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菓子語り
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甘い一時はいつでも
綾辻 綾花
を昂揚させる。
早川 珪
と恋人同士となってどのくらいの時が流れただろうか。慌ただしい大学生活にもずいぶんと慣れた頃、大手を振って彼氏・彼女を名乗ることもできるようになりしばらく経ったが、微塵も想いが萎むことは無かった。むしろ膨らむばかりで、止め処ない増幅が怖いくらいだ。自分はどれほどこの人が好きなのだろうかと悦に浸る。
「さて、今日のおやつは何にしようか?」
「そうですね……この前食べた菓子パン、美味しかったですよね」
「ああ、星ヶ丘のあの店の。デニッシュやブリオッシュが美味しかったなぁ」
「でも今日は、もう少しだけ奮発しちゃいましょうか。ケーキとか」
「そうだね、たまにはいいね。ケーキか、うん、いいな。そうしようか」
綾花がスマホを取り出し店を検索する。覗き込む珪の手には紙袋に入った何冊かの本があった。古書店を数件巡って見つけた掘り出し物だ。お茶と菓子など用意して、それぞれに気に入った一冊を読み耽るのが最近の二人の過ごし方である。おうちデートというやつだ。
「あっ。見てください珪さん、このケーキ!」
「へぇ、本の形の? 面白いね」
幸い店はここからさほど遠くない。踊る心でうなずきあって、弾むように向かった。
休日に綾花の、または珪の部屋で一緒に過ごすのが至福の時間である。今日は綾花のアパートに珪を招いてお茶とケーキと本を楽しむのだ。
「紅茶を淹れますね。少しいい茶葉を買ってみたんです。ケーキにも合うと思いますよ」
「へぇ、それは楽しみだね」
ケトルで湯を沸かす間、彼はソファに腰かけ買ってきた本をぱらぱらとめくっていた。ただそれだけなのに、何だか絵になる。思わず見とれてしまう。ケトルが湯の沸いたのを知らせて、慌ててポットの茶葉たちへ注いだ。
少し蒸らしてからリビングへ。綾花が座るのは珪の隣……ではなく、彼の上。前でもなく横でもなく膝の上、恋人の特等席だ。
「うん、いい香りだ」
「でしょう?」
当たり前のように膝へ綾花を乗せ、珪はカップから立ち昇る湯気に目を細めた。茶・ケーキ・本という三点セットを用意したら、お待ちかねのティータイムだ。
「どれどれ、それじゃまずはひと口。はい、あーん」
「はむっ」
「どうだい?」
「んんん!! これは美味しいです~、チョコとスポンジの相性抜群でとろけるようです。はい、珪さんもあーん」
味も絶品で言うことなしだが、ケーキを味わう珪の表情の変遷もまた見所である。ぱくりと頬ばる直後からまばゆく輝き、瞳に喜びを滲ませてゆく彼ときたら、格好いいより可愛いのである。綾花だけが知る表情だろう。優越感に浸りながら紅茶を含むと甘い花のような香りが鼻から抜けて染み渡った。
「綾花さんの買った写真集、いいね。すごく可愛らしい」
「ですよね! 思わず見入っちゃいます」
綾花が選んだ今日の一冊は、愛らしい猫たちがいっぱいの写真集だ。二匹の猫をカップルに見立てて撮影したもので、仲睦まじい様子が何とも楽しい。現実の猫たちは恋愛に淡泊であるようだが、写真の中では少なくとも恋人同士のイチャイチャであったり、熟年夫婦が縁側で静かに寄り添うかのようであったり、演出と分かっていても綾花の胸をキュンキュンとくすぐってくれる。
「あはは、可愛い! 花束を持ってプロポーズ、ですって。素敵ですね、珪さん」
「そうだね、この本は当たりだったね。ああ、そうだ」
ふと珪が一つ咳払いをし、フォークを置くと、彼はそっと綾花を後ろから抱きしめた。
「えっ……け、珪さん?」
突然のことに胸の高鳴りを抑えられず、ゴムまりのように弾んでしまいそうだ。
珪が綾花の手を取り、指に何かをはめて言った。
「僕らもそろそろ、結婚しようか。綾花さん、僕と結婚してくれるかい」
左の薬指にきらりと煌めいたのは、指輪だった。
頭が真っ白になり、時が止まったかのようだった。
「……け。けい、さん……珪さん!!」
一瞬惑うも、ずっと前から答えは決まっていた。
「こちらこそ。私をお嫁さんにしてください!」
思わず飛びつくように彼を抱きしめた。勢いあまってソファごとひっくり返りそうになったが、ケーキや紅茶までひっくり返さなかったのは幸運だった。
開かれたままの猫写真集が窓から吹き込んだ風にあおられ、めくられたページには純白のドレスにタキシードを身につけた二匹の猫が、頬を赤らめキスをしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月28日
参加申し込みの期限
2025年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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