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(恋≒友情+笑顔×喧嘩)×感謝+記憶=記念写真 ∴よろしく!
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バスに揺られて、次は寝子島シーサイドアウトレットへ。
のんびり出来るのなら歩いて巡るのも悪くないけど、さすがにイベントを制覇しようと思うと、移動時間はかなりのもの。その上6月も中旬ともなれば、油断してるとすぐ日焼けしてしまうような日差し。
だから2人の仕事柄を考え、バスへ乗ることにしたのだけれど。
寝子島中でイベントをやっているとなれば、当然のようにバスの中もイベント色。恋人の日を盛り立てるためか、サムシングフォーに纏わる逸話が書いてあり、そのときは「へぇ」となりながら読んでいた。
しかし、いざフォトスポットの前に着くと、『サムシングフォー・ラリー開催中!』なんて文字が出迎える。
「えっ、ラリー? ラリーってことは、教会でも何かやってた?」
「わからないけど……手持ちの物で揃えるのも大丈夫みたい」
掲示物の文字を追い、ひとまずUターンしなくて良かったと息を吐く紗月は、それならと時刻を確認した。
お昼過ぎとはいえ、イベントのある土曜日なら飲食店はどこも混雑しているだろうけど、飲み物を買って休憩するくらいならできるはずだ。
「ねぇ、理緒ちゃん。どこかで――」
「それじゃ、さっそく写真撮っちゃお! 最新版のあたしたち、サムシング・ニュー☆」
戸惑う紗月を自分のペースに巻き込んで、まずはハートの溢れるフォトスポットへ。
大小様々なバルーンデコレーションが溢れる中、よく見れば2つだけに赤い糸が結ばれている。理緒は迷いなくそれに左手の小指を絡めた。
満面の笑みだけ向けて、紗月がどうするのか様子を窺う姿は、自信があるように見える。けど……本当は少しだけ、違っていたのかもしれない。
同じように左の小指を赤い糸に絡めて、糸が見えるようにポーズを取ろうかと考えて。何かが違うなと理緒に寄り添ったところで、理緒は側頭部を合わせるようにしてもたれかかってきた。
まさか、理緒も緊張していたりしたのだろうか。視線を向けてみても、この体制では表情まではよくわからなくて、紗月はどうしようかと思いつつカメラの方を向いた。
(そっか。写真は『見せるため』のものだったけど……)
これを届けるのは『ファン』ではなくて、『自然な恋人』の2人だけ。きっとお宝プライベートだなんて名目でも、外に出されることはないだろう。
そう思うと、言葉のない理緒から溢れる気持ちが伝わる気がして、紗月も自然と微笑んでいた。
だって今日は恋人の日。レンズに映すべきは『理想の私たち』じゃなくて『本物の私たち』なのだ。カメラがこの思い出を切り取る瞬間、お互い恋人にだけ届けたい顔で笑っているはず。
(理緒ちゃんも、同じ気持ちかな?)
シャッターの音がする。
きっとあのときの理緒は、自信が『あった』のではない。この気持ちは――湧いてくるんだ。
そして――もう昼などとっくに過ぎ、おやつ時へ差し掛かった頃。
海浜公園にて最後の目当てでもあった占いが終わり、ようやく2人に落ち着いたランチタイムが訪れた。
「本当に、全部回るなんて……」
朝のフォトフレーム作りから始まり、昼の写真撮影もフォトスポットを制覇して。大学の帰りにちょっと寄ろうだなんて言わなくて正解だと、紗月はミネラルウォーターを口にする。
「だって、せっかく恋人の日だったんだよ? 紗月と巡ってこそでしょ」
と、理緒は口先すら反省の色はなく、小粒の鰯焼売を頬張った。ふわふわのつみれ状にした鰯をもっちりした厚めの皮が包み込み、じゅんわりとした出汁が零れることなく満たされている。
「もう、理緒ちゃんってば……野菜もね」
パプリカやズッキーニ、紫玉ねぎなど彩り豊かな夏野菜が目にも楽しい鰯のマリネは、オリーブオイルと白ワインビネガーで作られた前菜や箸休めとしてぴったりなひと品。密封された容器が氷水で冷やされていたから、初夏の日差しの下で食べてもまだ冷たくさっぱりと頂ける。
「食べる食べる! やっぱ熱いものは熱いうち、冷たいものは冷たいうち。ってことは」
次に理緒が目を付けたのは、鰯の冷製カッペリーニ。胡麻と味噌の冷や汁のような出汁と、焼かれた鰯の香ばしさが食欲をそそり、細いパスタがつるつるっと食べられそうで、理緒は水菜と一緒に麺をすする。
その間に紗月も焼売へと箸を伸ばし、こうして少しずつ色々と楽しめることを喜んだ。
お祭りサイズなのでさして量も多くないし、これならカロリーも抑えられるかなとドキドキする傍らで、ふと視界の端で何かが揺れた。水色と白の螺旋を描いた、シーソルトソフトクリームののぼり旗だ。
「しょっぱいもの食べたらさぁ……甘いものも欲しくなるよね?」
同じ所を見つめ、理緒がぼんやりした声で言う。慌ててこれ以上はダメだと止めるけど、気付けば理緒は真面目な顔で頷き、手元を改めていた。
先ほどアウトレットで撮った写真、公園の入り口で借りた、その場でプリントできるインスタントカメラ。
「確かに青だけど……『古いもの』が足りないよ」
だからデザートはまたの機会に。そう諭そうとするも、理緒の鞄の中から
思いもよらぬ物
が飛び出した。
「オールドってほど古くないけど、今年の話じゃないし――」
「理緒ちゃんっ!! な、なんでそんなの今」
「いつでも読み返せるように?」
恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にする紗月と、悪びれもなく笑う理緒と。
犬も食わないこの時間が、外で過ごせる当たり前となったことこそ、2人にとっては奇跡のような贈り物なのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月17日
参加申し込みの期限
2025年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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