遊ぼう！　トロピカルランド｜リアクション

遊ぼう！　トロピカルランド

「来たよ、トロピカルアイランド！」
　白真白は小さな体を思い切り伸ばして歓声を上げました。
（下の対処もちゃんとしてきたし今日は遊ぶぞー）
　事故の後遺症はあるけれど、何事にもポジティブな真白のこと。
　そんなことで思い切り楽しむことを諦めたりはしません。

　周囲を見回し、まず最初に向かうのは。
「悩んだけれど最初はウォータースライダーからだよ」
　さっそく一人用のアドベンチャースライダーへ。
　下を見れば思った以上に高くて、滑る前からわくわくどきどきです。
　真白はためらう様子もなく、えいっとチューブ状のスライダーに身を躍らせました。
　流れる水の中、浮き輪はすごいスピードで滑っていき、右へ左へとカーブ、時には急降下！
「いやっほー、すごいすごい！」
　真白の大きな胸もそれに合わせて揺れますが、水の抵抗があるからか痛いほどではなく、むしろ気持ちいい感覚です。
　バシャーン！
　終わってみればあっという間でした。
「はー、すごいコースだった、もっかい乗ろっと！」
　スライダーからプールへ飛び込んだ真白は、すぐに上がってもう一度てっぺんを目指すのでした。
「さっき見えなかった景色もしっかり見ようっと」

「スライダーの次はウルトラモンキーフロート！」
　プールを横断するように、点々と浮かぶを模した浮橋。
　最初のほうは上に張られたたネットにつかまっていけますが、途中からそれは途切れています。
「こういうのは勢いで……っと、っほ、うわっ！」
　バシャーン！
　バランスを崩した真白は見事にプールに転落してしまいました。
　浮かび上がった真白は、すぐにスタート地点へと戻っていきます。
「ふう……けっこう難しいね。絶対にクリアするんだから」
　全体を見渡し、ゲーマーらしく冷静に作戦を立て始めた真白。
「ポイントはそこと、あそこかな？　視線は遠くを見て、ぶれないように……」
　成功した挑戦者たちの様子を見ながら、真白は必勝法を編み出しました。
「踏み込みは、つま先を内向きにしてリズムよく！」
　ついに！
　真白はバランスを崩すことなくフロートを渡り切り、他のお客たちの拍手を浴びたのでした。

「ふぃー、つかれたけど楽しかったー」
　一日思う存分楽しんで、最後はスパへと向かいます。
「南国風でリラックスできるー」
　のんびり疲れた体を癒すのでした。