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LIQUID -Star Chronicle- 仲夏の英雄譚
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【サイドクエスト『極星の七英傑』ウーローン・首都カンノン近郊】
極星の紋をその身に戴く者たちが、かつてリキッド大陸に存在した。大地をあまねく統べた彼ら古代文明の民たちは、<極星の七英傑>によって聡く強かに率いられた。驕らぬ彼らはとどまることなく繁栄し、絶頂を極めし都のかがやきはプリズムを帯びて虹色に舞い散り、豪奢な城の尖塔は天をもつらぬいたという。
昔話だ。遠い、遠い……永劫続くとも思われた文明も、かの月の民<ムーンウォーター>との大戦争へ臨み、敗北した。歴史は途切れ、失われた。七英傑は命を投げ出し、後世への希望をつなぎ世を去ったが、かくもあっけなく、古代文明は歴史の表舞台からその痕跡を抹消されたのだ。
人の営みは儚く、時にたやすく消え失せる。手の施しようもないほどに……砂浜へ築かれた楼閣のごとく。
しかしながら、歴史というものはこれが案外と、しぶとく後の世に伝え継がれるものでもある。砂上の楼閣が崩れ去っても、風に吹かれて侵食されたその痕跡にさえ意味を見い出す者が現れるものだ。
少なくともポラリス(プレイヤー:
スピカ・フォーツ
)は、そう信じている。
「ふう……」
ポラリスの姿は今、乗り合い馬車の荷台にあった。
「お客さん、疲れたかい? もうそろそろ着くよ」
振り向いた御者の笑みにうなずいて、流れゆく景色へなんとはなしに目をやると、首都カンノンの壮大な街並みはとうに見えなくなり、平原の向こうにはうっそうと茂る森が広がっていた。
「しかしお客さん、本当にこのあたりでいいのかい? こんな森にゃあなにもないぜ。まあ、奥へ行くと古代文明の遺跡だかなんだかがあるって話だが……」
「大丈夫。そこに、用が……あるから」
そっけないポラリスに、壮年の御者は肩をすくめた。首都周辺の村々を巡るのが彼の仕事で、その中間地点であろうこんな場所で馬車を降りる客など、めったにないのだろう。彼は不思議そうな顔を浮かべたものの、それ以上問いを重ねることもなく、鞭を引いて馬車を止めた。
「なんだか知らんが、まあ、無茶はせんようにね。お嬢さん。帰りは別の馬車をつかまえて乗るといいよ」
「ん……ありがとう」
馬車がぱからぱからとゆっくり進んでゆくのを見送って、ポラリスは身の丈を越える長大な杖を突き、森へと足を踏み入れた。
森には魔物も生息していたが、およそポラリスの相手にはならない。呼び出した銀精の氷剣があっけなく蹴散らし、なにごともないかのように歩を進める。
ポラリスの目的は森の最奥にある遺跡だ。
そこは歴史に埋もれた極星の七英傑がひとり、第一位階を戴く<統星>クヨウの終焉の地とされる。知っているのはポラリスと、今は別行動をしている相棒くらいのものだろう。
極星の第四位、<白銀>のポラリス。かつてはおぼろげであった記憶が、今では鮮明に、まざまざと浮かび上がる。
クヨウは理知的で冷静沈着な人物だった。ウーローン様式の装いに眼鏡をかけ、仲間たちを巧みに導いた。戦闘力はほとんど持たないが、こと策謀や搦め手において右に出る者はなく、みなの求めに答える形で第一位の座へ据わっていた。
「……ここみたい」
ポラリスにとってこの墳墓は中継点に過ぎない。最終的な目的はといえば、<極星の導>と呼ばれる大ダンジョンの踏破にある。七英傑が残した力と叡智、その全てを授かるための、恐るべき試練の場だ。踏破するには並ならぬ能力にくわえ、七英傑についての知見もまた必要になろう。それを求め、ポラリスは訪れたのだ。
墳墓は埃っぽく、地下へ向かって伸びる階段を降りてゆくたび、異臭をまとう風が吹き抜けた。
「……!」
歩むポラリスの眼前にて、影が立ち上がる。人の影、しかし生命力は感じられない。
「これは……<テラコッタ・ウォリアー>」
アンデッドの一種だ。人の姿や能力を真似る力を持っている。よく見れば階段の壁面には多くの人型の柩が並べられていた。ウーローンの古い遺跡などで見られる、兵馬俑だ。魔物はそれらに封じられていたらしい。
ウォリアーたちはいずれもクヨウの姿を象っていた。彼女が最期を迎える時、意図して残した仕掛けだろうか。あるいは彼女の死後、ここへ迷い込んだ魔物が取りついたものだろうか。
「どっちでも……関係ない」
ポラリスは杖をかかげる。クヨウは味方の力を高める術に長けていたから、ウォリアーたちもたがいの能力にバフをかけ合うとすると、いささか厄介ではある……しかしポラリスには言葉どおり、あまり関係のないことだった。
「<銀盤・氷精の園>……」
狭い階段の前後に氷柱を突き立てる。ふたたび現れた銀精がウォリアーを薙ぎ、蹴散らしてゆく。影は次から次へと立ち上がるも、ポラリスが怯むことはない。
「クヨウの、あの美しい知性がともなわなければ……力に、意味はない」
杖を振るう。魔物は手も無く駆逐されていった。
墳墓の最奥には祭壇があり、一冊の巻子本が安置されていた。古い……とても古いもの。クヨウが残したものだろう。
ポラリスは最奥の空間を見回した。彼女の姿を探したのだ。眼鏡の奥、理知的にしてあたたかな瞳のかがやきを、もう一度目にすることができるかと期待して。
しかしすぐに肩を落とし、巻物へと手を伸ばす。触れれば崩れてしまいそうなほどに古く、それでいてしっかりと存在感を放っている。
「……! クヨウ」
巻物を少しばかり開くと、羅列された文字の並びへ意思が宿るかのように、光が波打った。
ポラリスは目を細め、口元を緩む。巻物を戻すと胸にそっと、大切そうに抱いた。そうすれば胸の内、彼女のぬくもりとふたたび邂逅できるような気がした。
「ん……次にいこう」
クヨウの残した言葉を確かめるのは、今夜の宿でゆっくりと。ポラリスはすぐにも次なる行動を開始する。
極星の七英傑、第二位<劫火>セイリオス。はたしてその高潔な精神は、どこに眠っていることだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月10日
参加申し込みの期限
2025年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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