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ウェディング・フェスティバルへようこそ!
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6月の日差しは、夏のそれに近付いて来たとは言ってもまだまだ、柔らかい。それを存分に浴びながら
朝鳥 さゆる
は、買い物袋を「よっ」と抱え直した。
日曜日の朝である。幸いさゆるも、同棲している恋人の
姫木 じゅん
もオフだった事もあり、いつも通りのルーティーン――揃ってニチアサを観てから朝食を共に摂ること――を終えた後、これまたいつも通り買い物に出たさゆるだ。
今日は、安く野菜が手に入った。これで何を作ろうかと、じゅんが食べてくれそうなものを脳裏で思い浮かべながら、幾度か重い買い物袋を抱え直し――
「おかえりなさい、さゆる。行きましょ」
「――え?」
帰宅した刹那、玄関で待っていたじゅんにそう言われて、大いに首を傾げた。どこか出かける約束をしていただろうかと、外出準備もばっちりなじゅんを見ながら頭を捻るが、どうにも心当たりがない。
ゆえにさゆるは慎重に買い物袋を置きながら、当たり前のように出かける気満々の恋人を、慎重に見つめた。
「どうしたの?」
「シーサイドアウトレットで、ウェディングイベントがあるんですって」
そうして尋ねれば、何を言ってるのよ、と言わんばかりの半眼で見つめられるが、待って欲しい。さゆるはその話を今、じゅんから初めて聞いたのだ。
だが、そう言おうものならじゅんはきっと、拗ねてしまうだろう。それに、ウェディングイベント、という言葉に引っかかるものがなかった訳でもない。
(多分、今朝の『魔法少女ミスティックエール』の影響ね……)
「だから、さゆるのウェディングドレス姿を見てみたいなと思って――何よ、その目」
「ううん。じゃあ、準備してくるから少し待ってて」
ゆえにさゆるはじゅんの言葉に、丁寧にそう言い置いて買い物袋をキッチンまで運んで行くと、大急ぎで買ってきたものを片付けた。――今日の『魔法少女ミスティックエール』はちょうど、ジューンブライドを巡る怪事件の話だったのだ、きっとそれに感化されたのだろう。
そう、思いはしたが突っ込むのは諦めた。何より、恋人が自分のウェディングドレスを見たいと言ってくれているのだ、断る言葉などあるはずもない。
だからさゆるは出かける準備を整えると、大急ぎで玄関へ取って返した。そうしてつまらなさそうな顔で待っていたじゅんに「お待たせ」と声を掛けて、シーサイドアウトレットへと向かう。
辿り着いたイベント会場には、なるほど様々なフォーマルウェアが、所狭しと並んでいた。すごい、と思わず足を止めてその様を眺めていた、2人にイベントスタッフが声を掛けてくる。
「よろしければ、試着していかれませんか? えぇと……ご姉妹?」
「そうです~。ねー、さゆるお姉ちゃん~」
それに、じゅんがノリノリで悪乗りをしながら、ギュッ、と甘えるようにさゆるの腕にしがみついた。恥ずかしくなって「違います」と早口に否定したが、スタッフの耳に届いていたかどうかは怪しい。
あのスタッフが誤解するのも仕方がないと、さゆるはゆえに重ねての訂正を諦めて、じゅんに腕を惹かれるままイベントスペースへ足を踏み入れた。実年齢はさゆるより10歳も年上なのに、外見だけ見れば中学生の如き可憐なじゅんよりも、実年齢より大人びて硬質的な美貌を持つさゆるの方が上に見られるのは、仕方のない事である。
そう、さゆるは吐息を零し。――だがウェディングドレスを見始めたじゅんの、楽しげな表情にふ、と瞳を緩めた。
これ、とじゅんが指を差す。
「さゆるに似合いそう」
「そうかしら」
「ええ。着てみてよ」
じゅんが見立てたのは、ぴとりと身体に寄り添い、足元だけがふわりと広がるマーメイドラインのウェディングドレス。じゅんがそう言うなら……と受け取り試着室へ向かうと、着付け担当のスタッフが笑顔でサポートしてくれる。
言われるがままに服を脱ぎ、純白のドレスに腕を通した。よくお似合いですよ、とにこにこするスタッフの言葉は話半分に聞き流し、終わりましたとの言葉に試着室の大きな姿見を振り返って――
「――……ッ」
そこに映る、清楚な花嫁姿の自分の美しさに、息を呑んだ。それは驚きよりも、困惑や戸惑いの方が強い。
――あたしはこんな綺麗な人間じゃないのに、強く思った。軋む胸を無意識に掻き毟ろうとして、ドレスを破いてはいけないと寸での所で思いとどまり――嗚呼、けれどもあたしはこのドレスのように、純粋でも清らかでもないのに。
過去の乱れた生活が瞬時に蘇ってきて、どんどん表情が陰ってくる。それを、締め付けが苦しかっただろうかとスタッフが案じてくれるのも申し訳なく、どうにか言い繕って試着室から出たさゆるは。
「遅かったじゃない」
「――じゅん」
普段の黒いゴスロリ服ではなく、純白の可憐なドレスを見に纏ったじゅんと、真っ直ぐに目が合った。まるでさゆるの内心を見透かしたかのように、恐らくは顔色が悪いだろうさゆるに何も言わず――ドレスの裾を可憐に捌きながら危うげなく近付いてきて。
肘丈の白いグローブに包まれた、暖かな手がさゆるの腕をぎゅっと掴む。
「さっ、模擬結婚式しよ」
「え、ええ」
そうしてじゅんに腕を惹かれるまま、歩いて行った先には5メートルほどの、赤い絨毯の道がある。――ヴァージンロード、という事らしい。
すでに話はつけてあったのだろう、じゅんの姿を見たスタッフが「こちらへ」と笑顔で2人を絨毯の端へと誘導した。反対の端には高さ2mほどのチャペルの写真パネルが立ててあり、前には別のスタッフと、カメラマンがスタンバイしている。
どうぞ、と促されたのにじゅんは当たり前に、さゆるの腕を取ったまま歩き始めた。慌ててさゆるも足を動かし、じゅんに遅れないよう歩いて行けば、5メートルはあっという間。
辿り着いた絨毯の端で、スタンバイしていたスタッフが笑顔で口を開く。
「病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、互いを愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「誓います」
「――誓います」
イベントの模擬挙式らしいというべきか、見事に簡略化された、けれども多くの人が1度は聞いた事があるだろうフレーズを唱えたスタッフに、じゅんは躊躇いなく――そしてさゆるもまたしっかりと、頷いた。これは、ただの模擬挙式だ――けれども今、確かに自分達は永遠の愛を誓い合ったのだと、感じる。
じゅんの手がさゆるの腕を放し、代わりにぎゅっと手を繋いだ。その手を、さゆるはしっかりと握り返す。
その光景を、スタンバイしていたカメラマンがバシャバシャと写真に収めた。どうやらこれも、じゅんが事前に頼んでいたようだ。
綺麗に撮れましたよ、とカメラマンが見せてくれた画像を、じゅんは満更でもなさそうに眺める。
「この写真、パネルにして飾ろう」
「じゅん、どこにそんなスペースあるのよ」
そうしてどこか楽しげに、本気の響きで言ったじゅんに。即座に突っ込みながらもさゆるは、どうせやって来ることになるのだろうパネルをどこに飾るべきか、真剣に頭を悩ませ始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月05日
参加申し込みの期限
2025年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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