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結局、予定よりも一時間以上遅れての上陸となった。
足元がまだふわふわと揺れている感覚が抜けきらない。それでも、硬い地面のうえにいると思うだけで気持ちが楽になる。
水平線の向こうへ船が走り去っていくのを眺めながら、タルトは大きく深呼吸した。
「いやー、無事着いてよかった♪ 遭難するかと思ったよ~。ね、煌牙先輩?」
「……ワイ、もう地面から離れたくない……一生ここに根生やして生きてくわ……」
へたり込む煌牙をよそに、オルガがくすっと笑った。
「コウガ、大げさヨ。でも、無事でほんとよかったネ」
「大げさちゃいますわブチョー、人は酔ったら弱いですねん……ちゅうか、ブチョーはもう元気なんですねぇ」
「だって着いたですから。シュリーさんも元気ヨ」
でも錘左衛門は、まだ自力で歩くもままならず、木の根元に座り込んで動かない。
碧南は海風に髪を揺らしながら、そっと洋二の手を取った。
「どう? まだ気持ち悪い?」
「いいや。碧南さんが手、握ってくれたら治ったよ」
「何それ、都合よすぎー」
口ではそう言いつつも、碧南は自分の表情がほどけていくのを感じている。
「ここが三木、じゃなくて、ドクロ島なんですね」シュリーが言う。「なんというか──」
タルトがその先を引き継いだ。「のどか、だよねえ」
もっと不気味で奇怪な場所を想像していた。荒れ果てた大地、黒褐色に染まった岩肌、白骨が転がっている……とか。だが実際には、どう見ても普通の島だ。海岸は白っぽい砂に覆われ、内陸へ向かって低木がのび、緩やかな丘陵がつづいている。点々とした足跡も見つかったが、単に鳥のもののようだ。別に何もおかしくない。
でもでも、と碧南が言う。
「こういう目立たない島にこそ、未知の異世界へのゲートがひっそり穿たれているのかもしれないよ」
「オホー! 羽生さん、その発想、大事ヨ!」
言いながらオルガは、積み上げた荷物を担ぎ上げた。
「初日は無理しない。周囲の安全だけ確認して、海岸でキャンプを張るヨ!」
ここで付け加える。
「あ、でも動ける人だけでいいから」
なにせ錘左衛門は、まだブロンズ像のように不動だったのだから。
海岸近くに広めの砂地があり、そこでベースキャンプを張ることにした。
砂は白くてさらさらしており、ふれればじんわり温かい。寝子島よりも濃い潮の香りが流れ、寄せては返す波音が一定のリズムで耳に心地よかった。湿った風がふくたび、低木の葉がざわざわして、なんだか南国リゾートみたいに思えてしまう。
「ここ、思ったより快適じゃない?」
タルトが荷物を下ろすと、砂がふわっと舞った。
「うむ。キャンプ地としては上出来デス」
オルガは腕を組んで満足げにうなった。「でも風よけは必要ネ。コウガ、あの流木使っていいヨ」
「ほいほ〜い……って、え、これケッコー重ない?」
煌牙が文句を言いながらも、器用に木を転がしていく。酔いはだいぶ抜けたようで、動作もしっかりしている。
「ぼ、僕、手伝うよっ!」
まだ若干フラついている錘左衛門だったが、勢いよく走ろうとして足がもつれ、盛大に砂へ突っ込んだ。
「大丈夫ですか!?」
「平気!?」
碧南と洋二が慌てて駆け寄る。
「だ、大丈夫……すこし砂と仲良くなっただけ……」
「それ絶対大丈夫じゃないやつです!」
そんなドタバタに、タルトは吹き出しそうになった。
こういう雰囲気が好きだ。誰かが転んだり笑ったり、ちょっと失敗したり、そういうもの全部が、非日常の世界に飛び出したって実感させてくれるから。
上級生たちは慣れたものだった。オルガは自分でもちゃっちゃと動きつつ、テキパキと指示を出す。煌牙はひどく真剣な顔でロープを丁寧に結び、錘左衛門も気を取り直し、ブルドーザーのように力仕事をこなしていく。碧南たちは時おり手伝うものの、「ええからええから。まあ今回は任せてくんなはれ」と煌牙に言われて、基本は見学の体だった。
シュリーはというと、小さなメモ帳を片手に『キャンプの組み立て工程』を懸命にスケッチしていた。
「なに描いてるの?」
タルトがのぞきこむと、工程図のすみっこに、テント脇でポーズを決めるオルガの三頭身イラストが添えられていた。『Capitaine Olga☆(オルガ隊長☆)』のキャプションつきで、妙に完成度が高い。
「かわいい! シュリーちゃんって絵が上手なんだ♪」
「へ、ヘタですっ。日本のマンガを juste en copiant……just copying……えと、『ミヨウミマネ』でしかないですっ」
シュリーは身長180センチを超える長身で、濃い褐色の肌に、頭皮に沿っていくつもの細い編み目が並ぶコーンロウという髪型をしている。一本一本がていねいに編み込まれ、首すじの手前で小さな三つ編みの束にまとまっているというスタイルだ。シュリーはその端を、照れたときについ指でつまんでいじってしまう癖があるのだが──いままさに、彼女の指先はその小さな束の先をきゅっ、とつまんでこすりあわせていた。
ちまちまとしたイラストも、立派な体格に似合わぬ乙女な反応も、その仕草さえも、ギャップが可愛すぎてタルトは思わずきゅんとしてしまう。
「僕もイラスト描くの好きなんだ。よかったら今度見てよ」
「ほ、ほんとー!? 楽しみです!」
その会話を聞いたのか、
「オホーッ! もっと描いていいヨ!」
オルガが親指を立て、やたらご機嫌になった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月17日
参加申し込みの期限
2025年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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