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LIQUID -Star Chronicle- 仲夏の英雄譚
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【サイドクエスト『パナーシェでのひととき』(3)】
ふたりは今か今かと待ち焦がれ、そわそわしていた。瑠璃は眼前の海より深いブルーのモノキニを着こなし、真珠は透けそうなほどの純白ビキニにパレオを巻いている。浜辺が似合う美少女二名は先ほどから多数のナンパ攻勢にさらされていたが、彼女らにとって有象無象はまるで眼中にないようである。
「ま、まだかな……お姉さま、まだかな……」
「ちょっと落ち着きなさいってば、瑠璃! いくら姉さまの水着が楽しみだからってさあ。姉さまの水着、ロサヴィア姉さまの水着……うへへへ」
「真珠こそ、落ちついて……口からなんか出てるよう」
ビーチの一画にて彼女らは、姉と慕う……あるいはそれ以上の好意を抱くロサヴィア(プレイヤー:
仙藤 紫
)の到着を待ち望んでいた。
南国パナーシェでのバカンスに誘われた時などはふたり揃って、まさしく天にも昇る心地であった……ちなみに性格も嗜好もよく似た彼女らは、特に姉妹とかではなかったりする。その上で瑠璃と真珠はいわばロサヴィア推しの盟友であり、立場も関係性もまったく同等で、いわく『ふたりまとめて可愛がられたい』そうである。なんとも仲のよいことだ。
「っと、あたしたちの目的を忘れちゃいけないわ。瑠璃!」
「うん……お疲れのロサヴィアお姉さまに、ゆっくり楽しんでもらって……癒されてもらわなきゃ……」
「そう! それが一番の目的なんだからね!」
ロサヴィアのこととなるといささか暴走しがちであったりもするが、それも彼女の幸福を願うがゆえだ。常夏ビーチや高級ホテルでのもてなしで、彼女にリラックスしてもらいたい。瑠璃も真珠も、今日はそのために心を尽くす所存であった。
「ふたりとも、お待たせ。水着スキン、着てみたけど……どうかしら? ちょっと攻めすぎな気も……」
「わあああああああああ」
「お姉さまの水着やったああああああ」
「うへへっうへへへへへえ」
「なになになに怖い!?」
やっぱり暴走しがちではありながら、真にロサヴィアを慕う想いはやっぱり、本物だ。
両脇からむぎゅっと抱き着かれ、ロサヴィアは苦笑いした。
「こらこら、そんなにくっついたら熱いじゃない。それにくすぐったいわ」
「ふふ~ん、今日は姉さまを真珠とふたり占めだもん♪ ね~真珠?」
「うん……お姉さま、今日はあの女は、いませんよね……? わたしたちだけ、ですよね……?」
あの女とはロサヴィアこと紫の実妹、蒼のことだ。デュアルガーディアンのアオイとして『LIQUID』をプレイする彼女は、紫よりもずっと先輩プレイヤーでベテラン冒険者なのだが、生真面目で少々堅物気味でもある姉がこうして同じゲームにハマっていることはまだ知らなかったりする。別に隠す必要があるわけでもなし、ロサヴィアの正体を明かせば蒼とも話題を共有できて、同じクエストに協力して出かけたりと、きっとそれはそれで楽しいに違いない……のだが、今はまだなんとなく、秘密にしている。もうしばらくは紫自身で、ロサヴィアとして旅を楽しんでいたい気分だ。
そんなアオイとはリキッド大陸で幾度かすれ違い、バトルにおいて共闘していたりもするのだが、その関係性を疑うことしきりなのが瑠璃と真珠である。実の姉妹であることを知らないふたりは、アオイがロサヴィアの恋人なのでは、と疑っているのだ。
「バカンスの間くらいは、わたしたちと……」
「そうですよ、ロサヴィア姉さま! あたしたちと姉さまの絆の間には、誰も入り込む余地なんてないんだから!」
「はいはい。今日はあの子はいないわ。そんなことは忘れて、今を楽しみましょ? ほら!」
おもむろにロサヴィアは駆け出し、ふたりを引っ張ったまま海へダイブ。水をかけあい、追いかけっこをするうち瑠璃と真珠の表情もほぐれ、純粋にビーチで過ごすひと時を楽しむ。
ロサヴィアにとっても、瑠璃と真珠は大切な存在だ。ふたりが寄せてくる熱く甘い感情には戸惑うこともあるが、それでも好意を向けられれば悪い気はしないし、今ではふたりを愛おしく思う気持ちもある。
「それっ」
「きゃあああ♪」
ふたりまとめて抱き寄せると、深いブルーの海へともぐる。七色の光を放つ珊瑚礁に熱帯魚。人懐っこいイルカたちの群れ。どこまでも透明な水にたわむれ、日が暮れるまで三人で賑やかに楽しんだ。
夜は一転、ドレスを身に纏い大人の遊びを堪能することにする。
「瑠璃、ギャンブルが好きなの? カジノに行きたいだなんて、ちょっと意外ね」
「試しにやってみたら……大勝ちしちゃって。ハマっちゃって……でもわたし、運がいいんですよ。この前も、コーフィルの闘技場の賭け試合で、いっぱい勝ったし……」
なんだか心配なことを言うので、スロットマシーンに挑む彼女の隣に座り、見張りも兼ねて付き合うことにする。
「どうやって遊ぶのかしら。教えてくれる?」
「は、はいっ、お姉さま……まずはコインをここに入れて、レバーを引いて……」
「にゃはははは!」
いっぽう真珠はすでに出来上がっていた。どうやら酒好きらしい。
「はいっ、姉さまと真珠の分のお酒も取ってきましたよー! 『トロールバスター』は雷神が放つカミナリみたいに刺激的な一杯で、カクテル言葉は『燃え上がる愛』……とかなんとか、バーテンさんが言ってました。にゃはは、おっとっと」
「ああ、危ない。飲みすぎよ、真珠」
「だいじょうぶだいじょうぶ! まだまだいけますってえ! あはははは♪」
瑠璃いわく彼女はうわばみだというが、今夜はロサヴィアの存在と、なにより雰囲気に酔ってしまったかもしれない。
「まったく。しょうがない子ね。ほら、私の膝の上に座りなさいな」
「あっあっ、お姉さま、当たりが……スリーセブンが……!」
「うそ、すごいじゃん瑠璃、さっすが豪運! にゃっははははは☆」
強いカクテル、じゃらじゃらと止めどなく滝のように流れ落ちるコインのかがやきに彩られる夜は、なんともゴージャスに、そして騒々しく更けていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月10日
参加申し込みの期限
2025年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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