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ねこねこ看守と、庭園迷宮デスゲーム(?)
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逃げる囚人たち
「はあ、はあ……なんか、またおかしなところに猫罪人として放り込まれたみたいね。
今回の罪はたしか『紗月を独占して許せないにゃ!』って……
完全にあのかぎしっぽの主観と嫉妬が入りまくりなんだけど」
シマシマの囚人服を来た
初瀬川 理緒
は、広大な庭園迷宮のなかを走っていた。
囚人側のアドバンテージは5分。
とにかく中心部から離れようとしているが、木立で区切られた円形の迷路はなかなかにやっかいで、弧を描く長い道のりを南へ走ってようやく一列分外側に出られたかと思ったら、また半周くらい北へと走らされたりしている。
「しんど……っ! でもモデル業のための身体づくりだと思えば……!」
ポニーテールを高い位置でまとめあげ、気合を入れ直していると、囚人服の親子に出くわした。
梓 智依子
と、5歳になる娘の
楓
だ。
「ママー、すっごい! おっきい迷路!」
「そうね……はぁ」
テーマパークに来たと思い込んではしゃいでいる娘の隣で、母の智依子はひそかにため息をつく。
(これはいったいどういうこと……? 私も楓も、捕まるようなことしてないよね? ねこねこ看守に『この前、庭で親子でダンスの練習中に危うく庭に迷い込んできた猫を蹴っ飛ばしそうになった罪』とか言われたけれど、あの時の猫には煮干しをあげたし、けががないかどうかもちゃんとチェックして大丈夫だったし……)
ぶつぶつぶつ。
考え込んでいると、知らぬ間に楓が理緒に突進していた。
「わーっ! おねえちゃんもシュージンなの!?」
「そうよ、可愛いお嬢ちゃん」
「わーい、かわいいっていってもらった! おねーちゃんもかわいいね! いっしょににげよ?」
理緒の手をつかんだ楓は、キラキラした瞳で智依子のほうを振り返る。
「いいよね、ママ?」
理緒と智依子は小さく会釈をしあうと、しばらくいっしょに行動しましょうか、と頷き合った。
旅は道連れ世は情けだ。
幼子を連れた人なら信頼もできそうだし、と理緒は思う。
「……それにしても紗月の姿がないなー。どこ行ったんだろ?」
◇
「うむぅ、また『構ってあげなかった』とかなんとかの罪で捕まってしまいました。デジャヴ……」
倉前 七瀬
は囚人となって逃げている。
だが今回はひとりではない。七瀬と同じ世界線の住人で、囚人服の
ウォルター・B
(以後『
ウォルターさん
』と記す)といっしょだ。
「奇遇ですねぇ~」
「奇遇だねぇ。というか……ぜんぜん状況がわからないんだけどねぇ」
友情と愛情を掛け算して2で割ったうえに甘くて苦い珈琲シロップをかけたような、名前の付けにくい関係性のふたりだが、いっしょならたとえ火の中水の中。わけもわからず放り込まれた庭園迷宮のなかであろうと勇気リンリン元気百倍、である。
そんなふたりの前方を歩いているのは
星山 真遠
であった。
「あー、迷宮攻略の基本技って……地味に苦痛だよな……」
真遠は片手を壁になっている樹木に沿わせるようにして歩いていた。七瀬たちも同じようにしているはずだが「あ、お花咲いてますねー」とか「ちょうちょだねぇ」とか緊張感のない感じで、声もだんだん後方に遠のいている。
はあ、とため息をついて真遠は振り返った。
「おふたりさん、イチャイチャしてんなら先行くぜー?」
「へっ、イチャイチャ!? ……してません、けど」
「いやいやお兄さん、顔、蕩けてるよ……」
バッと赤くなって腕で顔を覆う七瀬。
真遠は踏み込みすぎたかと、気まずそうに頭を掻いた。
「ああ、べつに詮索とかしないから。俺、副業でPBWのゲームマスターってのをやってて、いろいろ書くんで……人間っていろんな関係があるよな。うん。どれもよきかな」
「執筆業の方でしたかー」
「本業は司法書士兼行政書士なんだが。実家が司法書士事務所を営んでいて、一応そこの跡取りなもんで」
「ふおー、すごいですねえ。僕は本好きが高じて、木天蓼大学で司書教諭を目指して勉強中なんです」
「マタ大? 後輩か。俺、大学時代にSF研に所属してたよ」
書き手と読み手、さらには大学の先輩後輩でもあるということでなんとなく意気投合し、さてさて迷宮の解き方といえば、という話になる。
「僕が読んだ本のなかで印象に残ってるのは乱歩の『孤島の鬼』でしょうか」
七瀬の記憶によれば、たしか孤島の迷宮――あちらは洞窟だが――に迷い込む話であったと思う。そのなかに、迷宮の基本的な解き方についての描写があった。
「常に同じ側の壁を触り続けて進めば、時間はかかるかもしれないが、いつか必ず出口にたどり着ける……いわゆる『右手の法則』だよな。左手でもいいけど」
つまり真遠が樹木に手を沿わせていたそれだ。だが……。
「うお、また木の位置が変わってやがる!」
「ふむん、壁に沿って進むのは正攻法ですが、そんな悠長なことしとったら看守に見つかってしまいそうです」
「どうするのかな~七瀬?」
ウォルターさんに問われた七瀬は腕組みしてふうむと考えた。
が……長考している時間はない。まもなく看守たちもスタートしてしまう。
この迷路の攻略法はもう、これしかない気がした。
「ここはシンプルに、直感で進みます!」
◇
ちょうど同じころ。
北へ向かって逃げていた
朝鳥 さゆる
と
姫木 じゅん
の耳に、ねこねこ看守の声が届いた。
「にゃにゃーっ! 5分経ったにゃ! 看守たちもスタートにゃーっ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月24日
参加申し込みの期限
2025年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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