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桜の余韻。もう一度だけ、ありがとうを。
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知ってる顔を探そうと、ぐるりと歩いてまわった
八神 修
は、すでに充足感を得られていた。
クラスが変われば疎遠となる人も確かにいたけど、顔を合わせれば話が弾むのだから不思議に思う。つい昨日まで遊んでいたかのようなノリで新しくなった連絡先を交換し、小さなノートにはひと言したためてもらって。
先生方への挨拶という真の目的はまだ不達だが、改めて結び直された絆は新学期を迎えるのに心強かった。
……もちろん、その中には隣を歩く
七夜 あおい
だって含まれている。
「みんな、卒業式では大人っぽくなったかもって思ってたのに……1年の頃と変わらなかったね!」
「それ、あおいが言う?」
「ふっふーん。私は料理、上達したんだからっ」
言外に「いい先生もいたしね」と目線で伝えるように修を見上げてくるから、修はつい吹き出した。
「違うよ。俺が言いたかったのは……あおいはずっと、笑顔で前向きで、努力家なところが変わらないねって」
あれほど苦手だった料理の腕前が向上したことはもちろん、家族と自分のことで板挟みでも、何度も告白をして困らせても……心を曲げず、いつだって真っ直ぐに向き合ってくれた。
(そういう、あおいだから)
溢れそうになる言葉を飲み込んで、修は静かに微笑む。まだ彼女から言葉を聞けていないし、それが……ある種の優しさなのかもしれないという不安も、ある。それでもあおいは「これから先」があると思っているから、ノートに言葉を刻んでくれたのだと信じたい。
「うーん、長所が変わらないのはいいことなの? それとも成長してないってこと?」
口先ではそういうけど、悪戯な笑みが褒めてほしいと言わんばかりだ。これには、積極的にあおいを甘やかしたい修にも、意趣返ししたくなってしまう。
「どうかな? 先生に聞いてみようか。まだ挨拶していない人は――」
クスクス笑いながら視線をさまよわせて、どうからかってあげようかと考えていると。
その視線は偶然と、知人を捉えてしまったのだ。
おずおずと片手を上げたラッセルは、千里に押されるまま晴月と一緒に修たちの元へとやってきた。
隣にはあおいもいるし、こういう場ではそっとしておくべきなのでは……と思いつつ、それは自分も一緒かと勇気を出す。
「よっす、八神……えと、邪魔してないか?」
「そんなことないさ。今はあおいと、次にどの先生に挨拶しようかと相談してたところでさ」
軽く近況報告から始まり、進学先でも頑張ろうなと話している間に、ラッセルの緊張もほぐれてきた。同じ寝子高生で、3人は今年の卒業生。たとえクラスが違っても、共通の話題はあるから置いてけぼりになることはない。……けれど、晴月だけは事情が違う。
「そういや、あまり見かけない雰囲気の子だよね?」
あまり好奇心を向けるものではないと思いつつ、あおいは晴月に人懐っこい顔で挨拶をした。ずっと聞き役に徹して会話に混ざれていないことを気にしてくれたのだろう。
その様子に、ラッセルは照れた顔で――でもしっかりと晴月の手を掴んで、こう続ける。
「あぁ、その……俺の彼女。晴月って名前でさ、付き合ってるんだ」
今までは『晴月の正体がバレたら』という不安が先に来て、なかなか言えなかったこと。でも、ちゃんと本人の前で言ってやりたかった気持ち。まだ照れと緊張を残したまま、ラッセルはチラリと隣の様子を見た。
万が一にも嫌がるなんてことはないと思いたいが、やはり年頃の少女として恥ずかしいとか、何かあるかもしれない。言い方を間違えなかっただろうかとドキドキする傍らで、晴月の反応を待つ。
すると晴月は、少し下を向き大きく息を吸って、元気よく2人に微笑んだ。
「……ごしょーかいにあずかりました、晴月です! いつも、ラッセルがお世話になってますっ!」
「はっ、晴月!? それ、なんか違うから!」
確かに、嫌がられはしなかったけど――。ラッセルが嬉しさと羞恥で悶えることになってしまった。
そんな4人を遠目に見守りつつ、
響 タルト
は強引なアテレコを試みる。
「でも、わかっているよ。君の本心は、僕にあるって、ね。そう寂しそうに目配せすると、相手が……」
「無茶ねぇ」
美しくないとバッサリ切り捨てるのは、
富士山 権蔵
。それは別に彼が意地悪だからではなく、ドSだからでもないと、タルトには理由がわかっていた。
「わかってるよ~! 無理があるって、わかってる! この妄想と現実の壁には限界があったよね」
ぐっと拳を握り、どうしてこんなにハードルが高い4人をモデルにしてしまったのかと自分を責める。しかしフジコは、諦めてモデルを変えようとしたタルトに喝を入れた。
「イマジネーションはね、諦めたら妄想どまりなの。けどね、最後まで作り上げたら……現実にも勝てるドリームになるのよっ!」
妙に説得力がある勢いで放たれた言葉に、タルトの目も覚める。
誰もが安易に想像できる人を見たって、ありふれた物語しかきっと生まれないし、組み合わせだって意外性がない。けれど、諦めないイマジネーションならば、タルトにだってあるはずだ。
「僕は、大事なことを忘れていたのかも……! ありがとう、フジコ先生。僕、先生の生徒でよかった」
厳しくも楽しい担任であったフジコは、一部のご婦人方と同じく薄く熱い思いを語ってくれたし、学校以外でも
廃墟の遊園地で共闘
してくれた。
多くの学びがあり、多くの萌えを共有した、信頼できる先生。だからタルトは、こそりと耳打ちする。
「あ、今度は『弟』が3年生になるんで、よろしくお願いします」
それは弟を残し卒業することが不安な姉の顔。
……だったら、どれだけよかっただろう
。
にまにまと堪えきれない笑みのまま「可愛がってやってくださいね」などというタルトの顔は、まるで贄を差し出した悪役のようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月16日
参加申し込みの期限
2025年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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