅ちゃん!?
」
「オイッス」
ニヤッと笑って片手を上げたのは、ポニーテールに赤いリボンを結んだ少女、すなわち
芋煮 紅美
だった。
デニム地のショートパンツから伸びる脚は、すらりと長くてまぶしいくらい。一方で上は、黒いタンクトップに緋色の開襟シャツを羽織るという格好。ボタンは全部はずしてあって、袖も肘までまくっている。ハイカットのスニーカー履きだ。ボーイッシュに振り切るでもなく、ガーリーに徹するでもなく、強いて言えばその真ん中で、彼女らしいバランスをたもっていた。
「ましろー、様子見に来たぜー」
Vサインする。真白からすれば、反則的なまでのキュートさである。
「え、うわ、ちょ、様子見!? 恥ずかしいなぁ!」
顔を隠すものがほしくて、慌てて真白はメニューを使った。だって――紅美は、真白にとって、そういう相手なのだから。
「なに驚いてんの? 『見に行く』って前言ったじゃん?」
「言ってたけど……まさか本気とは……」
「あたしが冗談でそんなこと言うとでも?」
カカカと笑う笑顔がまぶしい。あきらかに、真白の反応を楽しんでいる様子だ。
「ほれ店員、仕事仕事っ」
「い、いらっしゃいませ! おひとり様でよろしかったでしょうか?」
「さっきのやりとりで明白じゃね?」
「……そ、そんな顔しないでよ! こういうマニュアルなんだから!」
「ほーい。おひとり様でーす」
「こちらへどうぞー」
先導しながら真白は悩む。
うわー、どの席にしよう。
窓際に案内すると、できすぎなくらいキマってる今日の紅ちゃんを通行人に無償公開してるみたいで嫌。
でも奥だと、スタッフに「あの子誰? 白さんの友達?」とか品定めされそうでそれはそれで困っちゃう……。
迷いに迷ったその挙げ句、店内を一周半もして、ようやく真白は中央付近の席に紅美を案内した。
「なんかあたし、すげー歩かされんかった?」
「ま、まぁ、せっかく来てくれたんだし、店内を見渡せる最高のポジションを探したんだよ。見たいでしょ? 店」
苦し紛れの言い訳だったが紅美は、
「なるほどドーナツ。さすが真白」
と素直に感心してくれた。ちょっぴり、罪悪感がある。
「私のバイト、もう少しで上がりだからデザートか何か食べてく?」
「おうそのつもりだぜい」
チーズケーキとコーヒーのセットを紅美は指定した。ご注文くりかえします、の流れを経て「かしこまりました~」と真白はバックヤードに向かった。
今日はバイト終わりに紅ちゃんと一緒に帰れるっ。
そう考えるだけで心がはずむ。
このあとアウトレットモールで、ちょっとしたデート(と、表現すると紅美は嫌がるかもしれないので絶対口には出さないが)でも楽しもうか。なんなら長居しちゃって、そのまま「バイト代出てるから夕食奢るよ。なんでも好きなもの言ってよ」なんてディナーの流れになったりして──楽しみすぎて足取りも軽い。
注文のプレートを受け取り、チーズケーキをトレーに乗せてホールに戻ろうとしたところ、
「白さん、ちょっと」
声をかけられ、背筋が強張った。
呼び止めたのは穐吉えら店長代理だ。抑揚の薄い、冷えた声だった。優しくて頼れるお姉さんモードではない、鬼指揮官のときの彼女の口調に近い。
「白さんが案内したばかりのお客様、お知り合い?」
「そうですけど、何か……?」
真白の胸の奥に、冷たい予感がじわりとひろがっていく。
「もしかして、あの子──」
だが、えらが言いかけたところで新たな来店があり、「いらっしゃませ」と彼女は店先に出ていったのである。
その先が聞けないまま、真白の終業時間は来てしまった。
……。
紅美と落ち合ってシーサイドアウトレットへ向かったものの、真白の胸のどこかには、かたちの定まらない影が残った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月17日
参加申し込みの期限
2025年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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