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Come and Get It
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食券自販機に、コインを数枚いれてボタンを押す。味気ない紙が一枚、ペロッと吐き出される。
オレンジ色のトレーを手にしてしばらく並んで、ステンレス製のカウンターに黙って食券を置く。まもなく、どんぶりが目の前に置かれる。
湯気を上げているのはかけうどん。
たった一杯。
定食の一環ではない。サラダも肉もなんにもつかない。もちろん、親子丼なんかとのセット販売でもない。
これが木天蓼大学教養棟学食で、もっとも安価なメニューだった。
……さすがに味気ないですね。
倉前 七瀬
は唇をゆがめた。大学二年生といってもまだギリギリ十代、育ち盛り継続中の自分にとってこのカロリーのみで昼をやりすごし、午後を乗り切れというのはいささかキツい。
武士は食わねど高楊枝というけれど、そんな片意地張る気力も自負もないものゆえ、広大な学食の、心なしか隅っこのほうの席、コピー機が並んでいるあたりで細々とうどんをすすった。
このまま道端の石ころのように、誰にも気づかれず無風でやりすごしたい──と、思ったのがいけなかったのか。
「お~」
悪友
賢持 剣吉
(けんもち・けんきち)が、大盛りカツカレー&ラーメンというヘビー級王座決定戦タッグをトレーに搭載した姿でやってきた。分厚いカツが皿からはみ出し、うず高く積まれもやしは小山のよう。加えて五百ミリリットルのコーヒー牛乳紙パックまで乗せており、祇園祭の山車のごとく盛大だ。
「隣空いてるよな?」
と言いながら剣吉はもう座っている。重いトレーがどしんと音を立てた。直後、
「ななっちにケンケン、仲良くランチタイム? お邪魔していい?」
丈田 虹子
(たけだ・にじこ)が姿を見せる。
「いいぜー」
「……あ、はい」
どもー、と言って七瀬の正面に座った虹子のランチは、タルタルソースたっぷりのチキンカツ定食だった。
「あれ?」虹子は、七瀬の寂しい状況に気づいたようだ。「ずいぶん小食だね? 早弁して、それ追加とか?」
「いえ、これが本日唯一のランチです」
「胃の調子でも悪いがか?」カレーをパクつきつつ剣吉が言う。
「ダイエット……は必要ないよねえ?」虹子のライスは大サイズだ。
うう、と七瀬は頭を抱え告白するのである。
「今月、本にお金を使いすぎました……!」
経緯を明かす。まず今月は気になる新刊がたくさん、一気に発売されたのがよくなかった。しかも前から気になっていた小説の書評とか、動画サイトでのあらすじ紹介とか、情報入手がはかどったのも大いによくなかった。さらには、ふらっと入った書店で魅力的なハードカバーの表紙に遭遇してしまったのも、なんだかそういうケースがたてつづけに発生したのも実に……実によくなかった!
「つまり金欠っちゃね?」
「逆さに振っても血も出んです」
「それでそんな……ひもじくない? まだ私、箸つけてないからチキンカツわけてあげようか?」
「俺が欲しいっちゃ♪」
「大盛りカツカレーは黙っとれ!」
「虹子さん俺に厳しすぎるぅ~」
剣吉と虹子のやりとりに、七瀬は思わず笑ってしまう。だが、笑っても満腹にはならない。
「そういうわけなんで、バイトしようかなぁ……って思ってます。親の仕送りに頼ってばかりなのもよくないでしょうし、しばらくかけうどん一筋というのも味気ないんで」
計算によれば、全平日のランチをかけうどん(あるいはかけそば)にすれば、なんとか今月は乗り越えられる見通しではある。しかしそれが、健康で文化的な生活と言えるだろうか。それに計算通りいくだろうか。なので七瀬は、先立つものを入手することを決めた。
「何かいいバイトご存知ないですか?」
「よっくぞ聞いてくれましたー!」
剣吉は目を輝かせたのだが即座に「剣吉の案は却下で」と七瀬は言った。
「俺まだ何も言ってないきに!」
「なんだか悪い予感がしたので」
「まあ聞くだけ聞いてみようか、ケンケンの紹介を」虹子は腕組みする。
「おーう、俺の行きつけのキャバクラ、寝子島にある『プロムナード』っちゅう店でな、黒服が足りてないんよ。時給いいし、結構な稼ぎになると思うき」
「そんなことだろうと思った」七瀬はため息を付いた。「夜のお店は、僕はちょっと……」
「なんでよ勿体ない。あそこのお姉さんみんなビューチホーなのにー」
「なのにー、って僕まだ二十歳(はたち)前ですよ、一応。あと、そういう店、たぶん苦手です」
「っていうかケンケン」虹子が言った。「『行きつけのキャバクラ』って……大学生なのに通ってるの?」
「うん。まあ、財政が許さんのでまだ一回行っただけやき」
「それは『行きつけ』って言わないのでは?」
七瀬の疑問も当然だろう。しかし剣吉は意に介さない。
「こないだ俺、二十歳(はたち)になったやん? お祝いってことで」
「その情報、いらないから」
ぴしゃりと虹子は言いのけて、「だったら──」とつづけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月17日
参加申し込みの期限
2025年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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