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聞けば、ウォルターと尚輝は、湯船で別の卒業生とも遭遇したらしい。
「偶然って、すごいですね」
柚春は笑ってみせながら、心のどこかで小さくため息をつく。
本当は、ふたりきりのはずだったのに。
……そりゃあ元々、誰かに会ったら口裏合わせようって言ってたけど、デートとして来たはずなのに、これはどうなの。
その思いを顔に出したくはなくて、いつもより明るい声で言葉をつづけた。
「わたし、岩盤浴行こうと思ってたんですけど、先生がたは?」
すると尚輝は小刻みに(やはり小動物のように)ふるふると首を振った。
「い、いえ、僕はこのあと仕事もあるし、このあたりで帰ろうかと……」
いそいそと立とうとする。
まあたぶん、『仕事』は口実だろう。尚輝なりに気をつかっている気配を柚春は感じ取った。
もしかして、僕らのこと気づいてる……のかな?
いや、五十嵐先生の場合、ただ人見知りが過ぎるだけかも。
ウォルターが何か言いかけた。でもふと思いついて、柚春のほうが先に動いた。あえて尚輝の手を取る。
意外。小さくて、つるりとした手。女の子みたい──そんな感想が、ふと頭をよぎった。
「五十嵐先生、マッサージに興味ありませんか?」
「えっ、ま、マッサージ……ですか?」
「はい。肘から下だけ、簡単なオイルマッサージです。最近ちょっと勉強してて」
柚春は手持ちのポーチから小瓶を取り出した。ラベルのない琥珀色のガラス瓶。中身は彼女の手製のブレンドオイルだ。
蓋を開けると、レモングラスとローズマリーの香りがふわりと立ちのぼる。
「え、えっと、僕、そういうのは……」
尚輝が身を強張らせるのがわかった。
「大丈夫ですよ。ほんの数分で終わりますし、けっこう肩とか、腕も凝るでしょう?」
柚春はにっこり笑って、尚輝の返事を待つことなく、自分の手のひらに数滴垂らした。
「いま、練習中なんです。将来、リラクゼーションサロンとかひらきたいと思ってて」
指先で軽く温めてから、そっと彼の前腕に触れる。
思っていたよりも、筋肉の張りがしっかりしていた。
「わ、すごい……。けっこう凝ってますね」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。ここ、ほら」
肘下の筋を指で押しながら、柚春はやわらかくほぐしていく。
オイルが肌の上でなめらかに伸び、照明を受けてかすかに光った。やっぱり、きれいな肌をしている。
その様子を、ウォルターは少し離れた座椅子から眺めていた。にこにこと、いつもの調子で。
けれど、その笑みの奥にある気配が、少しだけちがう気がした。
なぜってウォルターは腕組みしているから。
柚春は手を動かしながら、ちらりとその姿を横目で見た。
腕を組む仕草。
そういえば、心理学の本に書いてあった。あれって、防衛反応のひとつなんだって。
つまり。
つまり──。
ヤキモチ、やいてる!?
柚春の頬が、湯上がりみたいに熱くなった。
あのワットが? まさか……でも。
でも、もしそうなら。
──嬉しいかも。
胸の奥で、なにかがぽっと灯ったようだった。
もっと丁寧に、もっと長くマッサージしてあげよう。
そうすれば、ワットがもう少しソワソワしてくれるかもしれないから。
そんな悪戯心が芽生える。
けれど尚輝の腕をほぐしているうちに、今度は妙な真剣さも湧いてきた。
将来の仕事として考えるなら、こういう機会って大事だよね。
あまり知らない人にふれられるチャンスなんて、滅多にないから。
ぜんぶが勉強になる。肌の質感とか、筋の張りとか、手の温度とか。
そして……。
その一部始終を、ワットが見ている。
ウォルターの笑みは変わらない。
でも彼の呼吸が少しだけ浅くなっているのを、柚春は見逃さなかった。
やっぱり妬いてる。
可愛いなぁ、もう。
指先に力が入る。ぐぐっとツボを押して、尚輝が「うぐっ」と小さく声を上げた。
ふふん、ワット、後悔しても遅いんだから。べーっ!
心の中で小さく舌を出す。
けっこう、楽しいかもしれない。
彼の前で、ちょっとだけ悪い子になるのも。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年10月16日
参加申し込みの期限
2025年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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