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R&R Journey:密林のルーインズ<前編>
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悪霊の襲撃
黒い塊のようなソイツらは、頭上に広がる黒々とした梢の先に現れた。まるで翼を折りたたんだ巨大なカラスのようにそこに止まってこちらを見おろしている。大きさは人間の子どもほどか。ぎょろぎょろした目玉と、むき出しの牙が特徴的な仮面をかぶり、黒っぽいローブを纏っているのだった。
「レヤック!」
叫んだのはグデだった。
「魔女の遣い、十年前、母を探すワタシを襲った悪霊……!」
グデの瞳が、積年の怒りと悲しみで揺れる。
そんなグデを守るように、前に出たのはイツトリとサキリだ。
「ひいふうみい……十はおらぬか。この程度なら楽勝じゃろう。のう、サキリ」
口の端を歪めて笑うイツトリに、マチェットを両の手に構えたサキリは表情を変えることなくことなく答える。
「問題はないね。支援を頼むよ、イツトリ」
「わかっておる。じゃが、そのまえに……悪霊たちよ!」
イツトリは頭上へ語りかける。
「実は儂は魔女とか悪霊にシンパシーあってのう。出来れば友達になりたいとさえ思っておる!」
ぐり、と首を傾けるレヤック達。
言葉を理解しているとは思えぬが、知ったことじゃない。
「人間殺したいよね。ズタズタに切り裂いてみたいよね。心臓を抉り出して返り血とか浴びたいよね」
うんうんと頷く者は誰もいないが、イツトリは気にせず話を続ける。
「でも人間達を敵に回すのはガチでヤバイのじゃ! だからゲーム辺りで満足する方が良……」
レヤックのうちの一匹が、しびれを切らしたように火の玉を放ってきた。
「こら! 話は最後まで聞け!」
「いやいや、あれ、絶対言葉通じてないわよーっ!」
火の玉が飛んでいった先にいた朝衣が叫ぶ。
「朝衣!」
とっさに彼女に覆いかぶさったのは婚約者の遥人だった。
「ふんっ」
イツトリは<煙吐く鏡の加護>で障壁を形成し二人に向かった火の玉を防いだ。まるでアニメを見ているかのような光景に、すごい、と目を見開いた遥人だったが、すぐに今狙われているのは自分たちだということを思い出し、朝衣の肩を抱いて走り出す。
「遥人っ!?」
「隠れるんだ!」
樹木の幹の影に身を隠す朝衣と遥人。
珪は綾花を、さゆるはじゅんを守りながら、それぞれに物陰に身をひそめようと散開する。
レヤック達はそれを追い、樹木から急降下して襲い掛かってきた。
「くっ!」
さゆるは<Stella cadente>で反応し、自らのナイフでレヤックのナイフを受け流す。じゅんを背後へ守りながら、レヤックが繰りだす二撃目、三撃目も弾くさゆる。しかし、圧されてはいる。
「さゆる!」
「ごめん大人しく守られてて。そう余裕があるわけじゃないのよ!」
レヤックが手にしているのは蛇のように蛇行した剣、クリスナイフ。
あれで切り裂かれたら傷口はゆがみ、縫合は困難、ひどい痛みを伴うのは必至だ。
「くっ……!」
ナイフを両手で押えながら、四撃目のクリスナイフを押しとどめるさゆる。
そこに別のレヤックが跳びかかってきた。
「じゅん、避けて!」
そう言われても、なんの訓練も積んでいない身体は、急に動くものでもない。驚いた猫のように固まったまま、はっと目を瞠ったじゅんの目の前で、レヤックの首が横薙ぎの赤光とともに飛んだ。
そこにいたのは――先ほどまで遠くにいたはずのサキリだった。
レヤックたちはすでに理解していた。サキリこそが最も警戒すべき相手だと。
樹上に陣取ったレヤックが、サキリを狙って火の玉をごうと放つ。が、その業火は銀髪の青年の背に届く前にイツトリの<煙吐く鏡の加護>によって弾き返され、放った本人を焼き焦がした。
「残念じゃ。対話での相互理解が不可能とは。ならば実力で排除するのみよ。――サキリ!」
「はいはい。荒事は僕の担当だね」
そういうや否や、サキリの姿がその場から消える。
ろっこん<斬空赤刃>による高速連続転移!
切りつけては転移して回避、という一連の流れはよどみなく繰り返される。
猿のように木々を渡るレヤックの動きは身軽だったが、サキリにとっては所詮、軽業師のそれだった。
「遅い」
背後から切りつけて攪乱し、レヤックが反応してナイフを突き出したときにはもうそこにサキリの姿はない。
一匹、二匹と倒れて地に落ちるレヤック達。残ったレヤックはやけになり、現れては消えるサキリにあわよくば当たれと滅多矢鱈と火の玉を飛ばしてきた。
「まったく……そんなものが当たるわけがなかろう!」
火の玉を<煙吐く鏡の加護>の障壁で防ぐイツトリ。
と、一瞬の隙をついてレヤックの一匹が、背後からイツトリの胴を薙ぎ払いに来た。
「イツトリ!」
反応し、マチェットを振りかぶるサキリ。
だがそれより早く、ぶしゅっと吹き出した炭酸水がレヤックの側頭部に当たった。
「さっきのお返しよっ!」
朝衣だった。
彼女は<プリーストリーの恩寵>で水筒の水を強炭酸水に変え、水鉄砲のように吹き出させたのだ。
「水を炭酸水に変えるだけのろっこんだから戦闘には不向きと思ってたけど……、はは、それなりの威力、あるじゃない」
体勢を崩されたレヤックは、ギャギャッ! と啼いてターゲットをイツトリから朝衣に変えた。ぎょろりとした目玉の仮面が迫ってくる。朝衣は後悔した。ああやっぱり下手に出張るんじゃなかった。一般人の自分に戦いなんて無理だったのよ。ごめん遥人、あたしあなたを愛していたわ――と走馬燈がよぎりかけた刹那。
レヤックの眉間にぶすりとマチェットが突き刺さった。サキリが投擲したものだった。
「お前たち、魔女の手下なんだろう。手下は手下らしく身の程をわきまえることをおすすめするよ」
勝負はあった。
この人間たちには敵わない――最後に残ったレヤックはそう判じたのだろう。身を翻し、サルのように梢を渡って森のなかへと逃げ去ってゆく。
「アイツを追うぞ! きっと魔女のところへ帰るつもりだ!」
豪が叫んだ。
「オレが行く!」
ラッセルは咄嗟にカナリアに変じると、逃げたレヤックを追いかける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月20日
参加申し込みの期限
2025年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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