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海上リゾート・ネコトピア ねことにゃんことひととひと
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【お茶会にゃごー】
めいっぱい遊んで、夜はぐっすり。ゆっくり休んで、二日目のこと。
「お茶会だニャア!」
そんなふうに誘うレオに案内されて、綾花と珪はネコトピアの奥へと向かって歩んでおりました。後ろにはぽてぽてぽて、マイペースなクロワの姿もありました。
「ずいぶん深くまで降りるんですね、レオ」
「そーだニャ、いっちばん下まで降りるんニャア」
大きな窓の外は、深いブルー。おさかなエレベーターに乗り込み、ぎゅーんっと降下していくと、青は加速度的に濃くなってゆきます。ネコトピアの放つ光がぼんやりとあたりを照らしておりますけれど、やがては漆黒のカーテンに閉ざされてしまうでしょう。
綾花の肩が、ぷるる、と震えます。
「大丈夫かい、綾花さん」
「あ、はい。少し肌寒くて……」
珪の手のひらが綾花の肩を包み込みなぞると、綾花の胸には少しばかりの安堵が広がりました。それでも暗闇や、それに深海への人が持つ本能的な恐れまで振り払うことはできません。
窓の外、骨ばったいかめしい巨大魚がこちらをぎょろりと覗き込み、綾花の背中はじんわりと冷えました。
「うニャー。お茶会ニャー。お茶菓子ニャー。たのしみニャー」
なんだか落ち着かない綾花とは裏腹に、身体を揺らして楽しげにリズムをきざんでいるクロワ。綾花はその頭にもふっと手のひらを置いて、
「クロワは、お茶会に参加したことがあるの?」
「あるニャー。あまくて美味しいお茶とか、お菓子がいっぱいなのニャー。お友だちもいっぱいニャー」
「そうなんだ? 参加者がたくさんいるんですね」
ということは、にゃんこがいっぱいなのでしょう。そう思えば深海の怖さもほんのり薄らいで、楽しくなってくる……かも? それでも窓の向こうになにか大きなものがちらりと見えるたびに綾花はびくりとしてしまって、珪さんに抱きついてしまいましたけれど。
にゃはは、とレオが笑います。
「心配ねーニャ、彼らは顔はちょびっと怖いニャけど、よく働いてくれるんニャ。大事なスタッフなんニャ」
「ええっ。そうなの……!?」
おそるべきは『おさかなサイエンス』。たしかに見れば窓の外、巨大なタコさんが触手にくるりと抱えているのはどうやら、たくさんの建材のようです。それらをパワフルな大ザメたちが運び、岩棚へ打ち込んで、建築の基礎としているようなのです。
「あそこには新しいアトラクションを作る予定ニャ。完成したら、綾花もぜひ体験してみてニャ!」
「う、うん。楽しそうですね……あはは」
深海アトラクション、いったいどんな出来ばえとなるのか想像もつきません。楽しみなフリをしながらもやっぱり、綾花の肩はぷるるるる。
チン! とエレベーターが到着すると、
「わ……」
思わず綾花は目を細めました。深海とは思えないくらい、そこは光に満ちた空間であったもので。
「さ、ここがお茶会会場だニャ。もうみんな集まってるかニャア~?」
レオがぽてぽてと踏み込むと、集うねこたちが口々に声をかけました。
円筒形をした、そこは美しい庭園です。緑がいっぱいで、花が咲いて蝶が舞い、海の底だなんてとても思えないくらい、優雅で美しい空間でした。ガラスの向こうには陽光がさああと降りて明るく、珊瑚礁のように色とりどりの海草やら植物たちが波に揺れているのが見えました。
珪さんが興味深く窓を覗き込みます。
「深海なのに、ここには太陽の光が届くのか。不思議だね」
「光ファイバーで陽光を取り込んでるニャ。ねこたちにとって、お日さまの光はなにより大切なものだからニャア」
といって綾花へ、ぱちり、ウィンク。
「こういう部屋をいくつか作ったんニャけど、ここは特にオレのお気に入りでニャア~。っと、ミラちゃんにテオ、来てくれたんニャア!」
「え?
テオ
?
ミラちゃん
?」
会場にはすでに何匹もの『ねこ』が集っておりました。
馴染みの白猫と灰白猫は、けれどなんだか、綾花の知っている二匹とは違うようにも思います。
「あら、アヤカさん? 早かったですね。今日は少し遅れるとおっしゃってましたけれど」
「え?」
「相変わらず生真面目だな、留学生。少しくらい寝坊してもいいんじゃねえか、ふわあ……」
「え? 留学生? えっ?」
「もー、ダメですよテオ。ほら、また毛並みが乱れてますよ」
さっさっ、とテオの頭の毛を甲斐甲斐しく整えてあげるねこのミラに、いつもなら仏頂面で遠ざけてしまいそうなところを好きなようにさせている、なんだか素直なテオ。
留学生ってなんですか? 綾花の頭にはハテナがいっぱいです。
「ニャー、今日もたのしいお茶会ニャー」
「ニャア、ウニャン」
「アルクくん、またムツカシーこと考えてるニャ?」
「ニャアオ」
「今日くらいは美味しいお茶とお菓子を楽しむニャー」
「えっ。アルク……?」
三匹のねこたちに囲まれた、左は真っ白。右は真っ黒。白黒マップタツな不思議な毛並みにも、綾花は大いに見覚えがありました。
「
アルク
まで『ねこ』に……!?」
「ウニャ?」
寝子島でたくさんの不可思議現象をともにしたミラとテオ。数多の世界をまたにかけ、大冒険に連れていってくれたアルク。
知っているようで、なんだかちょっとだけ違う。ような? お茶会の不思議な参加者たちに戸惑い、珪さんとレオの顔を見くらべておりますと……ニャっふっふ。レオは笑って、
「さてここで、特別ゲストの登場ニャ! はニャ、アヤカがゲストニャんだっけ? それともアヤカのほうが……あれ? どっちがどっちニャったっけ?」
チン! と開くエレベーター。扉の向こうから現れたのは、
「こんにちは、今日もお招きいただいてありがとうございます。お邪魔しますね」
綾花は思わず、またしても、ぽかん。口を開けてしまいました。
「あら? これは……」
「もうひとりの、私……?」
そこに立っていたのはまぎれもなく、毎日鏡の向こうに見ている自分。
もうひとりのアヤカ
でありましたもので。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月28日
参加申し込みの期限
2025年04月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年04月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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