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【七瀬くんとナナセちゃん】
なんだかそういう気分だったんです。そういう日もあったりするものです。なにしろここは寝子島、あらゆる気まぐれが鍋ひとつに詰めこまれたごった煮の島ですから。なにが起ころうとも、どんな気持ちが湧いたとしても、吹き渡る風のせいと言っておけばよいのです。
はて今朝方にびょうと吹き抜けていった風は、なにエアーであったことでしょうか。
「おー、いい天気ですねー。お散歩日和です」
「今日はどこしゃいく? 何かうまかもんでも食べたかねー」
「いいですねー!」
うなずいたのは
倉前 七瀬
。ちょっとクセのある博多弁はナナセちゃん。ナナセちゃんは元気いっぱいのパペットで、七瀬の右手に住んでいます。七瀬によく似た灰色の髪、緑のつぶらな瞳をして、頭にはぴこんと犬耳。おしりにはふさふさの尻尾も揺れておりました。
かららと窓を開ければたしかに、おさんぽに良き日和。太陽は虹色のプリズムを放ちながらじりじりとした熱気を降らせ、それでいて潮香る風は涼をはらみ快適です。日差しの下を歩けば気分も爽快なことでしょう。
「じゃ、さっそく出かけましょうー」
「おっと、本を忘れとーばい。これがのうちゃー始まらんよね」
「ああ、うっかり。ありがとうございます、ナナセちゃん」
「よかってことばい!」
ときおり休憩し、ページに満ちる活字や物語を浴びるのが七瀬のリラックス法でして。読みかけの文庫本をカバンに入れたら、ワンルームマンションを飛び出します。
「まずはやっぱり……」
「本屋から、ですねー」
「そうやねー」
ぱたぱたと尻尾をふるナナセちゃんに微笑んで、七瀬の足は近所の古書店へ。行きつけのお店ですけれど、のぞくたびに新しい発見がある、素敵でわくわくが満ちた古本屋さんです。
書棚をふたりで見上げ、あれはどう? あっちん本も面白そうやねー、なんて面白そうな一冊を探していたら、
「Oh, what a coincidence, Nanase」
かん高くころころとして可愛らしい声に振り向くと途端、七瀬のお顔はぱあっと輝きました。ナナセちゃんのしっぽも激しく揺れております。
「やあ、七瀬。なんだか今日は、ここで会える気がしてたんだよね」
「こんにちは、ウォルターさん! Walterくんも、元気そうですねー」
ウォルター・B
と、彼の左手に乗っているパペットのWalterくんでした。彼らもこのお店の常連なのです。ずいぶん前に七瀬といっしょにこのあたりを歩いたとき、ふたりでお店を見つけて以来、お気に入りなのでした。
「今日も散歩かい。僕も今日は一日ヒマでねえ」
「そいじゃあ、いっしょにいきゃあよかやんか!」
「That's right」
願ってもないお言葉で、ことわる理由もありません。ナナセちゃんとふたりきりももちろん楽しいですけれど、そこにウォルターさんとWalterくんまでも加わってくれるなら、もっともっと楽しいのに決まっています。
気になる本を1~2冊ばかり購入して、4人はお店を出ると、旧市街方面へ。
「I want to try the popular Dango shop. They recommend Anko.」
「ああ、ねこったーに流れてきた、あの店ですかねー。僕とナナセちゃんも気になってたとです」
「そりゃちょうど良かったね、行こう行こう。僕も気になっててさー」
みんなでわいわい。お散歩はこれ以上になくにぎやかな道行きとなりました。
お団子屋さんのいい席にふたりで座って、ぽかぽかあたたかい日の光にほわほわ、ほわわん。
「わ、見てみてあの子! 犬耳ついてる~、かわいくない?」
「もう、よそ見して! わたしのほうが可愛いもんっ」
なんて小声で聞えてきた声は、向こうの席の女の子とパペットちゃん。今日はどこを向いても、仲よしのパペットと楽しむ人々の姿が見られました。なんだかそういう日、なものですから……ぱちりと目が合ったナナセちゃんがフリフリ、手を振ると女の子たちは、きゃーっ! と黄色い声を上げました。
ウォルターさんとWalterくんは、さっそく届いたお団子に夢中です。
「おお~、これが話題の。たしかに彩りあざやかで、楽しいねえ」
「Yes, nyanstagrammable.」
「ほら見てごらんよ七瀬、この三色団子。なんだか宝石みたいじゃない?」
「あはは。大げさだなあ……でもたしかに、きれいなお団子ですねえ」
「こりゃもう芸術品やね!」
ぱしゃり、みんなで記念撮影。
ウォルターさんと過ごすひと時は七瀬にとって、かけがえのないもの。それだけでも嬉しいのに、そこへふわふわパペットのナナセちゃんやWalterくんまでもいてくれるものだから、それはもう幸せいっぱいなのです。
きらきらつやつやの三色団子をほおばって、七瀬はにっこりほっこり。
「う~ん、これはウワサどおりのお味ですねー。はいウォルターさんもどうぞ。あ~ん」
「あーん……うん、味も絶品だし食感も楽しくて、最高だねえ」
「ふたりのベストショットば狙うったい! 今や、Walterくん!」
「Leave it to me.」
ぱしゃ、ぱしゃ。ぱしゃり! スマホの中には楽しい写真もたくさん増えました。
「ふふー。来てよかったですね、ウォルターさん!」
「うんうん。ほら、こっちのみたらしも食べてごらんよ。あ~ん」
「あ~、ん!」
彼の笑顔も、口の中も、幸せいっぱい!
そんなふたりのふにゃふにゃとゆるんだお顔を、パペットたちは無表情に、けれどどこか微笑ましく、いつまでも見守っておりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月13日
参加申し込みの期限
2025年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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