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寝子島高校
夏祭りの夜に
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【ふたりで過ごす最後の夏に】
稲積 柚春
にとって、その夏はいつもと少し違っていた。
昨年
ウォルター・B
と結婚した彼女は、現在妊娠四ヶ月である。
身重の体では、これまでとまったく同じというわけにはいかない。
それで、テレビで花火大会の様子を見たり、ウォルターが焼きそばやかき氷を作ろうとしたりと、その状態でも夏を楽しむ方法を試行錯誤していた。
それらは、楽しくはあった。だが。
(……デートできるのは、今年で最後かもしれないしなぁ)
ふと、柚春は思う。
そこで彼女は、ウォルターにリクエストした。
「子供がいると勝手も変わるし、今しかできない夏祭りデートを楽しみたいな」
場所の指定はしなかった。彼女にとっては、どこに連れて行ってくれるのかも、楽しみの一つだったからだ。
そして数日後。
ウォルターが柚春を連れて向かったのは、寝子島神社だった。
夕方、神社に到着して、促されるままに境内に足を向ける。
境内は灯篭に火が灯され、いくつも吊るされた提灯で明るく照らされていた。そして、たくさんの出店が並び、多くの人々で賑わっている。
夏祭りが開かれていたのだ。
柚春の目は輝き、笑顔が浮かぶ。
「連れて来てくれて、ありがとう。ワット!」
彼女が感謝の言葉を告げると、ウォルターは少し照れた笑いを浮かべた。
「どういたしまして。地元だし、君は何度も来たことあるかもしれないけどねぇ」
「ううん。すごくうれしい」
柚春は、かぶりをふって返した。
さっそく二人は、出店を巡る。
最初に入ったのは、射的の店だった。
一回に六発撃てるようになっていて、柚春は三等と残念賞の二つが当たり、個包装のチョコレートの大袋とガムをもらった。
ウォルターはさすが寝子高で射撃部の顧問を務めるだけあって、はずしたのは一発だけだった。特等から四等までを総なめで、店の人に称賛された。
「ワット、すごいね!」
柚春が、はしゃいだ声を上げる。
景品の数では彼にかなわないが、その腕は素直にすごいと思うし、何よりかっこいい姿が見られたので、彼女としては満足だった。
ちなみにウォルターがもらった景品は、猫型のポシェットに猫の形の目覚まし時計、プリンの素、チョコレートの大袋、ハーフサイズの箱入りクッキーの五つだ。
「次は、ヨーヨー釣りしよう。これなら僕だって、たくさん釣れるかもだし」
それぞれ景品を受け取ると、柚春が言った。
ウォルターも了承し、二人はヨーヨー釣りの店に向かう。
ここでは二人とも、それぞれ三つずつヨーヨーを釣って終わった。
そのあとは、たまには体も動かさないと……と、缶倒しに興じた。
食べ物や雑貨の店なども見て回り、少し休もうかと、二人は境内のあちこちに置かれたベンチの一つに、腰を下ろす。
(来年は……この子と一緒に来てるかな)
柚春は、少し張り出した自分の腹部に手をやって、ふと思った。
(一緒に来たら、いろんな色や音にあふれてて、この子びっくりしちゃうかも)
そんなことを想像すると、笑みが浮かぶ。
(子供のいる生活とか、子育てってまだイメージできないこともあるし……楽しいことだけじゃないってわかってるけどね。でも……やっぱり、楽しんでいきたいな)
不安がないわけではないが、わくわくする気持ちの方が大きいのは、たしかなのだ。
そんな彼女を労わるように、ウォルターが声をかけた。
「疲れた?」
「ううん」
彼をふり返り、柚春はかぶりをふる。そして、真っ直ぐ彼を見上げると、言った。
「ワットはパパになっても、僕のワットでもいてね? こうしてデートする時間も、僕が甘える時間も、とってくれなきゃやだよ」
「もちろん。だって僕は、いつでも君のワットだからね」
優しく微笑んで返し、ウォルターはそっと柚春のこめかみに、キスを落とす。
柚春は、それを少しくすぐったく笑って受けて、彼の肩に頭を預けた。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
参加いただき、ありがとうございました。
マスターの織人文です。
夏祭りの夜を楽しむシナリオということで、たくさんの方に参加いただけて、うれしかったです。
それぞれの夜を精一杯書かせていただきました。
少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月23日
参加申し込みの期限
2025年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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