this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
LIQUID -Star Chronicle- 仲夏の英雄譚
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
11
つぎへ >>
【サイドクエスト『パナーシェでのひととき』(1)】
南方の小国パナーシェは、常に中立を保ってきた。周囲に繰り広げられてきたいずれの戦においても特段の要害とならず、戦火の只中へ放り込まれることもなく安寧と安定を国内に保持し続けてきた。常夏のビーチが持つ魔力は、血気盛んな軍人たちの毒気をも抜いてしまうらしい。
「わあ……!」
そんなふうに癒しの極致たる南国リゾートなものだから、ユズハ(プレイヤー:
稲積 柚春
)だってラメを散りばめたようにきらめく白砂と蒼碧の海、上等な染物みたいな青空と浮かぶ白雲、プリズム放つ陽光を一度に目にしたなら、表情をきらり輝かせたのも無理はない。ビーチにはすでに水着姿の冒険者たちの姿があった。期間限定クエストにおいてはいくつものサービスや優遇措置を受けられるそうだから、みなこぞってバカンスへ訪れたようだ。
ユズハも水着で……とも考えたが、今日のところはいつもの装いに少しばかりドレスアップした程度で、ラフに楽しむことにする。イベントはしばらく続くそうだ。しこたま泳いだり、近海に生息する優美な水棲生物とたわむれるのは、また今度でも遅くはないだろう。
「やあ、お待たせ。仕事が長引いちゃってねえ」
「あ、来たきた! お疲れさま、ワット!」
彼もまた普段のコスチュームよりいくらか軽装だろうか。少なくとも愛用の二丁拳銃はハウジングルームのチェストに置いてきたらしい。ウォルター(プレイヤー:
ウォルター・B
)はネオンカラーの間接照明が灯るバーカウンターにたたずむユズハへ、少し小走り。駆け寄ると、たがいの頬に軽く唇を寄せ合った。
バーカウンターは浜辺に建つ高級感あふれるラグジュアリーなホテルにあり、波の音を聞きながら特別な効果のあるカクテルを味わえる。レシピはどれもオリジナルで、淡いかがやきを帯びているのがなんともオシャレかつ幻想的だ。
バーテンダーに、ユズハは鮮やかなレッドとイエローのグラデーションに炭酸がはじける『エルフのためいき』、ウォルターはエメラルドグリーンが美しく翼の形に切り取ったフルーツが添えられた『グリフィンアイ』を注文した。
「それじゃ……今月もお疲れさま。カンパーイ!」
「Cheers。いやあ、ずいぶん忙しかったけど、どうにか乗り切ったよお。ユズハも大変だったんじゃない? お疲れさま」
ちりん、とグラスが鈴のように鳴る。
「僕は大丈夫。こうやって、お休みをワットと過ごせれば……ね♪」
繁忙期を乗り越えたところの休日に配されたイベント期間がありがたい。現実でデートへ出かけるのもいいが、こうして『LIQUID』の中でゆったりとして過ごすのも乙なものではないか。
「このカクテル、綺麗だね~。すごく美味しそう」
「イベント中はずっと続く強力なバフがつくんだってさ。っていうのを置いといても、よく出来てるよねえ」
「そういえば、カクテルにも花言葉みたいな、カクテル言葉ってあるよね。これにもなにか、素敵な言葉があるのかな?」
「もちろん、ございますよ」
ふたりの話を聞いていたバーテンダーが、クールさに茶目っ気を覗かせながらに教えてくれた。
「『エルフのためいき』は、凄絶な美をたたえるエルフがなんの変哲もない町人に恋をし、その横顔に感嘆の吐息をもらした、という逸話から、カクテル言葉は『永遠のときめき』となっています」
「へえ、ロマンチック……じゃあ、『グリフィンアイ』は?」
「雄々しく優雅なグリフィンは、宝石のように澄んだ瞳で獲物を見定め、太陽を背にしながら一瞬にして狩りを成功させると言います。転じてカクテル言葉は、『あなたは私のもの』」
「ほほう……?」
なかなかに意味深である。
「僕は誰のもの、かな? ねえワット?」
細めた流し目で彼を見つめると、苦笑いを浮かべてグラスをあおった。
ホテルではマッサージのサービスもあるそうだ。
「いいね。最近疲れ気味で身体がガチガチだし、受けてみようか?」
とウォルターが隣を見やると、ユズハは口もとに手をやりなにやら思案している。
「う~ん……」
「あれ、どうかした? マッサージはお好みじゃない? でも君はアロマなんかを扱うし、マッサージとは切っても切れないものじゃない?」
「それはそうなんだけど……」
ふうむと考え込む彼女は、ウォルターを上目づかいに見上げ、なにやら瞳をうるませ頬も紅潮し、彼の腕を取ってきゅうと握り込むと、熱い吐息とともに言った。
「ワットは、僕がきもちよくしてあげたいな……?」
「マッサージの話だよねえ??」
意図せずエロティック気味なシーンとなったが柚春に他意はなく、もちろんマッサージの話である。
ともあれ、ホテルやビーチにはカップルでおとずれる客も当然にして多くおり、ふたりの仲むつまじい姿もまたロケーションには自然と溶け込む。
「とりあえず、なにか食べよっか。それからリゾートを堪能しようよ。ね、ワット」
「うん。そうだねえ……夜は長いんだし、ね?」
額へ寄せられたキスに、ユズハの頬は赤く染まり、胸にはあたたかな幸福が満ちた。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
LIQUID -Star Chronicle- 仲夏の英雄譚
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月10日
参加申し込みの期限
2025年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!