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[TOS] 戦蘭の世紀
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廃墟の街は、爆発の熱で空気がゆがんでいた。地面にはガーナックの残骸が散乱している。
爆心地、つまりスーパーマーケットの跡地は、燃えさかる瓦礫の山と化していた。炎が月光を反射し、まるで血のように赤い光があたりを照らす。だが、その光景に安堵する暇はなかった。
「──ふふっ、うふふふふっ」
風が巻いた。
火の粉が逆流するように舞い上がり、燃え尽きたはずの空間に、突如として強烈な気配が満ちた。
「この声……!」
楓が振り向くより早く、煙のなかに『それ』は現れた。
灰のなかから浮かび上がった影──真っ白なワンピースがたなびき、長いエメラルドの髪が風に揺れる。炎を背負い、宙に立つ少女。
楓は、髪が逆立つような感情に襲われている。
忘れない。
忘れることができない。
何度も夢に見た。だが、ふたたび会うのは八年ぶりだ。
ママを殺した兵器。
ガーナックΕ(イプシロン)!
「ひどーい! よくも私の可愛い子たち、まとめて爆破しちゃってー」
その声は、まるでお姫様のように無邪気で無垢。けれど、彼女の背後には、新たな灰色の軍団──量産型ガーナックたちがずらりと並んでいた。しかも、既存のものより大型で重装甲。瞳のない眼が、一斉にこちらを見る。
「おりこうさんの
Ζ(ゼータ)
が言ったんだよ。『軍をふたつに分けろ』って、私そんなのつまんなーいって言ったんだけどさ……結局、またまたゼータが正しかったってわけで」
イプシロンの周囲には、灰色の量産型ガーナックが数十体、整然と並んでいる。爆発を生き延びた個体たちだ。無表情な顔が一斉にレジスタンスのメンバーたちを捉え、首筋の青い光が不気味に点滅する。
あっ、とイプシロンは言った。首をかしげてニコッと笑う。
「やっと会えた、楓ちゃん! ドクター・シザクラが、ぜったい殺せって! でも、遊ぶ時間はあるよね?」
その声は、あの夜と同じだった。無垢で、残酷で、楽しそう。楓の瞳が鋭く光り、背中のブレードを握る手が震える。彼女の心に、八年前の記憶が鮮明に蘇る。ママの血、純白のワンピースに広がる赤。
「イプシロン!」
楓は叫んでいた。地面を蹴った彼女は、風より速く前へ出た。
「ママの仇ッ!!」
閃光が空気を裂いた。イプシロンが笑いながら手を振る。烈風が奔り、瓦礫が押し流される。楓は身を低くして滑るようにこれを避け、ブレードを抜いて切りかかる。
しかし──。
悲鳴のような金属音。
ブレードは、空中で止められた。イプシロンの手が、軽々と受け止めていたのだ。
「やーだ、楓ちゃん、相変わらずかわいいねぇ。怒るともっといい顔になる」
「黙れッ!」
楓の蹴りが炸裂する。だがイプシロンは脚に触れる寸前、重力すら無視するように空中をひらりと舞った。即座に反撃、風をねじりあげた『槍』が、真っ直ぐ楓を貫かんと迫る! 楓は回避するも体勢を崩して落下し、肩、つづけて側頭を強く打つに至った。一瞬、何も聞こえなくなる。キィンという音だけが支配した。
「ッ、クソ……強すぎる……!」
彼女は本物の“化け物”だ。蘭つきとしても並ではではない。
目の裏がツンとする。塩素のような味。
まだだ。まだ泣くわけにはいかない。私の流す最後の涙は、イプシロンを殺したときのためにとってある。
「マジ殺しに来たって感じだね」
リオが超硬度鋼製ナイフを構える。彼女の声には、恐怖と同時に闘志が宿っている。サツキが小さく頷き、ブラスターを握り直す。英二はミオをそっと地面に下ろし、ターヤと並んで戦闘態勢に入る。ラムは震えながらも、大きく息を吸って冷凍光線のエネルギーを蓄積する。
イプシロンが手を振ると、風が吠えた。廃墟の地面が裂け、瓦礫が宙を舞う。風の刃がメンバーたちを襲い、熱いコンクリートの破片が爆弾のように飛び散る。
「拡大障壁(ヴェルミス・エクステンダ)!」
英二が咄嗟に両手で印を組み、魔法(ノクスラ)を発動した。緑色の障壁が広範囲に展開し、風の刃を辛うじて防ぐが、一点集中型の魔法ではないため防御力に弱い。受けた衝撃で膝をつく。
「燃やしちゃうのです!」
ターヤが熱エネルギーを放ち、オレンジの炎がイプシロンを目指すが、風の渦に飲み込まれ、あっという間に消し飛ばされる。
「なーんだ弱いなあ! もっと遊んでよー!」
イプシロンが笑いながら手を振ると、量産型ガーナックが一斉に動き出した。数十体の灰色の影が、機械的な足音を響かせながら突進してくる。電磁鞭がうなり、青い火花が夜空に散る。リオとサツキが連携し、ガーナックの一体を瞬時に仕留めるが、数が多い。ラムが冷凍光線を放ち、数体を凍結させたところで、イプシロンの風が氷を砕き、すぐに動きを再開させる。
ラムが転倒した。突風に足をすくわれたのだ。
「っ!」
尻もちをついた姿勢のまま、ラムはガーナックを呆然と見あげていた。その電磁鞭が落ちるところを。
耳をつんざく音はしかし、ラムが聞く最後の音ではなかった。
ガーナックの胴が、すーっと斜め下に平行移動する。失われた上半身の位置に、大黒ミオの姿があった。黒い髪をなびかせ、左右の腕の肘から下は刃物。かつてガーナックΟ(オミクロン)と呼ばれた殲滅兵器、その現在の姿だ。
「立て。まだ終わってはいない」
ミオはラムの顔に刃をつきつけた。
「お前とて、陣と約束したのだろう?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月12日
参加申し込みの期限
2025年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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