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LIQUID -Star Chronicle- 仲夏の英雄譚
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【サイドクエスト『パナーシェでのひととき』(2)】
「ね、どうかな? 似合う? ね、アヤト!」
ビーチは常夏。鼓動はとどまることを知らず跳ね回る。深く淡く真っ青な空に、ミルクを混ぜ込んだようなふわふわの雲。踏みしめた白砂はさらりとやわらかくて、まるで細やかなベーキングパウダーのよう。小麦色に焼き上がるマユラ(プレイヤー:
落合 まゆら
)はさながら、チョコ入りのふわふわパンケーキ。
「ああ。似合うよ。すっげーキレイだ」
「ふふっ、ありがと!」
アヤト(プレイヤー:京極 綾人)のまぶしげな瞳に映るのは、マユラただひとりだけ。数多の冒険者たち、数多のプレイヤーが集うリキッド大陸で、彼女を見定めた。
ふたりは恋人
、真夏のリゾートでともにアツく燃え上がるのだ。
「貴重なお休みだもんね。いっぱい楽しもうね♪」
「もちろん! めいっぱい遊び尽くそうぜ、マユラちゃん!」
ひとことでその衝動を言い表すならば、仕事の反動というものである。駆け出し売り出し中の声優、人気急上昇中のロックバンド『Edwoods』のリードギタリスト、双方立場は違えど実に多忙であった。芸能ビジネスは仕事を入れてナンボであり、少し人の目から遠ざかればあっという間に忘れ去られてしまう。そのはしくれとは言え彼女らもまた例外ではなく、スケジュールは過密気味となり、ここ数か月の実に大回転ときたら、すり切れんばかりだったのだ。
おかげで長期休暇などとは縁遠く、駆け出しゆえにお金もないものだから、遠出などは望むべくもない。ふたりのデートは自然、リキッド大陸にてクエストを遊ぶのが定番となっていた。
今回はバトルもない、期間限定バカンスイベント。ふたりが絆を深め合うにはぴったりのタイミングではないか。手をつないでふたり、溶かしたターコイズみたいな海へと駆けてゆく。
「あはは!」
「うわ、やったなーこの!」
水をかけあうだなんて、低予算でチープな恋愛ドラマの定番シチュエーションでつまらないとばかり思っていたら、恋人とそうすることがこんなにも楽しいとは。夢中でばしゃばしゃと水遊びに没頭する。
「もうちょっと向こうへ行ってみようか、ここらは珊瑚礁らしいよ」
「じゃあ……競争ね!」
「あっ、ずるいぞ、マユラちゃん!」
「ふふふっ、つかまえてみろー!」
波間をかきわけ、飛びこむと沖合へ向かって泳ぐ。
「わ……」
「これはすごいな。底まで見えるよ、完璧に」
クリスタルのように透き通る青い海。眼下には極彩色に彩られた珊瑚礁が一面に広がり、発光する鱗を持つ熱帯の魚たちが長いヒレをたなびかせ、舞うように泳いでいた。まるで夢の中のような光景だった。
しばしの間幻想の海の虜となり、疲れたころに水から上がったふたりは白浜の上へと寝ころぶと、寄せては返す波に洗われながらに、キスを交わした。
夜は、思いもよらぬ展開となった。
「飛び入りって……アヤトのギターで、あたしが歌うの? マジ?」
「マジマジ。大マジさ」
アヤトはにかっと笑い、マジカルアーティストとして愛用するギターを取り出してみせた。
イベント『パナーシェでのひととき』のタイムスケジュールは現実に即しており、今夜はディナーショーなども開催される。何組かの著名なアーティストと多数のインディーズバンドが招かれ、ステージを披露するというのだが、アヤトはその飛び入り枠としての参加をマユラに提案した。
「いやいや、あたし歌手じゃなくて声優よ、声優。そんなふうに、ショーで歌うなんて……」
「声優ならいつか、歌の仕事だってあるかもしれないだろー。キャラソンとかさ、あるじゃん? その予行練習だと思えばいいさ。それにマユラちゃんの歌声、オレ、好きだよ。プロにも負けてない、っつーかプロ並みだって」
「もー、適当言っちゃって」
「ホントだって!」
たしかに歌は得意だ。今のところはカラオケで友人に美声を聞かせてうならせるくらいだが、いずれは彼の言うように、歌の仕事なども入るかもしれない。声優としてのキャリアにも深みが出ることだろう。
「それにさ」
と、アヤトは少しばかり頬を赤くして言った。
「オレのギターでカノジョが歌ってくれるだなんて、そんなの……サイコーじゃん?」
マユラは苦笑いをこぼした。そうまで言われては、断る選択肢はなさそうだ。
かくしてディナーショーのさなかに、ふたりはステージへ上ることとなった。人気バンドのリードギター担当、それに昨今のアニメのあの役この役え存在感を見せつける声優の、密やかなコラボだ。
ステージ前の客席は超満員。集まった観客のなかにはゲームを通じて見知った冒険者も幾人か含まれ、声の演技はどこか裏方という意識のあったマユラはいささか気恥ずかしくもあったが、
「ほら、マユラちゃん、笑って笑って。スマイル! 大丈夫さ。マユラちゃんの声を、オレのギターで世界まで届けてやる!」
「ねえちょっと、アヤト、ライブより気合が入ってるんじゃない!?」
いつのまにやら、毛ほどの羞恥心などどこかへ吹き飛ばされて、喉が枯れるほどのシャウトをパナーシェの端から端まで響かせたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月10日
参加申し込みの期限
2025年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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