this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
菓子語り
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
桜井 ラッセル
はチーズケーキが好きらしい。
「ベイクドチーズケーキはやっぱ、チーズの濃厚さが味わえるのがいいよな。香ばしさがよりチーズの風味を引き立てるんだ。クリームチーズとかサワークリームと合わせるのも絶品なんだよ」
「うんうん」
「さっぱり系が好きならレアチーズかな。なめらかな舌触りのムースタイプで、あっさり食べられる。ちなみにレアチーズってのは和製英語で、本場フランスじゃムースフロマージュっつーんだぜ」
「へええ!」
「逆に濃厚さを突き詰めたものならバスクチーズケーキとかニューヨークチーズケーキだな。力強いチーズの味わいを楽しめる。ちなみにバスクチーズケーキってのも日本だけの呼び方な」
「う、うん。そうなんだ……」
「他にもさ、クレームダンジュとかチーズテリーヌとかいろいろあるけど、俺が一番好きなのはやっぱり、スフレチーズケーキ! スフレは日本生まれのチーズケーキなんだぜ。口の中でシュワッと溶けるあの食感……味もクセがないから誰でも食べられるし、それに作り方もシンプルだから菓子作りの初級レシピとしてもオススメだってさ」
「うん……すごいね……」
「でも俺はさ、ホントいうと名店の絶品チーズケーキ! みたいのより、そのへんで買える市販品のチーズケーキが好きだったりするんだよな。そりゃ、超美味い高級チーズケーキなんて食べたらもう他のは食べられねぇってなっちまうかもしれないけど、俺まだ学生じゃん? だから結局、そこそこ美味くてお安く買えるってのが一番なんだよなー。それにあれはあれで味わい深いんだぜ、絵本に出てくるようなコテコテの定番の、黄金色の照りがあるチーズケーキがさ、やっぱり俺は一番好きでさー」
「…………」
怒涛のチーズケーキ語りに、
風の精 晴月
は思わず口を差し挟む隙を失っていた。恋人がこれほどにチーズケーキ好きであったとは。そりゃまぁ晴月も甘味を好まないわけではないが、彼のチーズケーキへの想いというか渇望というか、勢いに圧倒されてしまう。
「それはそれとして! 期間限定とか個数限定とか言われると、気になっちまうのも無理はないわけで。な、分かるだろ? 晴月」
「あ、うん……そだね、ラッセル」
「自分へのご褒美ってやつだな! でもそうは言っても揺れちまうもんだよな、だってそんな高級ケーキを買っても求める味と違ってたら、この金でいつもの定番が2つ3つ買えたのに! って損した気分になるし、いやまぁでもたまにならいいかなって、ほら限定だし……」
誰に向けてか言い訳のような調子になってきた頃、場に動きがあった。スイーツの名店、その店先である。詰めかけた大勢の客たちが求める一品こそ店の看板商品、数量限定の特製スフレチーズケーキだ。数量限定がゆえに毎朝長蛇の列ができるわけだが、その中でチーズケーキを手に入れることができるのはほんの一握り。抽選の狭き門をくぐり抜けた者だけが、絶品に舌鼓を打つ権利を与えられるのだ。
そんなわけでラッセルと晴月も列に並んでいたわけなのだが。
「12番の札をお持ちの方、店内へどうぞー。続いて、29番の札をお持ちの方、8番の方。64番の方、125番の方……」
「まっ、外れたら運が無かったってことでな、素直に諦めるしか」
「……以上の方が当選となります。外れの方は大変申し訳ありません、またの機会にどうぞ☆」
「は、外れたーーー!!」
普通に外れた。
抽選とはそういうものであるからいたしかたないが、ラッセルはこれがもうがっくりと落ち込んだ。結構ショックだったらしい。
「ラッセル……」
「イヤアナンデモナイデスヨ、ハヅキサン。コンナノゼンゼン、ハハハハハ……」
思わず片言となったラッセルの肩を、晴月は優しく叩いた。恋人を元気づけたい思いだったろう、それでいて風の精らしい奔放な発想で彼を慰めた。
「チーズケーキ、作ればいいんだよ! ラッセルと私で!」
「えっ。作る?」
「うん! 自分で作れば、好きなケーキを好きなだけ食べ放題だよ? オトクだよね!」
「お得……かなぁ? お得って言うのか、それ?」
満面の笑み。力いっぱい頷く彼女にラッセルはしばし考え込んだ後、思わず脱力。苦笑いを浮かべた。
「そーだな、挑戦してみっか! よし晴月、これから材料買い揃えて、俺の部屋で料理開始だ! いくぜ!」
「らじゃー!!」
言ってしまうとこの初回のチーズケーキ作りは大失敗に終わり、試食の後二人して悶絶するわけだが、それも悪くはないのだ。二人で挑戦すれば楽しさも二倍、いつか成功したなら喜びも二倍……いや何倍にも跳ね上がることだろう。少なくとも二人の調理過程には常に、隠し味の笑顔が添えられていた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
菓子語り
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月28日
参加申し込みの期限
2025年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!