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LIQUID -Star Chronicle- 時の波濤編
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【ストーリークエスト『時の波濤』(1)】
息を呑む。
「なんて光景……」
アヤカ(プレイヤー:
綾辻 綾花
)は呆けたように口を開け、手のすがる先を求めてケイ(プレイヤー:
早川 珪
)の腕をつかんだ。
「これからあそこへ入るのか。なんだか気が遠くなってしまうな」
「はい。ちょっと怖いですね……」
アヤカの肩を抱いた彼とて心情は似たようなものだろう。押しつぶされそうな、けれどどこか神秘的なそれを見上げ、魅入られずにはいられない。
<時球域>と、そう呼ばれている。大地に出現した半球状の空間だ。直径は数十キロにも達するだろうか。黒々として、ハニカム状のウロコめいた表面構造を持ち、稜線は虹色にきらめいている。淡いパステルな七色の流れが巡り、彩光を放ちながら渦を巻いているのが見えた。
ブドー(プレイヤー:
志波 武道
)も腕組み、目を細め、冗談のように巨大な球体を見据える。
「あれの中に、<時の波濤>ってやつが荒れ狂ってるわけかー」
ペットのカワウソ、うーちゃんは不思議そうに小首を傾げてブドーを見上げ、ホムンクルスのレクサは、輝く稜線の虹色を瞳に受けながらに真っすぐ、球体を見つめていた。
「こりゃーハードなクエストになりそうだゼイ!」
<時の波濤>なる現象がリキッド大陸を襲うようになり、数週間が経過している。揺らめくエネルギーの波はどこかから押し寄せ、触れたモノの時の流れを奪い去ってゆく。集う冒険者らの近くにも、逃げ遅れ波濤にのまれたが故に時を停められ、ぴくりと身じろぎさえしない、色を失ったような人々の姿がたたずんでいた。なんらかの手が講じられなければ、彼らは未来永劫、そこで石になったかのように物言わず立ち続けるだろう。
波濤は同様の者たちを大陸の各地に増やしている。どこからともなく押し寄せ、脈絡もなく飲み込んでゆくのだ。時を奪われるのは人間や動物、あるいは魔物などの生物のみならず、樹や草花、家々など無機物さえ例外ではなかった。
波濤の影響を払い彼らを救うためには、近隣に渦を巻いて出現した時球域へ踏み込まねばならない。それがサイディア王国やワインツ帝国、または各国の王たちが導き出した結論だった。そのため多くの兵を動員し時球域へと送り込んでいるが、今のところ戦果ははかばかしくないのが実情だ。敵兵でも魔物でもない、未知なる現象を相手にどの国もひどく難渋していた。
「そこで私たちの出番、ってわけね!」
たとえば気合じゅうぶん、拳を握りしめたアオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)や相棒のマーナ(プレイヤー:斎藤 愛)、それにシャローテや彼女らに同行するオートマタのUPW2など、国家はここにきて冒険者たちへ事態の打開を乞うようになった。恥も外聞もなく、しかし背に腹は代えられないということだろうか。それほどに時の波濤とはおそるべき災害として大陸の全てを呑み込まんと広がっているのだ。
「いや~……見れば見るほどでっかいわね。なんだか帰りたくなってきたわ……」
「まあねー、でも久しぶりのメインクエストだもん。気合入れていかなくちゃ!」
マーナは先日までパナーシェにてバカンスに興じていた反動か、いまひとつ気分が盛り上がらないようだが、アオイは早くも臨戦態勢だ。
そうして集められた冒険者らのかたわらには、ソフィア(プレイヤー:
月原 想花
)やシフォン(プレイヤー:
黒白 滴
)の姿もあった。
今回のクエストを主導するのは、二人も教員として所属する<サイディア王立魔法アカデミー>である。前途有望な若者が抱く魔法の才の開花を手ほどきし、次代の担い手を育成する……アカデミー出身のスペルブレイカーやオラクルヒーラーならあらゆる業種で引く手あまたであるし、各国で宮廷魔術師を務めたり魔法機関の重鎮を担う者も多くあった。
「ずいぶん集まったわね。アカデミーも本腰を入れてきたみたい」
「ま~、ある意味緊急事態だからねえ~。あの学長が行方不明になっちゃうなんてさ~」
クエストの目的は、<人形姫・アンペリア>学長の捜索と救出と定められてはいる。王立魔法アカデミーの頂点に立つおそるべき魔の使い手、希代の研究者でもある学長が眼前の巨大時球域、<ナイトウォール>と呼称される錯綜空間へ単身調査におもむいてから数日が経過していた。フィールドワークのため休職中扱いとなっているソフィアとシフォンながら、アカデミーの焦りが冒険者を招聘する本クエストの発行にいたったことは想像に難くない。学長ならばさほどの時間もかけずに解決へいたるだろうとたかをくくっていたのだろう。
「私も、あの学長が時球域で戦闘不能に……なんて、想像がつかないけどね。だから心配はしていないわ」
「けどさ~。あのひとはなんていうか、ちょっと……うん。変わってるからねえ」
その時、ナイトウォールが黒い深淵のような表面を大きく揺らがせた。
「おーい、冒険者諸君!」
それを合図に、声が上がった。強い風の吹き抜ける丘陵において、よく通る澄んだ声は、研究者・マオメイのものだ。
「そろそろ、クエスト開始の時間だ。みな集まってくれ!」
ノノコ(プレイヤー:
野々 ののこ
)はやる気に満ちている。ビーストライダーらしくスライムにまたがり、ぽいんぽいんと跳ねていた。
「おっしゃー! がんばろうねー、エイジくん! シャーミィちゃん!」
彼女はまだまだ新米冒険者であるが、エイジ(プレイヤー:
佐藤 英二
)やシャーミィ(プレイヤー:西藤 叡治)のようなベテランがともにあれば、秘めた実力をいかんなく発揮することもできるだろう。
「マオメイさんは、今回は同行しないの?」
エイジがたずねると、マオメイは悔しそうな、あるいはほっとしたような複雑な顔を浮かべて言った。
「私は研究や分析が本分だからね。今回はここでその任に着くことにした。アカデミーの要請というのがいささかシャクだが……連中、私のような者を凡俗のアマチュアと見下しているくせにな」
「はは……」
多くの冒険をともにしてきたマオメイとの付き合いも長い。その知見に頼れないのは難しい道程となりそうだが、あの空間は、彼女のような非戦闘員には厳しい戦場であるとの判断だろう。
「まっ、私の分まで頑張ってきておくれ。決して、あの中で迷子だなんてのはよしてくれよ? まだまだ君たちに依頼したいクエストは山ほどあるんだからね。ああ、アヤカたちにもよろしく言っておいておくれよ。さて……いよいよ出発だね」
冒険者らは集う。虹色が散る時球域の境界の眼前まで進むと、内部から耳にしたこともない音が漏れ聞こえた。拍動のような、金属がこすれ合い軋むかのような……その奇怪は歩む彼らへ得もいわれぬ予感を与えただろう。
「こら、ふたりとも。そんなふうににらまないの」
ロサヴィア(プレイヤー:
仙藤 紫
)の両脇へぴたり寄りそう瑠璃と真珠だが、燃えるような二人の瞳が一心に注がれているのは、前方をゆくアオイだ。
「むむむ……まさかまた、あの女と同じクエストだなんて……」
「お姉さまは渡さないんだから!」
「そんなんじゃないったら。もう……」
肉薄すれば壁のごとくそびえるナイトウォールを前にしながら、ふたりは恋敵と認定したアオイに剣呑な視線を寄せるのに忙しい。
冒険者の歩む理由もそれぞれだ。国や名誉を背負わない彼らにとって、命を張るのは親しい隣人のためであったり、スリルのためであったり、報奨金のためであったりする。だからこそクエストには多様なドラマが添えられ、予測不能に展開してゆくのだった。
ポラリス(プレイヤー:
スピカ・フォーツ
)や凛風(プレイヤー:
鷹司 凜太郎
)のような者たちもそうだ。ふたりは時の波濤がもたらすわざわいへ、たがいに背負った過去をよすがに立ち向かう。
「凛風。なにか……」
「うん。ポラリス」
「なにか……予感がするの。この時球域は、私を、呼んでる……?」
逆巻く渦が呼んだものか、上空に暗澹とした雲が立ち込め始めた頃、彼ら冒険者は心を定め、ナイトウォールへの侵入を開始した。ひとたび触れれば、停滞した時をふたたび動かすまで抜け出ること叶わない、時間の牢獄へ。
ナイトウォールと呼ばれる波濤のうねりの一画に、一体の人形がたたずんでいた。ところどころにひびの入った、しかし人と見まごうばかりの精巧な人形だった。
人形は褪せた灰色の髪をなびかせ、右の真紅、左の蒼碧とたがいちがいの瞳であたりを一望し、能面めいて表情のない顔をしてつぶやいた。
「至険至難。この空間にあっては、いつまでたってもおやつの時間がめぐってこない」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月15日
参加申し込みの期限
2025年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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