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猫鳴館、ネズミ騒動
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●猫鳴館に静かな夜なんて基本的にない(その2)
突然だが、昨日の
不破 ふわり
嬢の様子をご紹介しよう。
ふわりは、ふわりと崩れ落ちた。猫鳴館在住の友人(匿名希望)氏に貸した映画ソフトの前に。
貸した瞬時までしっかりと、ケースに収まった円形のものであったはずなのだが。
「円形がぁ、三角形に? 異様に器用なかじりかたに私動揺」
ラップ調で動揺したふわりは、猫鳴館に巣食うゲッシ類に報復すべく、ある行動に出たのだった。
◆
さて。
猫鳴館の中は大騒ぎであるが、すでに夜はとっぷりと更けて久しい。
そんな中、猫鳴館の玄関を、生徒会役員の
葵 水姫
がせっせとお掃除をしてくれていた。
「ふうー。……思ったより、汚れてるわね」
思ったより、どころではない。実のところ水姫が猫鳴館にやってきたのはまだ日のある内だった。会長が困っているようなので少しでも手助けになればと思ったのだが、その玄関の汚さにまず驚いた。「気休めだけど、公共の場くらい掃除しておこうかしら?」――今宵の猫鳴館がいつまで経っても騒がしいために時間の感覚を忘れてしまっていたが、水姫はずいぶん長いこと掃除をしてくれていたのだ。
「葵。すまないな、寮生でもない君にこんなことをさせてしまって」
珈琲を手にした海原会長が水姫をねぎらいに来た。
水姫は珈琲を受けとり、にっこりほほ笑む。
「すこしでも綺麗になればと思って……でも、かなり手ごわいわね」
「そうだろうな」
水姫と海原会長は玄関前に腰をかけて、珈琲を飲む。
天を仰げば星空。
寮内の喧騒は遠く、ここだけはおだやかな時間が流れている。
熱い珈琲が、仕事に疲れた身体に染みる。
そのおだやかな時間を破ったのは、ネズミでも、エロ本テロリストでもなく、外からの来訪者だった。
「……あら。こんな夜中に、誰かしら?」
遠くから走ってくる人影がある。
夜目にも鮮やかな赤い髪。左右に揺れる大きな胸。不破ふわりである。
「ネズミといえば猫でしょう! 行っきますよ~、ゲッシ類どもめぇ~!」
ふわりは数十匹の猫を引き連れていた。
彼女の取った行動はこうだ。ペットショップでマタタビスプレーを数本購入、上着にタップリとスプレー。その上着で一晩中街を歩き、集められるだけの猫を集めた。もっともその代償は大きく、服はぼろぼろ、髪はくしゃくしゃ、腕はひっかき傷だらけになっている。
玄関まで必死に走ってくると、ふわりは玄関を開けて、マタタビ上着を放り込もうとした。
「後は任せましたよぉ、勇者(猫)たちよー……ぅ? あ、あれ? 上着が、腕に絡んで取れ……」
ふわりの上着は絡んでしまってうまく脱げない。そこへマタタビに酔った猫の集団が襲い掛かってくる。ふわりはきゃあきゃあいいながら、猫に追い立てられ猫鳴館の中へ。
「え? え? きゃあ!」
水姫まで巻き込まれ、気づけばふわりと一緒に猫に追われながら寮内を走っていた。
「いや~! 私じゃなくてネズミを追いかけてくださいよぉ~!」
「どうして私まで~!」
◆
ネズミたちも、そして寮生たちも、無秩序に駆けまわる深夜の猫鳴館。
廊下の向こうからガンガンガンと棒で叩くような音。きっと
御手洗 孝太郎
だ。
藤堂 月乃
は、口の中に飴玉をぽいっと放り込んだ。
その途端、可憐な少女はむきむきマッチョに変わり……はしなかったが、内側から力が湧いてくるのを月乃は感じた。彼女のろっこん『一粒入魂!』の効果だ。
「んっ。なんだかものすごく速く走れそうっ」
虫取り用の網を構える。
そして、廊下の端を素早く駆け抜けるネズミに目標を定める。
「よいしょ!」ひょいっ!
「よいしょ!」ひょいっ!
飴玉で身体能力の上がった月乃は、気持ちいいくらいひょいひょいとネズミを捕まえていく。
「ん~っ! 藤堂はん、やりますね! んじゃ、あっしもいきましょうかねぇ。さあて、ネズミ共、覚悟しな。床下も、天井裏にいるのも逃さないよ」
そういって
骨削 瓢
はふっと姿を消した。どうやら隠し通路に入ったらしい。
邪衣 士
は、瓢、孝太郎のサポートをしようと雨崎部屋前で待機している。
いいなはロケット花火をもってネズミを追いかけている。一応着火する気はないようだが、物騒この上ない。
雨崎部屋を挟んで向こうのほうでは、孝太郎の仕事が雑になってきた。
ボカーン、ドカーン、と壁の崩れるような音。バラバラバラッと時折天井から欠片が落ち始めている。月乃と同じく強化タイプのろっこん『蓄積された老廃物に対する老廃物再利用機関』で、気持ちよーく壁を破壊しながらネズミを追い立てているようだ。しかし、それを止める余裕のある者はだれもいない。
「きゃあああっ」
「あああん!」
女子がふたり、悲鳴を上げながら猫に追いかけられてやってくる。ふわりと水姫だ。
彼女たちは、廊下の隅で、足元を駆け回るネズミどもをものともせず、唯一の獲物に向かって凄んでいた
伊賀 解理
に見事にぶつかった。
「ううっ、痛いじゃないか。何をする……ひにゃっ! にゃっ……!」
尻餅をついた解理が妙なうめき声を上げ始めた。
「あっ、いやっ……うそっ……」
「あんっ。そんなところ、だめっ……!」
ふわりと水姫も、艶っぽい声を出しながら、身をよじらせはじめる。
三人とも、胸のあたりが、不自然に蠢いている。
「や、やだっ! ネ、ネズミが、服の中に……っ!」
ぼろぼろになったシャツの、大きく開いた胸元がまぶしい、天然系のふわり。
長い髪を乱して胸を抑えながら喘ぐ、しとやかお姉さん系の水姫。
そして、童顔に眼鏡、胸元は控えめながら「にゃっ……あん!」と声はひときわ艶っぽい、ロリ系の解理。
結果からいうと、女子たちに群がったネズミは、ふわりが引き連れてきた猫たちによって蹴散らされたのだが……エロ本テロリストの無情な仕業に傷心していた男子寮生たちは、この光景に躍り上った。のちに、このときの様子は伝説として語り継がれ、ふわり派、水姫派、解理派に分かれての大激論となるのだが……それはまた別の話だ。
「おおー!」
自室で待機中だった
雨崎 荒太郎
も、思わず顔を覗かせたひとりだった。
『こらっ。コタくん?』
ネズミを追い立ててきたシオンが、そんな荒太郎をこつり、と小突く。
ネズミは徐々に雨崎部屋の前に集まり始めていた。
だが、部屋の中に押し込むには、もう一息足りない。右からも左からも追い立てられ集団になったネズミたちは怒涛のごとき勢いで壁を上り始める。
そのとき、ばらばらばらっとネズミを振り落としながら、瓢が天井から顔を出した。
「そこのおふたりさん! ちょいと抱き合っとくれ!」
「えっ? シオ姐さんと?」
荒太郎は思わずシオンを見た。戸惑った荒太郎に比べ、シオンは迷わなかった。
『わかったよ』
そう書くが早いか、シオンはぎゅうっと荒太郎を抱きしめる。その腕はやわらかくて。
荒太郎は……幸せだった。この瞬間、すべての音が聞こえなくなった。ネズミだってどうだっていい。
シオ姐さんの顔がこんなに近くに……。
「いいかんじですよぃ!」
瓢がそういうが早いか、雨崎部屋の前に局地的な竜巻が発生する。瓢のろっこん『悋気の独楽』!
ネズミたちはその渦巻きに次々と巻き込まれてゆく!
「シオ姐さん危ない!」
荒太郎ははっとして、シオンの身体を押しのける。
「邪衣はん、押し込んどくれっ!」
「まかせろ!」
部屋の前にいた士が、深呼吸し、パチンパチンパチンと指を鳴らす。
彼はろっこん『天の救い』で雨崎部屋前にごく小規模の風を起こし、ネズミ竜巻を荒太郎もろとも雨崎部屋内に押し込みむとすぐさま戸を閉めた。
「雨崎、今だ!」
ネズミまみれになりながらも、なんとか荒太郎は、部屋の中央にセットしてあった『ネズミ・マストダイ』に飛びつく。
【ネズミ・マストダイ(少林製薬)】
「フタを取ってこするだけ」
「ケムリがすみずみまで気絶成分を運ぶ」だから、かくれたネズミもイチコロ!
荒太郎は『ネズミ・マストダイ』のフタを取ってこすった!
白い煙が立ち上り、入寮時にあった洗面器と、カビ臭い布団の代わりに敷いた藁しかなかった荒太郎の部屋を白く染めてゆく。気絶し始めるネズミ。必死に荒太郎の足を上り始めるネズミ。そのネズミを振り払いながら、荒太郎は叫ぶ。
「脱出!」
……ここで、空を飛べる彼のろっこん『コノオオゾラニー』が発動し、雨漏りするほど薄い屋根を突き破って脱出できる……はずだった。
しかし。
彼のろっこんの発動条件は『鳥などの動物が近い距離で羽ばたく時』。
――この部屋に、鳥は、いない!
そのとき部屋の外では。
「ネズミ共め、これが最後の一撃だよぃ!」
瓢がいいなのロケット花火をひったくり着火。雨崎部屋に放り込んですぐさま戸を閉める。
「みんな、伏せろーーーっ!!!」
士が叫んだ次の瞬間。
猫鳴館全体を揺るがすような爆発音!
爆風が、廊下を吹き抜ける!
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月09日
参加申し込みの期限
2013年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月16日 11時00分
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