this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夏祭りの夜に
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
【夏祭りのダブルデート】
夏休みのある夜。
水上 桜
は、滝沢 匠と二人で、寝子島神社の前にいた。
今夜は、ここの夏祭りなのだ。
桜は、水色の地に金魚が泳いでいる柄の浴衣をまとっている。匠は普段と変わらず、Tシャツにジーンズ姿だ。
(来年の今ごろは、どうしてるのかな、私たち)
そこに佇んだまま、桜はぼんやりと考える。
(無事合格して大学に通ってて、楽しい夏休みを過ごしているのか、それとも浪人して予備校通い……とか? 考えてもしかたがないけど……ただ、受験が終わるまでは、こうして二人で過ごせる時間は次第に少なくなるわね。まあ、一緒に勉強するという手もあるし、実際、そうしてるけど)
桜にとって、今は高校生活最後の夏休みでもあった。なので、どうしても気持ちが受験や、未来の自分の境遇へと向いてしまう。
そこにやって来たのは、
有沢 茉奈
と閑野 カノンの二人だった。
茉奈は、白地に華やかに咲き乱れる紫陽花柄の浴衣姿、カノンは朝顔柄のアロハシャツとハーフパンツといった恰好だ。
この二人も、桜と匠同様カップルで、今日は四人でダブルデートなのだった。
「桜、可愛い。一緒に写真撮ろうよ」
駆け寄って来た茉奈が、声をかけて来る。
「いいわよ」
桜がうなずき、茉奈が自分のスマホをさっと取り出した。二人で腕を組んで、笑顔になったところを茉奈が自撮りする。
「カノンとあたしも撮って」
茉奈がスマホを差し出して来たので、桜は抱き合う茉奈とカノンを撮った。
そのあと、桜と匠も並んで茉奈に撮ってもらう。
撮り終わると茉奈は、今写したものを確認し、「あとでSNSにアップしよう」と胸に呟く。
「じゃあ、行こうか」
桜が一同を見回して、声をかけた。
それに促されるように、他の三人もうなずき、神社の境内へと歩き出した。
境内は、出店がたくさん並び、人出も多く賑わっていた。
「普段からアレコレお祭り騒ぎというか、いろいろある寝子島だけど、夏祭りって特別だよね。何が特別かは知らないけど。そんな気分がするじゃない」
その中を歩きながら、桜が言う。
「たしかに、夏祭りって、何か特別な感じするよな」
匠が彼女の隣を歩きながら、うなずいた。
「しらす焼きそばだって。あれ食べようよ」
出店の一つを示して、茉奈が他の三人に声をかける。
「いいな。俺、ちょうど腹減ってたんだ」
カノンが、真っ先に賛成の声を上げた。
そこで彼らは、しらす焼きそばをそれぞれ買った。出店の横に設置された木のテーブルに陣取り、焼きそばを口にする。
焼きそばの上にしらすが大量に乗せられたそれは、一見すると白くて不思議な見た目だった。
茉奈は、これもSNSにアップしようと、写真を撮る。
食べ終わると彼らは、出店を攻略して回ることにした。
誰かが言い出したことではないが、それぞれ得て不得手があるせいか、いつの間にか二つのカップルで勝負する形になる。
ヨーヨー釣りや金魚すくいは、茉奈とカノンに軍配が上がった。
どんどんヨーヨーを釣ったり、金魚をすくったりしていく二人に対して、桜と匠はこよりが切れたり、ポイが破れたりと苦戦したのだ。
「ふふ、あたしたちの勝ちね」
楽しそうに笑う茉奈に、匠が「くそ~」と歯噛みする。
射的では、茉奈とカノンは特に熱が入り、二人でそれぞれ一等と特等を狙うと決めて、撃った。結果、狙いどおりの的を射止めた二人は、それぞれの品を交換する。
ちなみに、茉奈が射止めたのは猫の形の目覚まし時計で、カノンが射止めたのは猫の頭を模したポシェットだった。
「ありがとう、カノン。大事にするね」
「俺も」
二人は笑顔を見合わせ、楽しそうだ。
一方の桜と匠は、残念賞のガムの箱を手に、悔しそうだった。
だが、型抜きの店にいくと、形成は逆転する。
カノンはまだしも、茉奈はうまくできずに、だんだんムキになってやり始めた。
対して桜と匠は、けっこう複雑なデザインのものをすいすいと崩さず抜いて行き、あっさりと景品を手にした。
ちなみにもらった景品は、桜がプチプラブランドのハンカチセットで、匠は同じブランドのロゴ入りコースターだった。
「難しい分、景品は豪華だな」
二人がもらったものを見て、カノンが言った。
カノンは、小さな箱入りクッキーを景品としてもらっている。
「型抜き、うまくできなかったの、あたしだけ?」
小さく頬をふくらませる茉奈を、カノンが宥めた。
「気にするなって。他の所では茉奈も充分成果出してるだろ」
「それはそうだけど……」
小さく口元を尖らせたものの、茉奈は改めて射的でカノンに取ってもらったポシェットを見やって、「まあいいか」と笑う。勝ち負けよりも、四人で勝負すること自体が楽しいのだし、大好きなカノンと一緒に過ごせているのだから、それが一番だと彼女は改めて思った。
そんな中、桜が声をかけた。
「私、花火が見たいわ。境内の裏手からよく見えるんですって」
「花火! あたしも見たいわ」
茉奈もうなずき、一同は境内の裏手に向かうことにした。
裏手に回ると、たちまち祭の喧騒が薄れる。
ポツポツと花火見物をしているらしい人影はあるが、それほど多くはなかった。
四人は、木々が途切れて開けた場所に、足を止める。
空には、すでに色とりどりの花火が上がり始めていた。
桜と匠は手をつなぎ、静かに肩を寄せ合って、その花火を見つめる。
同じように、茉奈とカノンも手をつないで空を見上げていたが、茉奈は花火よりもつながれた手の方に意識が行っていた。さっきから、胸のドキドキが止まらない。カノンに、自分の心臓の音が聞こえてしまわないか、心配になるほどだ。
その時、ひときわ大きい花火が上がり、遅れてドーン! と轟音が響く。
「わあっ!」
カノンが感嘆の声を上げ、茉奈は
(これなら、ドキドキしてても大丈夫ね)
と彼の方へと身を寄せた。
こうして四人は、しばし夜空を焦がす花火に見惚れるのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夏祭りの夜に
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月23日
参加申し込みの期限
2025年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!