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ドアが開いた。
「いらっしゃいませー」
と言ったところで七瀬の心臓は、いきなり三拍くらい飛び跳ねた。
「って、ウォルターさん!?」
声はかろうじて上ずらないですんだが、胸の鼓動たるや爆発寸前だ。
「やあ」
ふっと目元をやわらかく緩めたその人は、まぎれもなく
ウォルター・B
だった。
整った顔立ちに、どこか気品のある物腰。陽を受けて淡く光るブロンドが、店内の空気を一瞬で変えてしまう。退廃的な影を宿した眼差しなのに、笑うと嘘みたいに明るくなる。七瀬がいつも、反則だと思ってしまう笑顔だ。
「奇遇ですねぇ!」
本当ならそのままアフタヌーンティーに誘いたい。しかし仕事中ゆえ、ぐっとこらえるしかない。
「奇遇っていうか、様子を見に来たんだよ」
「えっ?」
「前、七瀬NYAINで書いてたじゃないか。『大学そばのカフェでバイトを始めた』、って」
「あ、いやまあ、そうですけど──」
なんとなく雑談いや雑NYAINしたおりに触れただけのことだ。ウォルターのコメントは『そうなんだ』と短かったので気に留めなかった。
「でもうち、店名とか曜日とか時間帯とか、書かなかったですよね……?」
「うん。だからだいたいのアタリをつけて来た。なんだかんだ言ってこのあたりよく来るしね、お洒落な感じのチェーン店っていうから店は想像がついたよ。曜日と時間帯は、あてずっぽ」
「当てずっぽうって……ここ寝子島からならわざわざ電車乗らなきゃ、ですし、もし僕おらんかったらどうするつもりやったとですか!?」
「なーに、そのときは可愛いホールスタッフの子に声かけて、NYAINのアドレス交換するだけさ」
「
えっ!?
」
「……なんてね。そんな驚くとは思わなかった」
ウォルターはくすくすと笑うのである。
ウォルターさんのコメント、さっきの剣吉の発言とコンセプトがおんなじ──。
そこに七瀬は驚いたわけだが、過反応だったかもしれない。
僕の気持ちも知らないで……、いや、……知ってるくせに。
こんな、翻弄するようなことをさらりと(たぶん、深く考えずに)告げる。
いつだってウォルターは七瀬にとって謎だ。天才肌、急になにをするかわからないし、周囲の反応なんて気にしない。
でも、だから気になる。いつだって。
だったら彼のペースに乗ろう。少なくとも、腹を立てたりジェラシー感じたりというのは、この状況ではちがう気がする。
「えへへ、ウォルターさんに会えるとはラッキーです」
七瀬は破顔した。実際、幸運だったと思う。
「サプライズ成功、だね。ところで、席案内してくれないの?」
「わわっ、申し訳ありません! すぐにご案内いたします!」
友人ふたりの席とは打って変わって、ウォルターのテーブルからの呼び出しには、「僕行きます!」と同僚を押しのける勢いで七瀬は馳せ参じる。
「ウォルターさん、ご注文は?」
「はい、では『本日のサンドイッチセット』はいかがでしょう」
「ふぅん、どんな内容なの?」
「房総もち鶏のハーブチキンと、産直の朝採れレタスを挟んだサンドイッチでして、香草の香りがふわっと立つんです。ミニスープは季節野菜のミネストローネ、サラダにはフレッシュトマトが付きます。ドレッシングは、バルサミコか柑橘のヴィネグレットからお選びいただけます」
立て板に水のごとくすらすら述べる七瀬に、ウォルターは目を丸くした。
「すごいな。優秀だねえ」
「ありがとうございます。今日何度も述べてきたから覚えちゃいました」
「おや? 七瀬にオススメを聞きたいお客さんがそんなにいるのかい?」
ウォルターはメニューを閉じ、ふっと悪戯っぽく目を細める。
「……それとも、口説き文句として聞かれてたりして? その制服似合いすぎるし。『蔵前くんのおすすめなら、なんでも試してみたいな』──なんて」
「ちょ、そんなこと言う人いないですって!」
「僕なら言うけど?」
「はぁっ!?」
「冗談だよ。……そんな赤くになるとは思わなかったけど」
からからと笑うウォルター。その無邪気な破壊力に、七瀬はしばし思考停止するしかなかった。
うう、ウォルターさんに手玉に取られまくっているような気がする。
けれど悪い気はしないのだった。
むしろ、楽しいかも。
このとき、側面からグサグサ突き刺さる視線を七瀬は感じた。
言うまでもない。剣吉と虹子だった。じっとこちらを凝視している。
黙って剣吉が手を上げた。見えるように。
行かざるを得ない。
「あの……何か?」
できるだけ小声で尋ねるも、両者の声はくっきりと和音を形成したのである。
「
あのひと誰!?
」
まあ、そうなるでしょうね……。
「あー、高校時代の、恩師……」
嘘ではない。けれどそれでふたりが、はいそうですかと納得するはずもなかった。
「とてもそれだけの間柄には見えなかったけど」
「なんか七瀬、おまん……いまみたいな顔、うちらに見せたこと、いっぺんもなかったろうがよ」
「そ……そんなことなかですよ」
「そんなことあろーがー」
などとやり取りしている間、今度は逆の側面から、熱い視線を七瀬は感じるのである。
というか、ウォルターさんにも見られているのですけど──!
どうしよう。
七瀬の平穏はいつだって、あのひとひとりに軽く、甘く、乱されてしまう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月17日
参加申し込みの期限
2025年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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