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菓子語り
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青春とは何ぞや。胸に抱いた夢に向かって駆け抜けるのも、あるいは眼前の障壁へ立ち向かうのもそうだろう。例えば部活動だ。文化部でも運動部でも、目標に向かってひたすらに邁進してゆくのはまさしく青春の輝き、その一片の最たるものと言えよう。もちろん恋愛もまた青春の極致であろうし、学生たちは何かと恋を謳歌するものだ。我らが寝子島高校にもこの春には数多のカップルが生まれたし、遠くかなわぬ片思いに身を焦がすいじらしい恋もあれば、未来のパートナーを夢想し恋に恋する者もいる。これぞ青春だ。
しかしそればかりではあるまい。気の置けない友人たちとの語らい、触れ合いもまた青春だろう。お茶や菓子など添えて存分に言葉を交わし、冗談を言い合い、腹の底から笑うのだ。ゲームなどで遊ぶもいいだろう。そんな心穏やかな一時こそが青春時代の輝かしい思い出として胸に刻まれ、長い人生の中で幾度となく懐古することとなるはずだ。
つまり
中倉 琉歌
が挑まんとするこんなチャレンジこそが、他ならぬ青春そのものと言っても過言ではない。
「まだいける、まだいけるよー!」
「あー、そこ破れそう! 反対側に差し込んだほうが」
「そっちの隙間、まだ入るんじゃない? うみゃい棒突っ込んじゃえ!」
キャットロードで絶賛開催中、お菓子の詰め放題が1000円で挑戦可能というイベントだ。制限時間は一分間。袋へめいっぱいに詰め込み、最後に五秒間キープすることができればOK。条件を満たせば袋からはみ出していてもいい、全てのお菓子をゲットすることができる。こぼれてしまっても袋の中の三つを選んで獲得することができるが、もちろん誰もがそんなお情けに甘んじるつもりは無いのだ。
琉歌は所属する陸上部の面々と共にキャットロードを訪れていた。ある先輩が主導で、部室内に多種多様なお菓子をストックし、練習の合間に皆で楽しんでいたがその買い置きが無くなってしまった。補充を頼まれた琉歌が思い出したのが、このお菓子詰め放題だった……運動部ならば間食も含め食事には大いに気を使うべきとのご意見もあろうが、時にそんな正論へも真っ向立ち向かい摂取カロリーから目を逸らして友との歓談を心おきなく楽しむこともまた、青春の大切なワンシーンなのだ。きっとそうなのだ。それに学生の小遣いやらバイト代やらもたかが知れているから、1000での大量ゲットは懐事情にも大いに助かるわけだ。
「琉歌、次が私たちの番だよ! いける?」
「はい、先輩!」
両手で頬を叩き気合十分、競技大会にて出番が回りトラックへ向かう瞬間さながらに凛として眉が吊り上がっていた。
「おっしゃー、いくわよー皆!」
「「「寝子高陸上部、ファイオー!!」」」
勇壮な仲間たちと共に一列に並び位置へ着く。スタートブロックもなければスターターピストルを構えるスタッフもいないが、まぎれもなくそこは陸上部員たちの晴れの舞台だ。ギャラリーも興味津々に覗き込みその健闘を祈っているようだった。
「それでは、いきますよ~。レディー・ゴー!!」
声と共に箱の中へ満載のお菓子に挑みかかる。
渡された透明なビニール袋は厚手で頑丈そうだが、もちろん限度というものがある。過度な詰め込みはビニールを薄く伸ばしていきやがては突き破るだろう。そのギリギリのラインを攻める必要があった。
「よし、まずはパッキーをここに……」
詰め放題へ挑むにあたり琉歌が想起したのは、かの有名な落ちものゲーム。ブロックを積み上げてゆく古典的なあのゲームだった。隙間なく無駄なくスペースを活用し、菓子類をブロックのごとく見立てて積むイメージだ。パッキーの箱を横向きに土台として敷くと、まずは端から期間限定ホワイトパッキー、ニャリッツのサラダ味にバター味、トマト味と詰めてゆく。とはいえ一分間という制限時間では深く思考しつつ最適な形をなどと模索している余裕も乏しいから、作戦としてはシンプルを心がけた。無理せず詰め込み過ぎず、限界を超えた大量ゲットではなく堅実確実な勝利を目指すのだ。
他の部員たちはそんな琉歌の思惑を横目にどんどんと、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいっているようだ。あれでは最後の数秒をキープするのは難しそうに思えるが、残念ながら琉歌に仲間たちの詰め方まで考えを回す余裕は無かった。
ニャリッツとパッキーに加えてちょっととを入れたところで、箱物ばかりではそれ以上のスペースを捻出できないので方針転換。袋に入ったものを狙ってゆくことにする。キットキャット、カントリーニャアム、ニャルフォート。ポテチ類にも手を付ける頃だ。
「もうちょっと……もう少し……!」
隙間にはうみゃい棒を可能な限りに詰めた。どうやらこのあたりが限界かと思ったところで、スタッフのカウントダウンが始まった。
「5秒間キープすればOKですよ~、さあラストスパート! 頑張って!」
「う、く、く……おとととっ」
無理をしないと言いつつ袋はパンパンだったが、琉歌はどうにかこうにか時間いっぱいまで耐えることができた。直後に袋が破けてお菓子たちが散らばったのには肝が冷えたが。
「おーっ中倉、やったじゃん!」
「偉い偉いっ」
「琉歌、やるねー!」
仲間たちは残念ながらこぼしてしまいそれぞれに好きなものを三つずつもらったらしい。琉歌の大量ゲットと合わせて、陸上部面々でしばらく楽しむことができそうだ。青春の一ページがまた一つ増えるだろう。
「やったね」
ブイサインに琉歌の笑顔がきらり、輝いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月28日
参加申し込みの期限
2025年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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