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七月、世界が終わるなら
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今日は死ぬのにいい日だ?
朝が来た。
カーテンを開けると晴れやかな空が広がっている。
うっすらと海の上にかかっている雲がほんのりと黄色がかった光を放ち、家々の屋根は夏の太陽を反射して黄金色に輝いている。いつもどおり小鳥の囀る声がして、蝉たちも賑やかになりはじめる。
最高の一日を予感させる、そんな朝だ。
それでいて今日は、世界の終わりの日なのであった。
「『今日は死ぬのにいい日だ』――なんて言っていたのはネイティブアメリカンだったかしら」
朝鳥 さゆる
は、シーサイドタウンにあるマンションのベランダから世界を眺めて独り言ちる。
同居している恋人の
姫木 じゅん
が、歯ブラシをくわえながらベランダに出てきた。
「おはようさゆる。あーいい天気。人類最後の日って気がしない朝ね」
「そうね、いまだに信じられないわ」
口にして、はたと過る面影があった。
義理の兄であり、はじめて恋をした相手であり、破滅の象徴でもあったひとの貌だ。
それから彼を喪ってからの自分のことを思い返す。死はいつも身近にあった。滅びこそが願いでもあった。……人類が滅ぼうと人生がそこで終わろうと、自分には大した変わりはないはずだった。
「どうかした、さゆる」
急に黙り込んだ自分を覗き込んでくる顔がある。
さゆるは無言のまま、じゅんのことを抱きしめた。
(今は違う――最愛の人、じゅんがいる今となっては……)
人類、は正直どうでもいいかもしれない。
だけどじゅんを失いたくない。
今を失いたくない。
未練……と言えばいいのだろうか。かつては感じなかった諦めきれないものがある。
この人生に対して。
(なのにどんなにあがいても、今日であたしたちはこの地球ごと消滅する)
怖い、と感じた。
いやだ、と感じた。
まえはそんなことを感じなかったのに……。
歯ブラシをくわえたままのじゅんはちょっと困って身じろぎしたが、さゆるの手がすこしだけ震えているのに気づいて脱力した。
「ほーんと、つまんないよね。あのアニメの最終回まで見られないのがさ。どんなオチがつくはずだったんだろう。今年の秋アニメのラインナップだって、神だからどれを見たらいいかわからない……って悩むはずだったのに」
じゅんは冗談とも本気ともつかないような軽口を言いながら、さゆるの背中をそっと撫でた。
「部屋に入ろ?」
部屋のなかは片付いていた。
地球最後の日について知らされたのはほんの三日前だったけれど、昨日までに心残りなことは片付けてあった。具体的には、じゅんは撮り溜めしていた一週間分のアニメを観て、さゆるはきっちり部屋の中を掃除した。このころ世の中は、最後だから自暴自棄になって荒れたいと思う一派と、最後の瞬間ぐらい綺麗にしておきたいと思う一派に、大雑把に言うと二分されていたが、さゆるは後者だった。
「どこか行く? それとも部屋で過ごす?」
じゅんに尋ねると、部屋、と即答された。
さゆるもそうしたい気分だった。
閉じたい。
もう今更、この部屋のなかとふたり以上の世界は存在の必要がなかった。
さゆるとじゅんは、部屋に籠って出会ってからの今までのことを色々と話した。
あの夜の出会いのこと
、
紆余曲折の末に互いの過去を打ち明けて本当の意味で結ばれた日のこと
――。
ふたりきりの閉じた世界にも、空気の振動が伝わってきた。
世界中が震えている。
世界中が慟哭している。
最後の瞬間、ふたりは互いを抱きしめあった。
――轟音。
感じたのは、風、そして、光。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月26日
参加申し込みの期限
2025年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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