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海上リゾート・ネコトピア ねことにゃんことひととひと
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【恋のお悩みうにゃうにゃん】
「あまーい紅茶がおいしいニャー」
「クッキーもニャ」
「お茶会たのしいニャ。しあわせだニャー」
にこにこふにゃふにゃ顔の三匹はそれぞれ、ユキ、こしあん、イーピンというそうです。ううむ、どこかで聞いたことがあるような?
「
雨宮校長
が飼っている猫たちと同じ名前だね」
珪さんがほほう、と興味深げに言いました。
綾花はと言いますと、お茶会が始まってしばらくたちましたけれど、まだちょっと困惑気味です。
「なんだかまだ信じられないです。別の世界の私……なんて」
目の前の自分、アヤカは困ったように眉を寄せて、けれどどこか嬉しそうにはにかみました。
「レオ学園長にそれとなく聞いてはいましたけど」
「それじゃ……もうひとりのレオもいるんですね、やっぱり」
「はい。こちらのレオと同じくらい、かわいらしいにゃんこです。今日は残念ながら、こちらには来れませんでしたけど」
にっこり笑うアヤカ。綾花と同じ顔、けれどどこか、なにかが違う、別世界のもうひとりの自分。綾花自身にはその違いがよくわかりませんけれど、珪さんに言わせると、
「僕にはちゃんとわかるよ」
とのこと。なんだかほっとして、嬉しい綾花です。
「ウニャ。ウニャ!」
「おいしいね! って、アルクくんはゆってるニャー」
ちら、と目をやると、白黒毛並みのアルクはいっぱいのクッキーをほおばり、満足そう。
実のところ、綾花は以前にも、もうひとりの自分に出会ったことがありました……そう、ほかならぬ
アルクの導きによって。
あの時は、それはもう、たいそう驚いたものですけれど。
「……ふふ」
あの瞬間を思えば、別世界の自分のひとりやふたり、不思議ではないのかも。なんだかおかしくなってきて、綾花はくすりと笑みました。
「海上学園都市……ネコトピアがもうひとつあっただなんて。レオってば、そんなこと全然言ってくれないんだもの」
「ニャっはっは。サプライズってやつだニャア」
にこにこ顔でみずから参加者たちのカップへお茶を注いでまわるレオ。
学園都市の留学生だというアヤカは、ちら。綾花を見つめ、そして隣の珪さんをちら、ちらり。
「あの……おふたりは、ひょっとして。もしかして」
なんだか言いにくそうな彼女に、綾花はこくり、うなずきます。
「や、やっぱり。そうなんですね。おふたりは、お付き合いを……!」
「というと……もしかして学園都市には、もうひとりの珪さんも?」
こくり。顔を赤くしてうなずいたアヤカの様子に、分かってしまいました。なにしろもうひとりの自分ですから、ピンと来てしまいました。
つまりどうやら、別世界の自分もまた、珪さんに恋をしている。そういうことなのでしょう。
高校生活を通じて、長く続いた片思い。綾花にとってよい思い出でもあり、じりじりと焦れてもどかしい思いをした記憶でもあり……恋のお悩みに暮れているらしいアヤカが微笑ましくて、懐かしくて、綾花の胸はぽわんとあたたかく灯りました。
波音ぱしゃぱしゃ。
「きゃ、きゃ!」
「けーせんせー、波が来るニャー!」
「うわーニャー!」
「おおっと! しっかりつかまってるんだよ、みんな」
「「「うニャーーー」」」
ばっしゃーん!
シャチの波のプールで遊ぶ、珪さんとにゃんこたち。すっかり懐いて、仲よしです。
ちゃぽん、プールサイドでは綾花とアヤカが並んでビーチチェアに腰かけ、そんな彼らを眺めておりました。
「ふふ。珪さんもリラックスできてるみたいで、よかったです」
「あのう……」
おずおずと切り出したアヤカがなにを言いたいのか、なにを聞きたいのか、綾花にはなんとなく分かりました。
「あなたはどのように、ケイさんと恋人同士に……?」
気になることでしょう。アヤカが綾花と似たもの同士なら、きっと長いこと、その想いを抱えたままでいるのでしょうから。
思い返せば、綾花と珪の恋にはいくつか、前へ進むためのきっかけがありました。
あの本
にまつわるエピソードもそのひとつ。
けれどそれはあくまで、綾花と珪だけのもの。ふたりだけの大切な思い出です。伝えたところで、きっと伝わらないでしょう。海上学園都市に暮らすアヤカとケイにもまた、彼女たちだけの特別なエピソードが生まれるはず。今はまだ、そこへいたるまでの途上なのです。
「たしかにきっかけは、いくつもありましたけど……」
「はい」
「大切なのは、信じることじゃないかな……? と、思うんです」
「信じる……」
こくり、うなずきます。なるべく力強く映るように、自信を持って。
「いつか想いが通じるって、私はずっと信じてました。ときどき、不安になることもあったけど、でも、あきらめませんでした。あきらめなければきっと、いつか叶いますよ……って、あまりお役に立たないかな? 当たりまえすぎますよね」
「……いいえ」
ふわり、アヤカは微笑みました。
「ありがとうございます。私も信じ続けてみようかなって、そう思えました」
遠い世界に暮らしていながら、誰よりも身近なふたりです。綾花の言葉とまなざしには、きっとこの上もなく、説得力があったことでしょう。
「ニャー」
「たのしかったニャー」
「つかれたニャー」
「ふたりとも、楽しそうだね。なんの話だい?」
プールから上がってきた珪さんがそう尋ねましたけれど、綾花たちはくすりと笑って、唇に指を立てて言いました。
「「ナイショです!」」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月28日
参加申し込みの期限
2025年04月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年04月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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