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(恋≒友情+笑顔×喧嘩)×感謝+記憶=記念写真 ∴よろしく!
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夕暮れを少し過ぎ、小さな星がひとつふたつと夜の訪れを知らせる頃。
週末を前にしたシーサイドタウンのアウトレットは、多くの人で賑わいを見せていた。
仕事帰りに自分へのご褒美を買いに来た人、気の置けない友人とのディナーへ繰り出す人もいるけれど、やっぱり目にとまるのは、腕を組んだ睦まじい恋人たち。
次は自分の番かと心を弾ませた
綾辻 綾花
は、そわそわと人々の間を縫うように目をやって、待ちきれないようにイベントを盛り立てる飾りに目を移した。
(こんなにすぐ、『恋人の日』があるなんて)
そう、恋人。
思わず反芻すると、幸せを噛みしめるように口元が綻んでしまうけど、これは夢ではない。
右手の薬指にペアリングが輝いていることも、
早川 珪
が今夜のデートを了承してくれたのも現実だ。
(大丈夫、約束の時間までまだ少しある。……けど、早く会いたいな)
この『恋人の日』のイベントは、日曜日までやっている。金曜日の夜なんて疲れているかもと思ったし、プライベートで楽しみにしていることもあったかもしれないと考えると、少しだけお誘いは躊躇った。
それでも、どうしても――6月12日のうちに思い出を残したい。
(だって『イベント』は日曜日まででも、『恋人の日』は今日だから)
関係が変わったことの嬉しさと、ちょっぴり背筋を伸ばしたくなる緊張感が、心を落ち着かなくさせる。
それでも、ようやく待ち焦がれていた姿が視界に映れば、ふっと胸の奥が温かくなるなって微笑んでいた。
「お疲れさまです」
この距離では聞こえるはずもないのに、珪はそれに気付いたかのように綾花を見つけ、小走りでやって来て。
そんな彼の懸命で穏やかな笑顔を目にした瞬間、綾花の心は一気に安堵と喜びに満たされた。
見慣れない機材による非日常感への緊張、それから手を繋ぐのとは違う寄り添い方をしてくれる珪に、綾花は頬が熱くなるほど緊張していた。
ここの予約をしていたスタジオ撮影とは別に、館内のフォトスポットも少し巡って緊張を解したつもりだったけど、やっぱりスタジオとなると雰囲気が違うからだろうか。
単純に珪との距離が近いということではなく、その距離へ彼が迎え入れてくれたことが嬉しい。そっと盗み見たはずの横顔はとても幸せそうで、つい見惚れてしまったほどだ。
それに気付いた彼は少し照れくさそうな顔で笑い返し、優しい眼差しで綾花の側頭部にキスを落とす。
撮り終えた後、2人で確認した1枚の写真。
そこに映るのは、きっとどこから見ても幸せそうな恋人たちの姿だった。
腕によりをかけたという綾花に誘われて、珪は彼女の部屋へとやってきた。
手際よく温め直す綾花によって部屋は温かな香りで満たされはじめたところで、彼女は予想外の失敗エピソードも話してくれる。
「まさか、ヴィーニョ・ヴェルデを用意してくれようとしたなんてね」
「恋人の日に飲むものだって聞いたから、珪さんだけでも飲んで欲しくて……」
綾花はまだ、19歳。お酒は飲むどころか購入もできないと、店頭に赴いて初めて気がついたらしい。
先日の誕生日で贈ってもらった
1年後の乾杯用
を手にして、購入だけなら出来ると思ったのだろうか。
「そういや、そのワインってどこに置いてる?」
ワインクーラーのない綾花の部屋で保管をするとなると、少しばかりコツがいる。珪は「大事に冷蔵庫で」と聞いて、一言断って冷蔵庫を開けた。
「1年くらいなら大丈夫なことも多いけど、綾花さんには最高の状態で味わって欲しいからね」
ボトルはコルクを湿らすよう横倒しにすると、密封度が高まってワインの酸化とコルクの風化を避けられること。そしてオリが偏ってしまわないよう、たまに優しく転がすように向きを変えてやること。
「あと温度だけど、実は野菜室のほうが向いてて……って、ちょっとうんちくが過ぎたかな」
「そんなことないです! 珪さんの好きなこと、もっと話してほしいくらい……っ」
ぐらぐらと沸騰を始めた鰯のつみれ汁に呼ばれ、綾花は慌てて火を止める。
緑のワインは叶わなかったけど、恋人の日には一緒に食べる慣習があるらしい鰯料理をたくさん用意してくれたようで、食卓にはピンチョスやかば焼きなど食欲をそそるものが並んでいく。
「そういえば預言書、先に見る? 後にする?」
スタジオを出た後に寄った海浜公園での『イワシ占い』は、水槽の中に2人で選んだそれぞれの餌を落とすことで舞い踊る鰯たちの姿を見た神父から、預言書が渡される形で終わった。これは、結果が水で濡らすとわかるおみくじのような紙なので、2人はまだ結果を知らない。
でも、良い結果が書かれてある気がする。
だって今日は――恋人の日の夜。きっとフレームに閉じ込めたい特別な宝物は、写真だけではないはずだ。
この夜の幸せ。そのすべてが、ふたりの記念になるのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月17日
参加申し込みの期限
2025年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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