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[TOS] 戦蘭の世紀
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●リオの物語
あたしはリオ、ちょうど二十歳。
地球人口はかつての七千分の一だか八千分の一だかになり、残った人間もほとんどシザクラに屈しているってていう最悪な世界だけど、あたしはそういうの、受け入れたつもりはない。
だから反抗した。そう、レジスタンス! リーダーなんてガラじゃなかったけど、気がついたらあたしは小規模なレジスタンスを率いていた。……『率いてた』って過去形なのは、その後『蘭つき』ガーナックの奇襲を受けて全滅したからだ。それも、悪名高い
ガーナックΙ(イオタ)
の手勢に。あいつ、遠距離から次々と仲間を狙撃して、文字通り血祭りにした。あんなの戦闘じゃなかった。害獣駆除──そんなノリでやつらはあたしたちを狩っていった。
仲間が一人、また一人と倒れる音が、いまでも頭から離れない。リーダーのあたしが、みんなを守れなかった。悔しくて、情けなくて、頭をかきむしりたくなるけど、泣いてる暇なんてなかった。仲間との誓い、「絶対に生き残ってシザクラを倒す」って言葉が、胸のなかで何度も響いていたから。
生き残ったあたしは、街の路地を必死に走ってる。街っていうよりは集落? 昔の西部劇みたいな場所で、通りにはひび割れた木造の建物が並び、砂埃が熱風で舞い上がる。住民は隠れているようで、窓の隙間からわずかに視線を感じるだけ。そりゃそうだよね、ヘタなことしたら皆殺しになるもん。
追手にイオタがいないのは明白だった。銃弾が飛んでこないから。だったら、灰色のデクノボウ軍団にやられるあたしじゃない。これでも逃げ足は速いほう。撒(ま)けると信じていたけれど、途中、ドジ踏んで足をくじいちゃった。それがまた、路地の石につまずいて、って話だから笑えない。参ったな。
路地の角を曲がった瞬間、げっ、と声が出そうになった。灰色の影が三体、待ち構えていたのだ。虚ろな目であたしをとらえ、トレードマークたる鞭には電気が走っている。
「これ、やるっきゃない、って状況?」
あたしは腰の得物を抜いた。超硬度鋼製ナイフだ。刃渡り二十センチ、漆黒の刀身は陽光を浴びても何も反射しない。光すら吸収するかのように。刃先は水晶みたいに鋭くて、触れるだけで岩をも切り裂くような迫力がある。グリップは黒革で巻かれ、手に馴染むように滑らかな曲線を描いてる。もとは軍隊用ナイフらしいけど詳細は不明。初めてこのナイフを手にしたとき、まるで自分の一部になったような感覚があった。過去の戦闘で何度も命を救ってくれた頼もしい味方だ。シザクラの拠点から奪ったとき、この刃を手に持つあたしを見て、仲間が「まるで戦女神みたいだ」って笑ったのを思い出す。丈夫で扱いも容易だから、武器だけじゃなくいろんな用途に役立ってるけど、いまは本来の役目を果たすための道具だ。あたしの意志そのものって感じ。
あたしは目を閉じた。十秒間、短いようで長い時間だ。ただ、おバカなガーナックたちははじめ電子音、つづいて合成音声で、「降伏せよ」なんて間抜けなメッセージをこちらに投げてきたから、それだけの時間を稼ぐことができた。
「降伏だって?」あたしは言った。「つつしんでお断り申し上げるよ!」
ガーナックが飛びかかってきた。三体同時だ。あたしは身をかがめて疾走、そこからスライディングし、先頭のやつをひと撫でした。ほんのそれだけで、ガーナックの足首を切断したのがわかった。こいつを含め、無数の電磁鞭がうなるけど止まって見える。うん、これ比喩じゃなくて本当に。あたしの殞脈(エンミラ)が発動しているんだ。《静止眼》って呼んでる。発動中は動体視力が著しく強化され、文字通り相手が静止しているかのように見えるわけ。発動時には目を十秒瞑らなければならないのが欠点だけどね。
止まっている攻撃なんて当たりようがない。余裕しゃくしゃくですべてよけて、残る二体にもナイフを浴びせた。包丁でスイカを切るよりも簡単、人形の首は飛んだ。
「ッ!」
遅れて足に激痛が走った。やっぱダッシュ&スライディングは足への負担が大きかったか。このとき同時に静止眼が解けた。
ガーナック三体は簡単に処理できたけど、またまた「げっ」とうめくハメになった。
追いつかれたのだ。今度も三体。まいったな、今度は十秒、確保できそうもないな。
──ごめん、みんな。もうダメかも。
あたしは死を覚悟した。
その瞬間、思わぬ方向から大きな物音が立った。ガーナックの頭部が立てた音だ。ボロボロの服を着た女の子が物陰から走り出て、バットみたく思いっきり振り抜いたのだ。
え? 誰?
あの子、見た目は華奢なのに、目が鋭い……!? 彼女が振り返って、あたしを見た。
「逃げて」静かな声で言う。
「逃げる? 冗談じゃない!」
あたしの心に火が付いた。ナイフを握り直す。あの子のバールを振り回す姿を見て、なんか元気、出てきたから! 彼女がまたバールを振り上げて一撃を加える。あたしは歯を食いしばって足を引きずり、よろめいた敵の喉を切り裂いた。金属オイルが派手に飛び散り、ガーナックが倒れる。
「生き残るよ! 一緒に!」
あたしが叫ぶと、彼女は小さくうなずいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月12日
参加申し込みの期限
2025年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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