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雨の日と月曜日は
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四限目まで終えたところで、
「遊びに行かない?」
「カラオケ行こ!」
「ふふふ、私の名前がなぜ『カレン』なのか、思い知っていただきますよ」
と橙子、井乃梨、かれんに誘われたさゆるだが、今日は遠慮することにした。
井乃梨なんてマイクを握るポーズしてまでのアピールだったので。少し申し訳ない気もしたけれど、
「また明日」
と告げて三人と別れ、ねこでんに揺られた。
なんとなく、ずっと眠かったから。
それに、カラオケという気分でもなかったし。
◆ ◆ ◆
六月の陽は、まだ高い。
眠気の残滓(ざんし)を光がさらっていく。気がつけば、さゆるの足取りは軽くなっていた。それなら旧市街で少し、買い物でもしようと決めて寝子島駅で降りた。
湿った風が髪をくすぐる。アスファルトの上に、うっすらと薄灰色の影がのびている。
──その矢先、頬に冷たいものが落ちた。
ひとつ、ふたつ。
ぬるい水の粒が頬をすべり、思わず目を細めた。すぐに数えきれなくなり、あっという間に本降りとなった。
三十秒前までが嘘のよう、まるでシャワーだ。
傘を持っていない。
アーケードまでは距離がある。店の軒もまばらで、雨宿りできそうな場所がない。さゆるの早足は間もなく駆け足に変わった。
風が横殴りに吹きつけ、シャツの生地が肌に貼りつく。白い布が雨を吸い、透けた繊維の向こうで体温が奪われていくのがわかる。背中から腰にかけて水がつたう感触。スカートの裾は重くなって脚にまとわりつく。したたる水は流れとなって、あごの先までたどり着き、しずくとなってとめどもなく落ちゆく。
視界すら遮る勢いの雨のカーテンのむこう、視線の先に灯りを見つけた。スーパー銭湯『微笑の泉~寝子島天然温泉』。
雨中にけぶる幻のような看板。
差し伸べられた救いの手のような名前だ。
中に入ると、湿気とは別のあたたかい湯気の匂いが迎えてくれた。水気から財布とスマホを守りつつ受付に立ち、「ひとりです」と受付で告げると、店員がタオルの入った袋を差し出してくれた。
体重が二倍になった気分、服はすっかり濡れてしまっている。急いで脱ぐ。冷たい布が肌から剥がれるとき、湿った音が立った。脱衣所のロッカーにまとめて放り込み、ようやく楽になる。あとで乾燥機にでもかけよう。
それでも体の表面にはまだ冷たい雨粒が残っていて、肌がわずかに粟立っている。
手ぬぐいを持ち、女湯の戸をからりと開ける。
お客はまばらだ。
掛け湯をして、湯船に身を沈めた。
ひと呼吸おく。
湯が肌を包み、皮膚の奥まで音のない灯(ひ)をともす。 肺に硬く詰まっていたものが、ゆっくりとほどけていくようだった。
肩までつかると、全身がぬくもりに溶けるようだった。
瞼(まぶた)をおろす。
ちゃぷちゃぷという湯の音。ざーっと水が流れる音。誰かの小さな笑い声。
それらが遠くで交じり合う。
人心地ついたせいか、脳裏にじゅんの顔が浮かんだ。
じゅんはいま、何をしているだろう。そろそろ出勤を終えたころだろうか。今日は同伴はなかったはず。レースの縁取りと小さなリボンのついた、いかにもじゅんらしい傘をたたみながら、「ったく、客商売だとこういう天気の日は最悪ね」なんて言って唇を尖らせているところかもしれない。
ふっと口元がゆるんだ。
けれどじゅんのことを考えるうちに、モヤモヤしたものも鎌首をもたげてくる。
昨日の夜のことだ。
じゅんに電話がかかってきた。振動に気づいてスマホを持ち上げたじゅんは、一秒もためらうことなく『拒否』のアイコンをタッチし、何事もなかったかのように会話に戻った。悪質なセールス電話でも扱うかのように。
けれど、さゆるは見た。
画面に表示された名前は、『電話してくんじゃねえよボケ』だった。
酷いにもほどがある登録名だったが、それが誰の番号なのかわかってしまった。
宮小路美沙、源氏名『みちゃ子』のことだろう。
先日
『プロムナード』に加わった新顔キャストだ。といってもキャリアは短くはなく、じゅんこと『まみ子』がまだ池袋の店で働いていたころには同僚だったという。
みちゃ子についてさゆるが訊ねても、「あんなヤツのこと、気にしなくていいよ」と、じゅんは笑うばかりだった。「もう何年も前の話だし」と。彼女のことはあまり、話したくないように見えた。
そう言われても、どうしても頭のどこかに残る。
「あんなにも深く、熱く、蕩(とろ)けるほどに愛し合ったというのに……」
みちゃ子の言葉だ。
あの人は知っている、あたしの知らないじゅんを。
ため息が湯気を揺らした。
「物憂げな顔も、とてもお似合いですのね」
──!
聞きまちがえることなど、あるはずがない。一度聞いたら忘れられないタイプの声質だ。よく通る澄んだ声。上品な口調は嫌味にならない程度に華美で、どこか媚びたような甘さもある。まるで声優だ。それも、お嬢様役の。
顔を上げると、大きな浴槽の端に彼女がいた。
みちゃ子
。
やはり湯に肩までつかっている。長い髪はゴムで束ねていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年10月16日
参加申し込みの期限
2025年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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