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桜の余韻。もう一度だけ、ありがとうを。
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次々とやってくる卒業生やOBは、広いホールだけでなく春の賑わいを見せる庭園にも集っていた。
最初は在校生が手伝っていることを不思議に思っていた碧南だけど、納得の規模に苦笑いで隣を見る。
「確かに猫の手でも……とは思いますけど、女バスのみんなは大丈夫かな」
なにせ、この庭だけで下手な学校より広そうだというのに、場所を覚えて手伝うなんてできるのだろうか。ハラハラと周囲を見守る碧南の顔には、まだ『元キャプテン』としての心配が抜けきっておらず、思わず洋二も苦笑する。
「そんなに心配するのなら……もう1年、寝子高に通うかい?」
「や、やめてくださいよ! やっと大学の入学準備が終わって課題や部活も始まってるのに」
また来年、振り出しからやり直すだなんて。碧南が真剣に取り合う様子がおかしくて、洋二はついに吹き出した。
こんなやりとりは、リアルで会っているからこそ。NYAINEや電話だと、どうしても表情や感情の機微を察するのは難しく、冗談なんてタイミングの難しいものは言い合えない。
(わかってるし、からかわれるのもまんざらじゃないけど……)
思いっきりおめかしした、久しぶりに会った彼女を大笑いするなんて――洋二らしいとはわかっていても、碧南の口先は尖っていく。
「おっと、悔しいのは僕なんだよ? いつも練習だなんだって、バスケに碧南さんを取られてばかりで」
そう言って肩をすくめながらも「コート上の君が素敵でなければ割に合わない」なんて付け足す彼は、よほど碧南の機嫌をとるのが上手くなったようだ。
「……もう。そんな風に言われたら、言い返せないじゃないですか」
ぺしりと軽く背中を叩いて、今日はもうバスケの話を出さないことを約束すると、2人で庭園を散策しながら世話になった教師陣を探すことにした。
多種多様な花が人の目を楽しませても、それが猫視点ならどうだろう。
香りが強すぎたり、時には毒となるものも存在することを知っている
綾辻 綾花
は、その身に余計な花粉などつかないように気をつけながら、庭園を散策した。
(これだけ広いなら、遊びに来てるかも……)
面倒くさそうな顔をする割に、人の側からつかず離れずだった
テオドロス・バルツァ
。通称、テオと呼び慕っていた灰色のハチワレ猫は――ついこの間まで、人語を操ることができた。
今はもう、喋られぬと綾花も理解している。それでも、向こうはこちらの言葉を理解しているかもしれない。
「どうせ伝わらないからって行動しないよりも、行動して伝わらなかったと知る方が、いいに決まってます!」
やってみなくちゃわかならない。だから、諦めてなるものかと拳を掲げる綾花の後ろで、小さく猫が鳴いた。
振り返れば、探していた彼がいる。
「テオ! 良かった、来てたんですね。でも向こうの方は危ないですから行っちゃダメですよ? それから」
長くなりそうな話を遮るように、テオはピッと尻尾を綾花の前に突き出した。呆れたような顔は健在で、手短にしろと言わんばかりにのびをしている。
「私……テオに、ありがとうって伝えたくて」
猫缶を開けて彼の前に差し出すと、頭を優しく撫でながら感謝を伝える。
あの日に頑張ってくれたこと。それまでも助けてくれたし、それ以上に不思議なことに巻き込まれもされたけど。
「本当に、ありがとうございます」
食べ終わるのを見守りながら、伝えられるだけの思いを伝える。
聞こえていなくたって、撫でた手のひらから気持ちが伝わればいい。
そうしてテオが満足げに口周りも舐めとって、さて顔も拭いておこうかと毛繕いのポーズをしたところで、綾花は遠慮がちに口を開く。
「あの……、もふもふしてもいいですか?」
それがダメならブラッシングでもと食い下がる綾花だけれど。テオはむぅっと眉間に皺を寄せつつ、香箱座りをした。おそらく、背中だけなら撫でてもいいとのお許しだろう。
少しプライドの高いところが変わってなくて、でも猫らしいところも変わってなくて。
「また、たくさんお話しできる日がくるといいな」
もふもふ、なでなで。その手触りを堪能しながら、綾花は1人の友達としてめいいっぱいテオを愛でた。
どこへ行っても人混みで、
五十嵐 尚輝
は萎縮していた。
成長した生徒の姿を見られるのは嬉しいが、次々と挨拶に来られては一息つくのもままならない。
「五十嵐先生」
「は、はいっ!」
また来た――身構えた尚輝が振り返ると、修がしぃっと人差し指を立て微笑んでいる姿が見えた。
「お疲れかと思って、穴場を見つけておきました」
そうして連れられたのは、花壇の細道を通った先にある小さな空間だった。
メインの通りから外れていて、脇にある大きな木陰に隠れて見づらいそこには、レジャーシートを敷いたあおいが
桐島 義弘
と語らっている。
「で、この会は……?」
「俺とあおいの、1年生と3年生の担任です。改めて……お世話になりました」
生徒が頭を揃って下げれば、なぜか教師も揃って下げる。お礼にならないじゃないですかと修が苦笑すれば、それでもと尚輝はペコペコしていた。
そのまま話は、高校生活の最初と最後を見守った2人から見た成長の様子や進路のことなど、尽きることはない。……けれども、時間は有限だ。
「では、他に挨拶に回りたいところもあるので、俺たちはこれで失礼します」
立ち上がると「敷物はここの借り物なので、好きなだけゆっくりしていってくださいね」と笑って、修たちはホールの方へと歩いて行った。
「卒業、なんですね……」
「ええ……早いものです」
しんみりとした空気が流れるも、尚輝の中では温かな気持ちが満ちている。それはきっと、めがねのズレを直した義弘も同じなのだろう。
2人はしばらく、静かな時間をのんびり過ごしたのだが――それが、まさかタルトとフジコの妄想の糧になっていたなど、思いもしなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月16日
参加申し込みの期限
2025年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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