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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【平凡でも日常は宝物】
九夜山ロープウェイ登山道入り口駅前は大混雑である。
日が暮れた頃から客足が伸び、屋台の軒も増えて活気に溢れている。
そんな中、黒のキャミソールワンピース+黒タイツと黒のサンダル、革のキャスケットに赤いマフラーという出で立ちの
毒島 林檎
とタンクトップとTシャツの重ね着の上に夏物の薄いニットカーディガンを羽織り、下はやや長めのスカートに他所行きのサンダルというコーデの
折口 ゆづき
の2人があたりをキョロキョロと見渡していた。
「お~い! ここだよ~!」
低い背丈でピョコピョコと人ごみの中を飛び跳ねているのは
伊藤 佳奈
だ。
毒島と折口もそれに手を振って応える。
「やっと合流できたね~! 林檎ちゃん、ゆづきちゃん、遅くなってごめんね!」
「いえいえ、時間ちょうどですし、無事に合流できたのですから大丈夫ですよ」
折口はほっと胸をなで下ろしていた。
「む……、今日は俺の我がままを聞いてくれて、二人ともありがとう……。今日は思い切って2人に声を掛けて良かったな……。まさか俺が天の川鑑賞を提案するとは思ってもいなかっただろう……?」
穏やかな男性口調で伊藤と折口に礼を言う毒島。
だが、彼女は心の声を極々小さな声で漏らす。
『わーい! 佳奈ちゃん、ゆづきちゃん本当にありがとう! 2人とも大好き! せっかくの七夕ゆかた祭りだもん! やっぱり大切な友達と一緒に見たいよね!』
内面では大喜びの毒島。今日も中身は甘デレである。
「林檎ちゃんこそ誘ってくれてありがとう~! 3人で天の川見るの、すごく楽しみにしてたんだよ!」
伊藤も心底嬉しそうに言葉を返した。
折口もそれに首を縦に振ることで答えた。
毒島、思わず口角が釣り上がる。
「しかし……、惜しむは浴衣を着てこれず私服な事だな……」
『サイズ小さいのしかなくって……せっかくのゆかた祭りなのに!』
「りんごちゃん、今日は私たちも私服だから気にしなくていいですよ」
折口は毒島の手を取って言い聞かせる。
「そうだよ~、あたしなんか動きやすさ重視だよ!」
そういう伊藤はジーパンにスニーカー、胸に★マークの入ったTシャツというシンプルなスタイルだ。
「2人の服装を見てたら気後れしちゃいそうだよ~」
「そんなこと……ないぞ?」
『佳奈ちゃん可愛いなぁ!』
「そうですよ、自分にあった服装が一番ですから」
折口も同調してみせた。
こうして、言いだしっぺのセクシー系黒コーデの毒島、夏らしいフェミニンな姫コーデの折口、ボーイッシュなシンプル且つアクティブなコーデの伊藤は、一路ロープウェイで展望台を目指すのであった。
展望台に到着した頃、ちょうど雲の切れ間から天の川が顔を出した。
「林檎ちゃん、ゆづきちゃん見て見て。やっぱり山の上だと星が近くてすごく綺麗だよね♪」
雲を切り取ったかのように顔出す天の川の輝きに、3人はしばし無言で見入ってしまう。
「綺麗だな……」
『わーい! この綺麗な天の川を見たかったんだよ! えへへ……私、大切な友達と一緒に見れて幸せ♪』
毒島が心の中ではしゃぐと、折口も星空に想いを馳せ始める。
「あの星の1つ1つが、それぞれの星系の太陽なんですよね。……気が遠くなりそうな、不思議な気分です」
そして折口はとある星座を指さした。
「夏の大三角のわし座の真横……アルタイルのすぐそばに、小さなひし形に星が並んでいるのが分かりますか? あれがいるか座です。この星座のエピソードが面白いんですよ」
「いるか座? 聞いたことないかも」
伊藤が首を傾げる。
「あまり明るくない星なので、普段は街の灯りで見えないんですよ」
今日は街の灯りは最小限に留めるようにと、寝子島町の町役場から言い渡されている。
これも天の川鑑賞のためである。そのため、普段お目にかかれない星座も今夜ははっきり見ることが出来るのだ。
折口はいるか座のエピソードを話しだした。
「コリントスという都市の宮廷歌手だったアリオンはある時、シチリア島で開催されたコンサートに出場し見事優勝しました。そこで莫大な賞金を手に入れて、船に乗り込み帰国の途につきます」
「……それから?」
『早く教えて~』
毒島が目線で催促をする。
「でも、その船の水夫たちはアリオンから賞金を取り上げ、あろうことか海へ飛び込むように命じたのでした」
「……むごいな」
『人のお金を奪った上に命を脅かすだなんて許せないんだよ!』
折口は「神話は理不尽な話が多いですが、このお話はここからが本番ですよ」と微笑む。
「死を覚悟したアリオンは紫と金色の衣をつけて、花輪を抱いて船縁へたち、最期の歌を唄いました。するとその歌声に引き寄せられ、沢山のイルカが集まってきたのです。歌い終わったアリオンは海へ身を投げたのですが、大きなイルカがアリオンを受け止め、無事に岬まで送り届けました。アリオンはコリントス王宮に帰り、水夫たちの悪事を王様に伝えました。すぐに王様は水夫たちを捕らえ、一件落着しました。この時のイルカが讃えられ、神様が星座として空へ昇らせたそうですよ」
「へぇ~! そのイルカさん凄いね! 星座の話ってロマンティック!」
伊藤は天の川のアルタイルとベガを眺めてうっとり。
(今頃、織姫様と彦星様も川を渡ってるのかなぁ?)
恋愛的な意味で甘い考えを抱きながら、つふと周囲を見ると、結構カップルがいる事に気が付く。
「いいなぁ……」
「何がですか、佳奈ちゃん?」
「えっ!? あ、ほら! カップル多いから、羨ましいなぁ~って」
急に折口に話し掛けられ、伊藤は少々驚いてしまう。
「……確かに、な」
『みんなラブラブだね♪ 空気が甘いんだよ!』
毒島も静かに(そして内面はキラキラと羨望の念を抱きながら)こくりと頷いた。
と、ここで伊藤が2人に思い切って質問をぶつけてみた。
「2人はどんな男の人がタイプなの?」
この問いに毒島と折口はドギマギしながら頬を染める。
「恋愛話か……」
『ガールズトークだね♪ ドキドキしちゃうなぁ~!』
毒島の表情が硬くなる。
対して折口は笑みを絶やさない。
「私は、先に佳奈ちゃんとりんごちゃんの理想の男性像を聞きたいです」
そうきたかっと伊藤がツッコミを入れた。
「じゃ~、言い出しっぺのあたしから言うよ~」
こほん、と何故か背筋を伸ばしてしまう伊藤。
「あたしは見た目はそれ程気にしないけど、やっぱり強い人がいいな♪ せめてあたしに剣道で勝てるくらいじゃないと。お父さんやお爺ちゃんくらい強ければ言う事ないよ♪ でも1年に1回しか会えないっていうのはやっぱり困るよね。やっぱり好きな人とは毎日会いたい付き合いたい、って……」
しまった、と伊藤は口を押さえて顔を朱に染める。
「……このフレーズ、お母さんがたまに歌ってる昔のアニメの歌詞だ」
「伊藤のお母さん……、ああ……、なるほど」
『確かアニメ大好きなコスプレイヤーなんだっけ? 若いしすっごく可愛いんだよ♪』
幼馴染の毒島は、何やら合点がいったようだ。
「ねぇねぇ、林檎ちゃんは~?」
伊藤は興味津々で毒島にせがんできた。
しかし、毒島は狼狽するばかり。
「……その……そういう相手はまだ……」
表立ってはそう口にする毒島だが、心の声を小さく小さく呟いていた。無意識に。
『えっと、私は行動力のある優しい人かな! 佳奈ちゃんは強い人が好きなんだね! ゆづきちゃんはどんな人が好きなのかなぁ……?』
鼓動の高鳴りをひた隠すように、毒島は視線を折口へ向ける。
そして無言の催促。
「私の番ですね」
察したのか、折口はややもったいぶるように、自分の理想の男性像を語りだす。
「その、やっぱり優しくて、暖かい人がいいかな……? 『この人となら一緒に苦労しても構わない』って思わせてくれるような。……でも、結局はそのとき好きになった人が一番いいのかも……? って、何だかとっても月並みな回答のような気がしますね」
折口は苦笑いで誤魔化した。
「そっかぁ、3人ともバラバラだね~」
伊藤はそれぞれの恋愛観を覗けて満足したようだ。
「あ、そうだ! 山の上は冷えるからってお母さんが。それとサンドイッチ。関西風に卵焼きを挟んだ物だけどね」
伊藤は持参したトートバッグから水筒と紙コップを出して熱いコーヒーを配る。
2人は伊藤からの差し入れをありがたく受け取り、舌鼓を打った。
そこでふと、伊藤は気にしてしまう。
(ゆづきちゃんのご両親、亡くなっているんだよね。目の前で両親の話をしちゃったけど、大丈夫だったかなぁ?)
そんな不安を読み取ったのか、折口はサンドイッチを頬張り目を細める。
「佳奈ちゃんのお母さんが作ってくれたサンドイッチ、美味しい……」
そして無言で彼女は首を縦に振った。
――大丈夫だよ。
伊藤にはそう伝えているように思えた。
折口は星空に向かって、両手を重ねて祈りを捧げる。
(素敵なお友達と、末永く仲良しでいられますように……)
気のせいだろうか、今、ヒト型の流れ星が通過していったような……?
だが、しばらくすると再び雲と霧に展望台は覆われてしまう。
「霧……出てきちゃいましたね」
「曇り……だな……」『そんなぁ……、これからが楽しみなのに』
「ゆづきちゃん、林檎ちゃん、待っていれば晴れるって、きっと!」
しょげる2人の肩を抱いて、伊藤は笑顔を振りまいた。
「晴れたら……いいな……」
『そしたら誰かに頼んで天の川をバックに記念撮影したいなぁ♪』
そう願う毒島の手には、前もって書かれた短冊が。
その願いは、至って単純明快。
『親友達とずっと仲良く過ごしたい』
そして裏面に小さく小さくこう書かれていた。
『私達ズッ友だよ!』
伊藤 佳奈
&
折口 ゆづき
&
毒島 林檎
:星空に友情を誓い合う
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定員
1000人
参加キャラクター数
112人
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シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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