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ウェディング・フェスティバルへようこそ!
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結婚に興味があるのか、と尋ねられれば正直なところ、あまり興味がないと
倉前 七瀬
は首を振るだろう。七瀬の興味の大半は本、というか活字に注がれているせいもあるかもしれない。
――だが。そんな七瀬が今日やってきたのは、その『あまり興味がない』結婚にまつわるイベント会場――ウェディング・フェスティバルであった。
(いやまあ、今日は写真を撮りに来ただけですし)
胸中で誰にともなく言い訳をしつつ、華やかなイベント会場を先導のスタッフについて歩く。そわそわとした気分で傍らを見れば、それに気付いた
ウォルター・B
が「どうしたのぉ?」と首を傾げた。
――今日、良ければご一緒に試着とかしてみませんかと、ウォルターにお誘いの連絡をしたのは七瀬だ。だが、常から忙しい人ではあるし、何より場所が場所、モノがモノなのでさすがにどうであろうかと、七瀬は気がかりだったのだが。
ダメで元々、来てくれたらラッキー、と自身に言い聞かせながら待っていた、七瀬の前に果たしてウォルターは、「せっかくの七瀬からのお誘いだからねぇ」と当たり前に来てくれた。それに七瀬は深く感謝をし、同時に浮き立つような喜びを覚え――今、2人並んで男性向けフォーマルウェアのコーナーへと向かっている。
やがて、ずらりとタキシードやモーニングコート、フロックコートなどが並ぶ一角へ辿り着いた。案内してきたスタッフが、お好きにご覧下さいね、と去って行く。
ぺこ、とそんなスタッフに頭を下げて七瀬は、ウォルターと共にフォーマルウェアをじっくりと眺め始めた。視界一杯にずらりと並ぶ、様々な色合いや柄のウェアは、見るだけで1日が終わってしまいそうだ。
はぁ……と七瀬は圧倒された気分で、何とも言えない息を零した。
「色々あるんですねえ……」
「フォーマルと言っても色々だからねぇ」
対するウォルターはと言えば、スーツというもの自体に馴染んでいるからなのか、七瀬のように圧倒されている様子はない。時折興味を惹かれたウェアがあれば、ひょいと気軽に手に取って見ている所からしても、何だか場慣れしていそうだ。
ついその様子をじっと眺めていたら、ツン、とおでこを突かれた。
「七瀬ぇ? 自分の分はどうしたのぉ」
「え……へへ、色々目移りしてですね……あっ、これなんかどうですかね?」
「ふぅ……ん? 良いんじゃない、似合うと思うよぉ」
そうしてひょい、と顔を覗き込んできたウォルターに、誤魔化すように笑いながら咄嗟に目に入ったフォーマルウェアを掴んで見せれば、真剣な眼差しが暫しウェアと七瀬を見比べた後、にっこり頷く。――頷かれてしまった、と驚く七瀬に「それに合いそうな靴はこれかなぁ」などと小物周りまでアドバイスを始めた辺り、本当にそう思っているのだろう。
となれば試着しない訳にもいかず――偶然とはいえウォルターに見立てて貰ってしまったのだ――七瀬は、ウェアと小物一式を手に試着室へと向かった。ひらり、手を振って見送ってくれたウォルターも別のウェアを持っていたから、あれを試着するつもりなのかもしれない。
そう思いながらどうにか、試行錯誤しつつフォーマルウェアへと着替え。――鏡の中に映った自分をじっと見て、ううむ、と唸る。
(あまり似合ってない気がしますね……なんというか、こう……『着せられとる』感じがします……)
それは、もちろんウォルターの見立てが悪かった訳ではなく、七瀬の気の持ちようだとは分かっているのだが。そもそもフォーマルウェアを着慣れていない気恥ずかしさが、その感覚を後押しする。
だが、あのウォルターが似合うと太鼓判を押してくれたのだから、自分の感覚よりはウォルターを信じるべきだろう。そう、どうにか気恥ずかしさから意識を逸らし、それでもどこか落ち着かない気分で手に持ったグローブを嵌めたり外したりしながら試着室を出ると、まだ姿の見えないウォルターを待つ。
――果たして、ウォルターはどんな衣装を身につけてくるのだろうと、想像を膨らませた。
(ウォルターさんだったら、どんな衣装でも似合うんだろうなぁ)
ここに並んでいるフォーマルウェアだって、きっとウォルターならどんなものでも着こなしてしまうだろう。そう、どんなものでも――ほら、向こうに見える純白のウェディングドレスだって、きっと――
(……うん。たぶん、ドレスも似合います)
瞑目し、華やかなウェディングドレスを纏うウォルターを想像してみた七瀬は、真剣に大きく頷いた。誰かが聞いていれば突っ込んだかもしれないが、七瀬の想像はどこまでも真剣だ。
ゆえにうんうん頷いて、目を開けば眼前にその、ドレス姿の――ではもちろんなく、フォーマルウェアをビシッと決めたウォルターが居る。
「わわっ、ウォルターさん!?」
「七瀬、大丈夫かい?」
それに驚きちょっと仰け反った、七瀬にそうしてウォルターが聞いた事にはどうやら、気分が悪くなったのかと心配してくれたらしい。姿だけではなく心までイケメンだ、知ってた。
わたわたと両手を振り、大丈夫ですと言いながらも七瀬は、心配してもらえた事に嬉しくなり。改めて、互いの姿を冷静に見て――ふ、と背筋を伸ばす。
そうして七瀬はビシッと姿勢を正し、恭しくウォルターへ一礼しつつ、手を差し伸べた。
「お手をどうぞ」
「ん?」
「……なんて言ってみたりして、えへへ」
なんとなく――そう、本当に何となくだけれども、何だかウォルターをエスコートしたい気分になったのだ。それはきっとこの空気感や、身に纏うフォーマルウェアの成せる業。
だがすぐにいつも通りの表情に戻り、悪戯を告白するように笑った七瀬に。驚いていたウォルターは、ああ、とくすり笑って。
悪戯をたくらむ少年のような眼差しで髪を掻き上げると、こうやるんだよぉ、と本場仕込み(かも知れない)エスコートのお手本を見せた。
「お手をどうぞ、七瀬」
「……ッ、えっと、はい、お願いします……」
「……プッ! ハハッ、お願いしますってなんだい、七瀬」
その、空気に飲まれて素直に手を預けつつ、ぺこりと頭を下げれば当のウォルターが、堪え切れないとばかりに噴き出す。酷い、とちょっと涙目になって睨むもなかなかその笑いは止まず――ようやく笑い終えたウォルターは目じりの笑い涙を拭いながら、行こうかぁ、と今度は気軽に手を差し出した。
七瀬は素直にその手に、手を重ね。せっかくだから記念写真を撮りましょうと、向かった先は大きなチャペルの写真が立つ撮影スポットだ。
カメラマンが機材をセットしつつ、一緒に撮るのか確認する。勿論、と頷きかけて七瀬ははたと瞬いた――ウォルターと写真を撮りたい、という思いだけで彼を誘ったが、ウォルター的には男2人で記念写真ってどうだろう。
伺うようにウォルターを見れば、きょと、とした眼差しとぶつかった。
「撮らないのかい?」
「と……りたい、です、けど」
「なら撮って貰おうよぉ」
そうして尋ねたウォルターに、尋ねられた七瀬が恐る恐る応えれば、拍子抜けるほどからりとした口調でウォルターは笑って「お願いするよぉ」とカメラマンに答えている。気を使って貰ったのかと思ったが、表情を見るに気にしていない――というより、非日常を楽しんでくれているようだ。
それに、ほっと胸を撫で下ろし。カメラマンに言われるがまま何枚かポーズを決め、自分のスマホでもウォルターの姿を撮って、今日の記念にしようと大切に保存する。
――今日、ウォルターと一緒に写真を撮りたかったのは、6月が七瀬とウォルターの真ん中バースデーだったからだ。何か記念になる事をしたいと、思っていた矢先にウェディング・フェスティバルの事を知り、これはちょうど良いと思った。
だが、
(僕ばかりが楽しい思いをして、ウォルターさんに何も返せんのは心苦しいです……)
表情を見ればウォルターも楽しんでくれていそうなのは幸いだが、それでは七瀬の気が済まない。何かこのお返しをしなければならないと、ぐるぐる思考を巡らせる。
何か。何か――
「ウォルターさん! 雑用でもなんでも、僕にできることなら仰ってください!」
「へ? 唐突だねぇ、七瀬」
その思いのままにグッと両手を握って叫べば、ウォルターがまたきょとんと瞳を丸くした。その瞳をじっと見上げ、お礼です、と言い募る。
「何か食べに行きますか? 僕、奢りますよ。それか、作ります。今日のお礼に!」
「御礼――はともかく、お腹は空いたよねぇ。うん、じゃあ、着替えたら何か食べに行こうかぁ?」
「はい!」
そんな七瀬にウォルターは、おかしくてたまらない、とばかりにくすりと笑い。次いで告げられたお誘いに、七瀬は力強く頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月05日
参加申し込みの期限
2025年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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