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[TOS] 戦蘭の世紀
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バリケードで封鎖された正面を迂回し、従業員用の裏口を見つけた。
英二がドアノブを握るが、錆びついた金属はぴくりとも動かない。
「代わってほしいのです」
ターヤが熱した手をノブに押し当てると、オレンジ色の輝きが一瞬燃え上がり、金属部分はたちまち溶け落ちた。ぽっかり空いた穴にターヤは手を突っ込み、裏側から解錠する。
「便利だね」
「でもこれやると、しばらくおにぎりを握れないのです」
ターヤがクスッと笑い、スーパーマーケットに足を踏み込んだ。英二も後に続く。
店内は、時の流れに忘れ去られた墓場そのものだった。商品はとうの昔に持ち去られ、数十年放置された空間は埃に覆われている。崩れた棚が傾き、床には割れたタイルが散乱し、古いポスターが壁に貼り付いたまま変色している。蛍光灯は砕け、冷蔵ケースのガラスは蜘蛛の巣のようにひび割れていた。舞い上がる埃が幽霊のようにただよう。
文明の虚(うつ)ろな痕跡だ。見慣れた光景ではあったが、英二の胸に寒々しい感覚を呼び起こした。気持ちを紛らわせるように言う。
「梓さんはどうやって入ったのかなあ」
「屋上の窓よ」
崩れたガラス窓から、冷たい風が吹き込んだ。
英二が視線を上げると、大型冷蔵ケース――中身はなく、ただのオブジェと化した鉄の亡魂――の上に楓がうずくまっているのが見えた。猫科の獣のように超然と、獰猛な気配を秘めて。
「僕らも同じ窓からだ」
陣がスーパーマーケットの中央に立ち、ブラスターの残弾数を確認している。ラムも陣に寄り添うように立っていた。おどおどした目でこちらを見つめている。
「ふたりとも、生き延びたんだ!」
「まあ運良く」
「陣のおかげで」
言葉を継いだラムにターヤが駆け寄る。「ラムちゃん! やっと会えたのですっ!」
「あ、そういや」と両手を揃えて、「まだアツアツだから」とラムに見せた。ラムも心得たもので、そっと冷凍の息をターヤの手に吹きかけた。手が冷えたところで、ターヤはにっこり笑ってラムにハグする。
「別れ別れになっちゃったから、心配してたのです!」
「……ありがとう」
「来たか」と別の声が響いた。
「ミオさん!」
英二が声を弾ませた。ミオは少し離れた場所で腕を組み、壁にもたれかかっている。
陣はメンバーを見回した。自分とラム、英二、ターヤ、楓、そしてミオ――。
「ミオが招集かけたレジスタンス残党って、ひょっとしてこれだけか?」
「そうじゃないみたいよ!」
天井から二つの影が舞い降りた。リオとサツキだ。
「遅れてごめん、ガーナックがしつこくてさ」
リオの声は軽やかだが、修羅場をくぐり抜けてきたらしく息が上がっていた。
サツキはリオの背後に続き、小さなブラスターを手に軽やかに跳び下りる。
「ここはもう、完全に包囲されたみたいね」
リオが状況を述べた。量産型ガーナックは、百を優に超える数が結集している。正面のバリケードはすでに半壊状態で、英二が念のために魔法で補強した裏口も、敵がその気になれば突破されるのは時間の問題だろう。古い設計ゆえかこの建物は堅牢で、内部が入り組んでいることもあって守るに有利な構造だが、ここまで圧倒的な戦力差となれば話は別だ。
逃げ場はほぼない。
サツキは理解していた。あたかもここが、死の檻と化したような気持ちにもなる。
激しい金属音が響き、地響きが床を震わせ、廃墟の空気が乱れ、崩れた棚が軋む音が響く。いよいよ突入が始まったのだ。
「メテオボムを仕掛けた。ここの床下だ」
ミオが静かに告げる。彼女の声は、氷のように冷たく、鋭い。
「なるほど! 時限起爆装置を使うんだね」
英二の言葉にミオは首を振る。
「いや、そんなものは用意できなかった」
誰かが口を挟むより先にミオが言った。
「隠し地下通路がある。皆は退避しろ。きっちり五分後に爆破する」
「待って、それじゃあ……」
リオが言いかけるも応じず、ミオは屈んで床のハッチを開いた。地下へとつづく梯子がかかっている。
「私が始めた作戦だ。私が終わらせる」
ミオの声は氷のように冷たく、鋭い。
「かつての自分――オミクロンとして奪った命を、ここで清算する」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月12日
参加申し込みの期限
2025年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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