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ウェディング・フェスティバルへようこそ!
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さてその日、
羽生 碧南
が恋人の
鷹取 洋二
とアウトレットに行ったのは、夏物の服を探すため――という名目でのデートのためだった。
「碧南さん、あのお店はどうだい?」
「うーん……良いのあるかな……」
ひょい、と向こうの角に見える若者向けのブティックを指さした、洋二に碧南は難しく唸る。デザイン、という意味ではない――そもそも碧南のサイズに合う服を置いているか、という意味だ。
この春から大学生になった碧南の日常は、基本的には相変わらずバスケが中心だとはいえ、やはり大きく変化した。何より大きいのは、大学には基本的に制服など存在せず、今まで以上に私服が必要、という所だろう。
運動の部活やサークルに属している者の中には日がな1日ジャージで過ごしている者も居なくはないが、やはり女子として可愛い服のあれこれは楽しみたい。だが、そこで障壁となるのが碧南自身――バスケ部としては大いに強みの身長180cmは、だが女子らしい服を探すとなった途端、足枷になってしまう。
気に入ったデザインの服が合っても、例えば160cm女子のサイズならば20cmも小さい事になり、諦めざるを得ない事、多数。逆に自分の身長に合う、インポート系の大人セクシーな服は碧南の、ゆるふわ可愛い系容姿とは相容れず。
ゆえに、洋二とのデートという目的は立派に達成しているものの、どこかぐったり感も否めない――そんな中。催事スペースが賑やかなのに気が付いて、ふと眼差しを向けた碧南はそこに広がる光景に、大きく目を見開いた。
ウェディング・フェスティバル――ウェディング用のドレスやスーツを気軽に試着出来て、おまけに記念撮影まで出来るイベントをやっているらしい。ねぇ、と碧南は洋二の袖を引いた。
「洋二さん。あれ、行ってみない? 一緒に記念撮影しましょ?」
「ん? へぇ……面白そうだねえ?」
「ね! じゃあ早速行きましょ!」
実のところ、洋二を誘いながらも彼が頷く確率は半々かなと思っていたのだが、幸い洋二は興味を惹かれてくれたようで、むしろ好奇に目を輝かせながら頷く。『よっしゃー!』と内心でガッツポーズし――何なら無意識に小さく拳を握ってた――碧南は、洋二の気の変わらないうちに素早く手を引き、イベントスペースへ足を向けた。
そうして足を踏み入れた碧南は、まず、ずらりと並ぶ様々なドレスに圧倒される。清楚からセクシー、可愛いから綺麗まで、もしかしてこの世の全てのドレスがここに集まっているのじゃないかと思ってしまうくらい、それは圧巻の光景だった。
うわぁ……と感嘆を零す碧南の傍らで、洋二も改めて驚いているようだ。男性向けと女性向けはさすがに別コーナーなので、ここでいったん別れることにして、碧南はドレスの海に遠慮なく足を踏み入れる。
――実のところ、ここでも懸念はあった。碧南のような高身長女子に、恐らく永遠に付きまとう悩み――果たして、自分サイズのドレスはあるのか……?
来ておきながら改めて、その不安を抱く。実際、周囲でドレスを見たり試着したりしている女性は概ね、碧南より頭1つ小さい――が。
「――あるんだ」
うろうろしている碧南に気付いたスタッフが、案内してくれたコーナーで無事(?)高身長女子向けのドレスに出会うことが出来、碧南は心底安堵した。デザインもそこそこ豊富で、大人セクシーなモノだけではなく、愛らしい系も揃っているのがありがたい。
ゆえに碧南は心置きなく、気になったドレスを手に取っては、スタッフの手を借りて試着を繰り返し。様々なドレススタイルを楽しんだ末に、選んだのは淡いペールピンクの、ゆめかわウェディングドレスだった。
可愛らしいティアードフリルが目を惹くが、全体的なデザインは大人びている。それでいて愛らしさは少しも損なわれておらず、碧南の雰囲気によく合っていた。
お似合いです! とスタッフが笑顔で簡単なヘアセットと、無料のお飾りを幾つかコーディネートしてくれて、ますますその印象が強くなる。早く洋二の方も見てみたい、と借り物のヒールでドレスの裾を捌きながら待ち合わせ場所に向かった碧南は、そこに立っていた洋二に、はっ、と息を呑んだ。
洋二が選んだタキシードもまた、示し合わせた訳でもないのに、差し色にペールピンクがあしらわれたお揃いのようなコーデ。ピシリとしたタキシードを纏う背筋はピンと伸びていて、立ち姿はまるでモデルのよう。
髪も少し弄って貰ったのだろう、いつもと変わらないようだがよく見れば、櫛を入れて固めた跡が見えて――かっこいいと、思わず見とれた。その碧南の眼差しに、気付いたように洋二もまた皆を振り返り――そのまま目を見開いて、動きを止める。
しばし、そのまま見つめ合い、見惚れ合って。――だが、周囲のざわめきにようやくはっと我に返ると、どこかギクシャクしながら並んで歩き出す。
「せ……折角だから、模擬結婚式とかもしたいよね?」
「そう……だねえ、折角だし……」
お互いに視線を向けているようで向けないまま、そんな会話をしながら向かったのは模擬結婚式を体験できるという、赤い絨毯の方。そう、記念だし。折角だし。イベントだし。
近付くにつれて胸がドキドキするのを、碧南は否応なしに意識する。――本番だったらきっと、もっと、息が詰まるくらいにドキドキするのだろうと、頭の片隅で思う。
そこに居たスタッフが、2人に「じゃあ腕を組んでくださいねー」と声を掛けながら、慣れた様子で洋二と碧南の手を動かした。されるがままにコクコク頷いていたら、あっという間にウェディングフォトなんかでよく見る、軽く曲げた新郎の腕に手を添える新婦の出来上がりだ。
そこから、進むのはたった5m。バスケなら一足飛びで駆け抜けるその距離を、恐ろしく長く感じながら碧南と洋二は、合図に合わせてゆっくりと歩き出し――辿り着いた絨毯の端で、スタンバイしていたスタッフが笑顔で口を開く。
「病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、互いを愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「「誓います」」
イベントの模擬挙式らしいというべきか、見事に簡略化された、けれども多くの人が1度は聞いた事があるだろうフレーズを唱えたスタッフに、2人は同時に頷いた。だってそう言うものだから――でも、嘘ではない。
いつか、きっと。きっと、将来は。
そう――心の内だけで思いながら、簡単な模擬結婚式は終わり。最後にチャペルの大きな写真の前で、カメラマンに言われるままに寄り添い記念写真を撮った2人は、ほぅ……と安堵にも似た息を吐いた。
そうして、写真の送付先を記載し――パネルはお高いのでパスした――2人は、ちょっとふわふわとした足取りで、イベント会場を後にしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月05日
参加申し込みの期限
2025年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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