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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ねこねこ看守と、庭園迷宮デスゲーム（？）
ゲームの終わりはまったりと
――こうして、ねこねこ看守の気まぐれではじまった庭園迷宮デスゲームは幕引きとなった。
「さあ、皆でお茶にしよう！」
手作りケーキと紅茶をふるまう看守の修とあおいに、ねこ囚人たちはにゃあにゃあと集まってくる。
「ははは、そんなに慌てなくてもみんなの分あるよ」
「みんなお疲れさま。はい、修くんも紅茶どうぞ」
「ありがとう、あおい。あおいもお疲れさま」
ねこたちをもふりながら、修とあおいはまったりと和む。
「結局、脱出できた囚人は一組だけでしたね」
「もっと逃げられちゃうかと思ったけれど。看守チームがさすがだったね」
綾花と珪も木陰のテーブルで寄り添いあっていた。
「まあ、あんまり逃げる気がなかった囚人もいそうだけれど」
そう言って、珪は膝に乗ってきたねこ囚人を撫でながら笑う。
そうですね、と綾花はつられて微笑んだ。
「ここ、ずっといたいですもんね。私にとっても……珪さんとにゃんこが傍に居てくれるだけで楽園です」
◇
さてそれから――看守に捕まってしまったり、囚人に逃げられてしまったりして、【一日猫の刑】に処された人々がどうなったかというと――。
「にゃにゃーっ！ 紗月ちゃんを攫ったオマエは、猫になったのに紗月ちゃんには撫でてもらえず、ごろにゃんする吾輩をしっぽを咥えて見ているしかない刑にゃーっ！」
猫になった理緒は、ケージの中に入れられた挙句にねこねこ看守が紗月の膝でなでなでされるのを見るしかないという極刑に処されていた。
「にゃ、にゃにゃーーっ！（さ、紗月ーーー！！ 紗月はなんで猫じゃないわけ？）」
「紗月ちゃんは、囚人を逃がしてないから刑に服す必要はないのにゃ！ それに吾輩、人間の紗月ちゃんのファンにゃからにゃあ～にゃっはっはっは！」
「ごめん理緒ちゃん。ねこねこ看守のまんまるな背中の手触りが気持ち良くて……撫でずにはいられないよ」
「にゃあぁ～ごろごろごろ……紗月ちゃんもっと甘えさせてにゃあ～」
「にゃにゃにゃ……（ぐぬぬ……）」
羨ましいにゃろ、とちらちら目線を送ってくるねこねこ看守を恨みがましく見つめながら、理緒は猫な一日を過ごすことになったのだった。
真遠は眠たそうな目をした猫になって丸くなっている。
「うん……まあ……すっぽんぽんにされてなにか吹っ切れたよ……マッパにされることに比べたら、猫になるくらいなんてことないな……」
はふう、と大あくびをして眠りにつく真遠猫。
その傍には、絡まり合うようにしてじゃれあっている柚春猫とワット猫の姿がある。柚春たちは、手柄をぜーんぶねこ看守たちにあげてしまって、結局囚人をその手で捕まえられなかったので猫だった。
「ごろごろにゃん……（ふわもふなおなか枕、気持ちいいよぉ）」
「ふふ、にゃーん（猫なワット可愛い。もっと甘えていいんだよ）」
（※イラストを猫なふたりに脳内変換してご覧ください！）
その向こうでは、さゆる猫とじゅん猫も鼻と鼻でちゅっとしながらまったり。
「にゃあ……なあ……（ここ最近、大学や仕事で忙しかったからのんびりと過ごすのも悪くないわね）」
「なあなあ……（そうね、むしろずっと猫でいたいくらい）」
日頃の疲れも相俟ってまったりを楽しむ大人な猫たちのあいだを駆けまわっているのは、仔猫の梓と、ママの智依子猫である。
「にゃっにゃっにゃーーーっ！（猫たのしーっ！）」
「にゃにゃーっ！（待ちなさい梓。隙あらば突撃しようとするの、やめなさーい！）」
まったく……娘の好奇心には休日ってものがないのかしらね？ と溜息をつかずにはいられないのは、猫になってもそのままであった。
「にゃああ～」
高いところからそんなみんなを見渡しているのは赤毛のヴィーゼ猫である。
囚人を逃してしまったのは悔しいけれど、こんな一日も楽しいものだ。
（あ、そうだ……お仕事の休みの連絡どうしましょう？）
お勤めしている霊界のカフェに連絡を入れられないことだけが気がかりだが……ま、仕事のことはいったん忘れよう。
（――だって私たち、いまは怠惰な猫なんだから）
◇
さて。
結果的に唯一の脱走成功者となった七瀬とウォルターさんはどうしているだろうか？
彼らは脱出したあと、ねこたちの園に王様待遇で迎えられ、素晴らしいティーパーティを楽しみながらこれでもかってほどねこくん達を構い倒していた。
「イヤになるまで遊んであげますからねぇ」
「ほーら、なでなでもふもふぅ～～」
猫の顔を模した玉座に並んで座ってにっこにこでねこたちを撫でまくる七瀬とウォルターさん。
すてきな時間は一日中続きましたとさ！
＜おしまい＞
――こうして、ねこねこ看守の気まぐれではじまった庭園迷宮デスゲームは幕引きとなった。
「さあ、皆でお茶にしよう！」
手作りケーキと紅茶をふるまう看守の修とあおいに、ねこ囚人たちはにゃあにゃあと集まってくる。
「ははは、そんなに慌てなくてもみんなの分あるよ」
「みんなお疲れさま。はい、修くんも紅茶どうぞ」
「ありがとう、あおい。あおいもお疲れさま」
ねこたちをもふりながら、修とあおいはまったりと和む。
「結局、脱出できた囚人は一組だけでしたね」
「もっと逃げられちゃうかと思ったけれど。看守チームがさすがだったね」
綾花と珪も木陰のテーブルで寄り添いあっていた。
「まあ、あんまり逃げる気がなかった囚人もいそうだけれど」
そう言って、珪は膝に乗ってきたねこ囚人を撫でながら笑う。
そうですね、と綾花はつられて微笑んだ。
「ここ、ずっといたいですもんね。私にとっても……珪さんとにゃんこが傍に居てくれるだけで楽園です」
◇
さてそれから――看守に捕まってしまったり、囚人に逃げられてしまったりして、【一日猫の刑】に処された人々がどうなったかというと――。
「にゃにゃーっ！ 紗月ちゃんを攫ったオマエは、猫になったのに紗月ちゃんには撫でてもらえず、ごろにゃんする吾輩をしっぽを咥えて見ているしかない刑にゃーっ！」
猫になった理緒は、ケージの中に入れられた挙句にねこねこ看守が紗月の膝でなでなでされるのを見るしかないという極刑に処されていた。
「にゃ、にゃにゃーーっ！（さ、紗月ーーー！！ 紗月はなんで猫じゃないわけ？）」
「紗月ちゃんは、囚人を逃がしてないから刑に服す必要はないのにゃ！ それに吾輩、人間の紗月ちゃんのファンにゃからにゃあ～にゃっはっはっは！」
「ごめん理緒ちゃん。ねこねこ看守のまんまるな背中の手触りが気持ち良くて……撫でずにはいられないよ」
「にゃあぁ～ごろごろごろ……紗月ちゃんもっと甘えさせてにゃあ～」
「にゃにゃにゃ……（ぐぬぬ……）」
羨ましいにゃろ、とちらちら目線を送ってくるねこねこ看守を恨みがましく見つめながら、理緒は猫な一日を過ごすことになったのだった。
真遠は眠たそうな目をした猫になって丸くなっている。
「うん……まあ……すっぽんぽんにされてなにか吹っ切れたよ……マッパにされることに比べたら、猫になるくらいなんてことないな……」
はふう、と大あくびをして眠りにつく真遠猫。
その傍には、絡まり合うようにしてじゃれあっている柚春猫とワット猫の姿がある。柚春たちは、手柄をぜーんぶねこ看守たちにあげてしまって、結局囚人をその手で捕まえられなかったので猫だった。
「ふふ、にゃーん（猫なワット可愛い。もっと甘えていいんだよ）」
（※イラストを猫なふたりに脳内変換してご覧ください！）
その向こうでは、さゆる猫とじゅん猫も鼻と鼻でちゅっとしながらまったり。
「にゃあ……なあ……（ここ最近、大学や仕事で忙しかったからのんびりと過ごすのも悪くないわね）」
「なあなあ……（そうね、むしろずっと猫でいたいくらい）」
日頃の疲れも相俟ってまったりを楽しむ大人な猫たちのあいだを駆けまわっているのは、仔猫の梓と、ママの智依子猫である。
「にゃっにゃっにゃーーーっ！（猫たのしーっ！）」
「にゃにゃーっ！（待ちなさい梓。隙あらば突撃しようとするの、やめなさーい！）」
まったく……娘の好奇心には休日ってものがないのかしらね？ と溜息をつかずにはいられないのは、猫になってもそのままであった。
「にゃああ～」
高いところからそんなみんなを見渡しているのは赤毛のヴィーゼ猫である。
囚人を逃してしまったのは悔しいけれど、こんな一日も楽しいものだ。
（あ、そうだ……お仕事の休みの連絡どうしましょう？）
お勤めしている霊界のカフェに連絡を入れられないことだけが気がかりだが……ま、仕事のことはいったん忘れよう。
（――だって私たち、いまは怠惰な猫なんだから）
◇
さて。
結果的に唯一の脱走成功者となった七瀬とウォルターさんはどうしているだろうか？
彼らは脱出したあと、ねこたちの園に王様待遇で迎えられ、素晴らしいティーパーティを楽しみながらこれでもかってほどねこくん達を構い倒していた。
「イヤになるまで遊んであげますからねぇ」
「ほーら、なでなでもふもふぅ～～」
猫の顔を模した玉座に並んで座ってにっこにこでねこたちを撫でまくる七瀬とウォルターさん。
すてきな時間は一日中続きましたとさ！
あとがき
担当マスター：
笈地 行
ファンレターはマスターページから！
ご参加ありがとうございます。笈地です。
ねこねこな脱出ゲームはいかがでしたでしょうか。
すてきなアイデアをくださったヴィーゼ・ベルンスタインさま、
改めまして当選おめでとうございました＆ありがとうございました。
みなさんはこのあと、それぞれの世界線に戻られました！
ねこねこ記者のスピンオフ（？）的な存在であるねこねこ看守が
また登場するかは未知数ですが……
まったりな脱出劇、お楽しみいただけましたら幸いです。
それではまた別のシナリオでお会いしましょう。笈地でした。
ねこねこな脱出ゲームはいかがでしたでしょうか。
すてきなアイデアをくださったヴィーゼ・ベルンスタインさま、
改めまして当選おめでとうございました＆ありがとうございました。
みなさんはこのあと、それぞれの世界線に戻られました！
ねこねこ記者のスピンオフ（？）的な存在であるねこねこ看守が
また登場するかは未知数ですが……
まったりな脱出劇、お楽しみいただけましたら幸いです。
それではまた別のシナリオでお会いしましょう。笈地でした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年07月24日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年07月31日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2025年07月31日 11時00分
