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菓子語り
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ちょっと上手くいきすぎている気もする。時折不安になったりもする。大学生とキャバ嬢の二足の草鞋はもちろん簡単なことではないし、それを実行するにあたって迷いや葛藤もあった。実際にやってみれば身に染みる困難も多く、その一つ一つは決して無視できる程小さいものではない。
それでもなんとか、どうにか、上手くやっている。大小失敗は数あれどそれらも学びに繋げながら、概ね順風満帆。悪くない。最近は少しずつ両輪のサイクルも円滑に回り始め、楽になり余裕さえ出てきたくらいだ。
その理由を
朝鳥 さゆる
が考える時、彼女はどこか謙虚な気分になったりもする。どうしようもなく陰鬱で荒んだ夜の世界を抜け出してからこちら、胸中の思わぬ変化に戸惑いを覚えずにいられない。自分がこんなにも殊勝なたちであったとは。
つまり上手くいっているのは、さゆる自身の才覚やら柔軟性やらもありながら、きっとそればかりでは無いのだろう。心からそう思うのだ。
(あ、あのお店。この前の)
本日、大学の講義は午前中のみ。勤勉な心持ちも宙ぶらりんとなったこんな日は早めに出勤してしまおうと足取り軽く、さゆるは街を歩いていた。目に留まったのはある老舗のケーキ屋だ。スイーツショップだのパティスリーだのと言うより、時代がかって味のある、いかにもケーキ屋。といった風情の店だった。
初めに訪れたのは先日のことだ。大学の語学クラスの友人たちと歩いていたところ、いささか古臭くも愛嬌のある看板に惹かれて入店した。開店当初から変わらぬレシピを受け継いでいるというフルーツケーキを注文し、テラス席で友人らとの会話も弾みながらにいただいてみれば、これが実に絶品であったのだ。こんなにも美味いケーキがあったのかと思わずこぼすと、友人らはさゆるの純朴に笑いながらも同意した。
(買っていこうかしら)
友人との交流を深めるのにも大いに助かった。新人キャバ嬢「さゆみ」として、同僚の嬢たちやスタッフへの心遣いとしても上等ではなかろうか。媚びを売る訳ではなく、純粋に仲間たちとさらに距離を近しくしたい思いがさゆるにはあった。自身もしっかりと、店の一部となりたかった。かつては思いもよらなかった感情だが、近頃のそんな自分を好ましく思ってもいた。
さゆるはフルーツタルトとケーキをいくつか見繕って購入することにした。
今日は幸いというかあいにくというか、同伴の約束もない。早めの出勤とはいえのんびりとした心持ちでキャットロードへ向かった。
「あら、さゆる。今日は早いのね?」
「さゆるじゃなくて、さゆみでしょー?」
「大学はどう? 勉強頑張ってる? 友達できた?」
「おはようございます。おかげさまで……上手くいってますよ」
「そ、良かった♪」
『プロムナード』のバックヤードでは同じく早出の嬢たちが、少々暇を持て余していた。風適法の変化や警察の取り締まりが強化されたこともあって近年キャバクラの深夜帯営業は難しくなりつつあり、こうして早めの営業を行う店も増えたが、ピークタイムと比べさすがに客の入りはまばらであった。さゆみことさゆるもお呼びがかかるのはもう少し後だろう。
「あれ、さゆる、何それ? わ、もしかしてケーキ!?」
目ざとくそう言ったのは
姫木 じゅん
だ。プロムナードのキャストでありさゆるの恋人でもあり、この道へ誘った先達でもある。
「前に友達と食べて、美味しかったものだから。お土産に買ってきたの。じゅんも、皆さんもよかったらどうぞ」
「えーいいの? うわ、マジ美味そう!」
「ありがとーさゆみ、愛してる~!」
売り上げを競ってドロドロとした内情を抱える店も少なくないと聞くが、プロムナードはそんなこともなく人間関係は上々だ。キャスト同士も仲が良く、さゆるは唐突に同僚の巨乳に顔を埋められ窒息しかけた。距離感の近さに驚くことも多いが、そこに心地良さを抱いてもいる。
気が付くとじゅんがニヤニヤとしてこちらを眺めていた。
「大人気ねぇ、『さゆみ』ちゃん」
「……妬いてる?」
「べっつにぃ~? フルーツタルト、もーらいっ」
偽りの自分を演じることには長けているじゅんだが、さゆるには伝わった。妬いているらしい。今夜は仕事が終わったら、この一回りも年上の恋人の相手をめいっぱいにしてやろうと決めた。
「これ美味しい~!」
「さゆみ、ありがとね!」
「次はあたしもお土産買って来ようっと。さゆみにもご馳走したげるからね」
「ふふ。ありがとうございます、楽しみにしてます」
同僚とそんな風にくつろいでいたら、お呼びがかかった。いよいよ出動だ。
「いってらっしゃい、また後でね、さゆる」
「ええ、また後で。そっちも頑張ってね、じゅん」
今夜も花となり蝶となる。煌めくフロアへとさゆみは飛び出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月28日
参加申し込みの期限
2025年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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