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桜の余韻。もう一度だけ、ありがとうを。
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いくら今日のパーティが規格外でも、その根本にあるのは『謝恩会』と『同窓会』だ。
在校生や校外の人も参加できる会とはいえ、さすがに主役が誰であるかを
稲積 柚春
は見失わない。
(今日は……話しかけられないかな?)
人混みの向こうにいる
ウォルター・B
の姿を目で追いつつ、ふっと柔らかな笑みを溢す。見えているのに話しかけられないのは寂しいけれど、あと1年はこんな気持ちを我慢しなければならない場面がたくさん出てくる。
だから柚春は、彼をそっと見守るような視線を向けるだけにとどめた。
今年卒業を迎えた先輩たちや、少し大人になった卒業生が、次々とウォルターの元にやって来るのを見ると、なんだか感慨深くて思わず口からこぼれていた。
「……ウォルター先生って、あんなに慕われてるんですね」
隣に立つ
メアリ・エヴァンズ
も、静かに頷き返す。
もちろん彼が、多くの生徒によって良き先生であることも、人気があるのも学校行事を通して知っている。
けれど、そうじゃなくて。単なるイベントだとかノリじゃなく、改めて言葉を伝えたいという気持ちが伝わってきたのだ。
言葉までは聞こえないが、晴れやかな笑顔とともに、きっと感謝と惜別の言葉を贈っているのだろう。それに対してウォルターは、少し照れくさそうに、けれど誇らしげに微笑みを返している。
かつて、あの優しい微笑みは『作り物』だった。
過去の痛みを隠して、『心なんてあの頃に忘れた』と、完璧である先生を演じる一面もあった。
(でも、今は……)
変わったと思う。……変えられたと、思う。
頑なだった彼の氷塊を、ゆるりと溶かすことができたのは、決して柚春1人の力ではないはずだ。
「……メアリさん、ありがとうございます」
改まった声でそう言うと、メアリは僅かに目を丸くする。そして、彼と同じように少し照れた顔で微笑み返すと、小さく会釈した。
「こちらこそ。ウォルター様がああしているお姿を見られて……私もありがたく思っていますよ」
「それは、メアリさんのおかげでもあるんです。いつも彼のそばにいてくれて、見守ってくれました。……それに、僕だって。たくさん相談して助けてもらったこと、何度感謝してもしきれません」
ウォルターにとっての『メイド』でありながら、個人としても頼りになる人生の先輩。ときに厳しく、ときに優しく、彼のことを理解し、背中を押してくれた人。
「一介のメイドとして、もったいないお言葉ですね」
メイドのいる家庭で育っていない柚春には、その線引きが大事なものなのかはわからない。
だから、友達などと軽々しく口にしていいのかはわからないけれど――。
「メアリさんは確かにメイドですけど……それでも、ワットにとっても僕にとっても大切な人です!」
せっかく休暇をもらったのだから、今日は楽しみましょうとエスコートする。
そんな楽しげな姿を、ウォルターも遠目から見て微笑んでいた。
料理を堪能しつつ、タルトは周囲に目を光らせる。
機会は逃さずお世話になった先生には挨拶をしたいし、何よりも――
愛し合う男の子が見たい
!
(先輩が卒業するときには言えなかったけど……っていう、社会人×新大学生? いや、在学時代は喧嘩ばかりしていた同級生が、いざ卒業式を終えて心の空虚さを自覚するパターンもおいしいよね♪)
どこかに落ちていないか、なくても妄想の余地あるかけらは見えないか。
次第にフォークを握る手に力が入り、口へ運ぶのも止まって、タルトの目線は爛々と輝きを増す。
(なくてもオッケー! 僕にはイマジネージョンがついてるんだから!)
そこへ、軽食を取りに来た
若林 沙穂
がやってきて、見慣れたタルトの様子にふふっと笑う。美術科の担当であり、美術部の顧問だった沙穂とはタルトも長い付き合いだ。
「どうしたの、響。いいイメージでも湧いた?」
まあ、タルトの描いている作品がどういうものかの詳細は、ここではあえて触れないが。意味深な笑みをたたえた沙穂に、バレてるんだろうなと苦笑しながら頷いた。
「沙穂先生のおかげです。毎日が楽しくて、今ものびのびと妄想――いや、作品作りができるのはっ!」
何か、聞いてはいけないことが聞こえた気もしたが、タルトが朗らかな笑みで告げるから、沙穂も安心して頷き返す。
「そっか。大学でも続けるの?」
「はい! もちろん創作は続けたいです。ただ、大学はカンニングできないだろうからテストが大変そうで」
……また何か、聞いてはいけないことが聞こえた気がする。
しげしげと沙穂に見つめ返されて、タルトは大げさに手を振って誤魔化した。
「それくらい、大学の勉強が大変そうというか、その――不思議な寮でしたよね、猫鳴館って!!」
「ああ、響は……桜花寮だったね」
そうして誤魔化されてくれた沙穂にホッと胸を撫で下ろし、タルトは感謝の気持ちをめいっぱい伝えるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月16日
参加申し込みの期限
2025年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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