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夏祭りの夜に
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【あたしたち、姉妹に見えるらしい。】
ある夏の日曜日の夕方。
朝鳥 さゆる
と
姫木 じゅん
は、寝子島神社を訪れていた。
今日は、ここの夏祭りの最終日で、二人はちょうど勤めている店が休みだったので、来たのだった。
さゆるは、紺地に白で水仙の柄が散らされた浴衣をまとって、髪にも白い水仙の飾りをつけていた。
というのも、じゅんが「さゆるの浴衣が見たい」とリクエストしたためだ。
「この間も着たじゃない」
と返すさゆるに、じゅんは「何度でも見たい」と言う。それで、結局さゆるは浴衣を着ることにしたのだった。
一方のじゅんは、和風ゴスロリの浴衣をまとっている。
境内に入って二人はまず、出店でしらす焼きそばを買った。夕食を食べずに来たので、まずは軽く腹ごしらえといったところだ。
そのあとは、人の流れに従うように、ゆっくりと出店を見て回る。
と、一ヶ所でじゅんが足を止めた。
「あれほしい」
見れば、射的の店の景品の写真の中に、今年の日曜朝のアニメ『魔法少女ミスティックエア』の限定アクリルスタンドがある。
「あー、なるほどね。じゃあ、やってみる?」
さゆるが納得して尋ねると、じゅんがうなずいた。
そこで二人は、射的の店へと近づいて行った。
射的は一回で六発撃てるようになっていた。
それだけ弾があれば、一発ぐらいは当たるだろうと思うが、じゅんは見事なくらい当たらなかった。
件のアクリルスタンドは特等で、彼女は一応そこを狙ってはいるようなのだが、弾はどの的にも当たらず、明後日の方角へと飛んで行く。
「嬢ちゃん、残念だったねぇ。まあ、メゲなさんな」
六発撃ち終わった時には、店の人にまで慰められる始末だ。
そんなじゅんは、さゆるに期待のこもった目を向ける。
(はいはい。何がなんでも、あれを取ってってことね)
さゆるは、胸の中でその視線に返して、「あたしもやるわ」と店の人に声をかけた。
手渡された射的用の銃を、さゆるは両手で構えた。
(特等のアクスタ……と)
一番上の段の端っこという、狙いにくい位置に置かれた『特等』と書かれた的に、慎重に狙いを定める。すっと息を吸い込み、止めた。心が無になる。
その瞬間に、彼女は引き金を引いた。
一直線に飛んだ弾は、軽い音と共に特等の的に当たる。弾かれるように、的は後ろに倒れた。
「やった! さゆる、すごい!」
一瞬息を飲んだじゅんが、両手を高く上げて、子供のように大はしゃぎする。
さゆるはそんな彼女を、微笑みながら見つめるのだった。
残りの五発は、あまり真剣に狙わなかったせいか、ほとんど当たらず、最後の一発が残念賞の的に当たったぐらいだった。とはいえ、もちろんさゆるは満足だった。じゅんの望んだものは、手に入れたのだから。
射的の銃を返して、景品をもらう。
「あんた、妹思いのいい姉ちゃんだねぇ」
アクリルスタンドと残念賞のガムが入った袋を渡してくれながら、店の人がさゆるに言った。彼はさゆるの隣のじゅんにも笑顔を向けて「姉ちゃんに取ってもらえて、よかったな」と声をかける。
さゆるとじゅんは、思わず顔を見合わせた。
さゆるが、店の人の方を向いて、曖昧に笑う。
「ありがとうございます」
言って袋を受け取り、会釈して踵を返した。じゅんも黙ってあとに続く。
しばらく歩いて、射的の店が遠くなったあたりで、二人は足を止めた。
「あたしたち、姉妹に見えたのね」
じゅんが、呟くように言う。
「みたいね」
さゆるもうなずいた。改めて、隣に立つ恋人を見やる。
小柄で童顔なじゅんは、中学生に見えるだろう。そして、世間では同性二人が仲良くしていても、恋人同士とは思わないだろう。せいぜいが友人か、親族と考えるぐらいだ。そして、射的の店の人は、二人を姉妹だと思ったということだ。
「いいんじゃない? 好きなように見てくれれば」
さゆるは、小さく笑ってじゅんに手をさしだす。
「そうね」
うなずいて、じゅんはその手を取った。
二人は手をつないで、祭の喧騒の中を歩き出す。
さゆるがちらとふり返ると、じゅんの口元には満足げな笑みが浮かんでいた。
(アクスタを手に入れられて、満足って顔ね)
胸に呟き、さゆるも微笑んで、少しだけつなぐ手に力を込めるのだった。
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担当ゲームマスター
織人文
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月23日
参加申し込みの期限
2025年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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