寝子高七不思議シリーズ：骨格標本さんが転んだ？｜リアクション

寝子高七不思議シリーズ：骨格標本さんが転んだ？

　夕暮れ。
「情報収集の間にネコッターで呼びかけておいたんだ」
　天野がネコッターで情報を拡散した結果、集まったのは御剣刀、桜庭円、小山内海の三人である。
　さて、それぞれが集まって、情報を整理する。

　生物担当の牛瀬先生は、骨格標本は十五年程前にイタリアから取り寄せたと言っていた。
　美野梨のろっこんで校長先生の猫たちに話を聞いてみたが、特に何も見てないらしい。
　他の先生にも聞き込みをしたが、特別変な行動をする生徒も先生もいない様子。

　あまり有効な情報は集められなかった。

「いいこと思いついたよ」
　円はそういうといたずらを考え付いたみたいな笑顔で刀に耳打ちをする。
「そうだな、俺もそれがいいと思う」
　刀もにやりと笑うと、立ちあがってみんなに言った。
「ちょっといいこと思いついたから、準備させてもらう」
『わたしもいっしょにいってもいい？』
　話すことができない海はスケッチブックにささっと書いてみんなに見せる。
　刀はＯＫとサインを出して、３人でこの場を去った。
　結局それぞれの思った方法でアクションを起こすことになる。
「俺は教頭が見たっていう廊下で張ってみるか」
　利平はそういって飛び出していった。
「僕は廊下をふらふら歩いてみるね」
　ＬＥＤランタンを持ち、リュックを背負うレイ。
「僕は近くのトイレに潜んでみるよ」
　飛鳥は確信を持って立ち上がる。
「俺はこの部屋で待機しよう」
「同じく。僕も隠れていよう」
　修と天野は生物室に残るようだ。
「任せて。ボクにいい考えがある」
　すばるは美野梨に笑顔を向ける。

　それぞれが思い思いに行動し、いかに解決するのか。
　夜が更けてきた。