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オウガフェス in SUMMER
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――3分経過。そして鬼が動き出した。
今回、最初の鬼に選ばれたのは二人の女の子だった。
一人は
桜庭 円
。
体操服の上に、インラインスケート、膝あてとグローブ、ヘルメットを装着、更に紐の両端にゴムボールを結んだ相手の足を絡めとる武器・ボーラを装備、肩には猫のにゃーくん。見るからに速そう、そしてできそうな鬼だ。
しかも一見普通の女の子だが学校ではボクシング部に所属しているという。男子顔負けの運動能力の持ち主なのだ。
もう一人の鬼は
財前 華蓮
。
高そうなジャージと運動靴の彼女は、特別装備を固めているわけではないが、なにより彼女の目を見て頂きたい。この溢れんばかりの自信。生まれ落ちた時から絶対的勝利を確信しているような目である。
「私が鬼ですって? まあ、いいでしょう。寝子島の至宝、財前華蓮に『逃げる』という言葉は相応しくありませんわ。捕まえまくって1位に輝いてあげますわよー! オーッホッホッホ!」
華蓮はスタートの合図とともに、赤ゼッケンを翻して飛び出した。既に最初の獲物の目星をつけていた彼女の走りに迷いはない。
「!?」
「ごめんあそばせ、桜庭さん。同じ鬼仲間ですけど、勝負は勝負、獲物第1号は私が頂きますわ」
ターゲットはさっきスタートしたにも関わらず、まだ目の届くところをふらふらしてる、ぐるぐるバットの下心だ。
「くっ俺のバカッ! このままじゃあ捕まって商品券が貰えない、俺のエロ本ライフが!」
清々しいほど思春期丸出しの下心であった。
「……このままじゃ俺の夏が。かけがえのない高一の夏が灰色に……」
遠く公園に設置されたスピーカーから町長の声が聞こえる。
『いよいよオウガフェスの幕が開けました。皆さん、全力でゲームを楽しんでください。運悪く鬼になった人にも賞品をご用意してます……ペアチケット、第4位の賞品は杜の湯の番台に立てる権利。第5位は寝子……』
ーー番台!?
「遅刻してきたせいでよく聞いてなかったが、そういうのもあるのか! てか、むしろそっちのほうがいいじゃん!! 俺、鬼になって一生懸命に捕まえるよ!」
精気を取り戻し、下心は立ち上がった。
「よーし、頑張って捕まえちゃうぞ! 女の子を! あっ、もちろん触るのはおっぱいです」
そして、向かってくる華蓮と円を両手を広げて迎えた。
「さぁ俺を捕まえて……」
「あ、変態っぽい人」
円は下心を知っていた。下心も円を知っている。けれど、親しげな仲というわけではなかった。
「げっ、お前はくるみクラッシャー!」
下心は股間を押さえて後ずさった。
「わっ割るなよ? ぜったいに割るなよ!」
「つまり割れってことね」
「ネタフリじゃねーよ!」
眉を寄せ、華蓮は円を見た。
「……あなたたち、知り合いですの?」
「うーん……」
「あっ、くるみクラッシャーはいいです、そこの美人なお嬢さん! 貴女に捕まるのでおっぱい揉ませて下さい!」
子の立場を忘れ、鬼に飛びかかった下心。
「……私に破廉恥を働こうなんて身の程を知らなくってよ!」
ドグシャ!!
その情けなく弛んだ顔面に、ボクシング部の円も感心するほど綺麗な華蓮の拳が突き刺さった。
「ぎゃーーーーーっ!?」
【横嶋下心 確保 記録4分32秒】
「ファーハッハッハ!!」
「!?」
天に響く高笑い。
鈴木 修一郎
は仁王立ちでこの時を待っていた。
何って……それはもちろん“鬼”が来るその時だ!
「私は動物さんたちに会いたい! ゆえに捕獲第3位を狙わなければならぬ! ならぬのだ! さぁ鬼よ! 私を捕まえるがよい!!」
「むっ、偉そうですわ……!!」
目には目を。歯には歯を。偉そうな奴には偉そうな態度を。メソポタミアの昔からそう言っている。
尊大さでは負ける気がしない華蓮は無駄に張り合って、修一郎の前で仁王立ち。両者の間にばちばちと見えない火花が散ったり散らなかったり……。
「いいから早く捕まえなよー。時間がないんだし」
円が言うと、華蓮ははっと我に返った。
「わ、わかってますわ! 私に指図しないでください!」
「ファーハッハッハ!!」
【鈴木修一郎 確保 記録6分48秒】
「ま、こっちは華蓮ちゃんに任せて。さてと。僕も……」
実は円も最初のターゲットには目星をつけてある。
スタート前、彼女は何気なく子たちの様子を窺っていた。何せ、この人数。これだけいれば、1人や2人ぐらい鬼になりたい人もいる。
耳をそばだて探りを入れていたその時、
矢萩 咲
はこんなことを言っていた。
「……鬼側の賞品“杜の湯で一日番台が出来る権利”……これは破廉恥な者が手に入れたらまずい事になるのでは? ……咲が未然に防がなければ!」
学校では鬼の風紀委員で通っている咲の正義感を騒がせるには十分すぎるほどふしだらな賞品だった。
竹刀を携え、じっと道の真ん中で鬼を待つ。やがて現れた円に微笑を浮かべた。
「来たわね。待っていたわ」
「やっぱり鬼になりたい人だった」
円も微笑む……と、何故か咲は竹刀を構えた。左右に竹刀を持った二刀流の構えだ。
「せっかくだもの、少し遊びましょ。貴方の実力も見てみたいし、ね」
「ただでは捕まってくれそうにないみたいだね」
「安心して、どんなに長引いても5分間だから。フフ……貴方は咲を楽しませてくれるかしら?」
大地を滑り突っ込んでくる円を剣道の足さばき、最小の動作で躱し、すれ違い様に小手を放つ。
しかし円も円でそう簡単ではない。グローブでガードして、すぐに間合いを詰めた。
「……速い、けど……!」
嵐のように鋭く速い突きの連打を繰り出す。
「……ふっ!」
ボクシング仕込みのフットワークで避け、右ストレート。咲の鼻先でピタッと止める……!
しかし……!!
「……!?」
咲も咲とて簡単にはやらせない。円の喉元にはもう一方の竹刀が突き付けられていた。
「……やるね」
「フッ……貴方もね。おかげで楽しめたわ」
お互いの実力を称え、小さく笑った。
「鬼として一緒に頑張りましょう。ええと……」
「円、1年2組の桜庭円だよ」
「3年の矢萩咲よ。よろしくね、円さん」
【矢萩咲 確保 記録9分22秒】
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月15日
参加申し込みの期限
2013年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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