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寝子島高校
猫鳴館、ネズミ騒動
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● ま、ひとつ屋根の下に住む同士
大部屋には、今回のネズミ騒動に関わった者たちが一堂に会していた。
そこはさながら野戦病院の様相。寝不足かつ傷だらけ煤だらけの寮生たちが、寝そべったり、壁に凭れ掛かったり、ハイになったテンションを持て余したりしている。
海原会長は大部屋に入ると「静粛に」と皆を静めた。
穴探索隊のメンバーが大部屋に入ってくる。隊長を務めた
龍目 豪
の肩の上には、寝子島の伝説のこびと〈ねず〉の少年、鳶色彦のが立っていた。
「猫鳴館のみなさん。此度は私の友人のネズミたちが大変ご迷惑をお掛けしました。彼らは私が連れてきたわけではなく、元からここにいたものたちだったのですが、〈ねず〉が来たのがあんまり久々だったもので、私のためにいろいろなものを調達しようと、つい頑張りすぎてしまったようです。あなた方がよい人間でよかった。私の友人たちを一匹も殺さずに森へ連れて行ってくれたと聞きました。まず、そのことについてお礼をいわせてください」
鳶色彦が頭を下げると、寮生たちはヒューヒューと口笛で、森から戻ってきた
天馬 ひびき
を讃えた。ひびきは照れくさそうに頭を掻く。
「よかったよ。あっ、雪見君、雨崎君、ふたりの分のラスク、なくなっちゃってごめーん」
いいっていいって、と手を振る大福、荒太郎の両名。
「ネズミたちには私がよくいって聞かせますので、これからはそうご迷惑はかけないでしょう」
鳶色彦は、再び深々と頭を下げた。
豪が鳶色彦から聞いた話をかいつまんでみんなに話して聞かせた。
「鳶色彦の話だと、〈ねず〉っていうのは、一人前になると独り立ちして自分の住まいを作るんだそうだ。鳶色彦も独り立ちして猫鳴館地下に住まいを作ってたってわけ。ちょうどネズミ害が出始めたころからな」
「じつは私の叔父が、昔この猫鳴館の地下に住んでいたことがあるのです。とても小さいころに会ったきりですが、面白いところだといっていました。ですが、その叔父が行方知れずになって以来ちょっとした唄が広まったので、近ごろはここに住まいを構える〈ねず〉はありせんでした。私は他の〈ねず〉がいないところに住まいを作りたかったので、ちょうど良かったのです」
「もしかして、その叔父さんって、この人だったりするか?」
握 利平
が明るく禿毛会のジイサンから借りてきた「寝子島高校第1期生」と書かれた卒業文集を開く。そこには、古代風の着物を身に纏った少年の絵があった。どことなく、鳶色彦に似ている気もする。
「あーっ!」
そう声をあげたのは、寮誌を調べていた
奈良橋 博美
と
三ヶ島 葵
だ。
「その絵! こっちのと同じ!」
そういって手にしていた寮誌を開くと、例の〈ねず〉について書かれたページの裏をみんなに見せる。そこにはある落書きは、たしかに文集と同じタッチ、同じモデルのようだった。
「まじかよ。実はもうひとつ驚くことがあってさ。文集だから当然誰が書いたか名前があるわけだが……『泉竜次』っていうんだ、これを描いた生徒の名前」
「
泉 竜次
……って泉先生!?」
「泉先生って今75歳だっけ? この寮誌が60年前だから15歳? 寝子高も今年で60周年っていってたから、たしかに1期生で年齢は合うけど……」
「……あ、初代寮長ってもしかして泉先生だったりするのかなー? ……さ、さすがにないよねー」
葵が冗談めかしていったその言葉をきいて、みんなが視線を交し合う。
「そういえば泉先生って寝子島出身でしたよね」
「1期生だったから、1年生しかいなくて15歳でも寮長だったとか?」
「地下の社について妙に詳しかったし」
「そのわりに、あんまり話したがらなかったし」
「ときどき猫鳴館をうろうろしてるし」
「ありうる……」
「その絵は叔父の面影を感じます。もしかしたらその泉先生という方は、叔父に出会われたのかもしれませんね」
鳶色彦はなにやら感慨深げにそういった。
「ところでみなさん、厚かましいお願いではあるのですが、私がこの猫鳴館の地下に住むのを、許してはいただけないでしょうか。その……私はもちろん〈ねず〉ですので、みなさんの暮らしの中から少しばかり拝借することもありますが……でも、ここは見事な宝の山がありますので……お住まいのみなさんのご迷惑にならないようにできると思うのです」
「あー、ちなみに、鳶色彦のいう宝の山ってのは、猫鳴館の諸先輩方が脈々と遺して行ってくださったゴミ溜めのことのようだぜ」と豪が補足してやると「宝の山です」と鳶色彦は真面目な顔でいう。
難波 辰
が手を挙げた。
「俺はさ、いいと思うんだ。食べるものなんかは、鳶色彦の分を取り分けて、今直してる社に置いてさ。そうすれば鳶色彦も夜中にこそこそ失敬したりしなくて済むだろ」
「そりゃ、まあ、あっしの地下帝国を犯さないってんなら、構いませんがねぇ」と
骨削 瓢
。
「骨削に同意」と
邪衣 士
。
ほかの寮生たちも「そりゃまあ」「いいんじゃない」などと口ぐちにいい、ひとまず反対意見はない。
「ま、一つ屋根の下に住む同士、仲良くやってこうぜ」
辰はそういうと鳶色彦と握手した。
◆
そのあと、大部屋ではサンドイッチとお好み焼きがふるまわれた。
「夜食じゃなくて朝食になっちまったな」
サンドイッチは夜食を担当していた
雪見 大福
の作。お好み焼きは先ほどまっさきに鳶色彦との共存に賛成した辰の作だ。辰は鳶色彦にも小皿に取り分けて置いた。
鳶色彦ははじめて食べるといいながら、お好み焼きをほおばる。その姿を見ながら、〈ねず〉は夜行性ってことだからきっと眠いんだろうになあと思いながらも、辰は嬉しくなった。
久々の食事にかぶりつく寮生たちの間を縫って、
初島 優
がメモ帳片手に被害確認をして回っている。
「各自ー、被害報告してー」
「雨崎はんの部屋が吹っ飛んだよぃ」
けらけら笑う瓢。吹っ飛ばした張本人だがこの状況を楽しんでいる。
「雨崎の部屋前の廊下も、御手洗のせいでぼろぼろだな」と士。
「その御手洗くんは?」
「知らん」
大部屋に御手洗孝太郎の姿はない。
「ところで雨崎くんは生きてるの?」
そう優が尋ねたとき。
「ふあーい、生きてまーす」
時子の肩を借り、荒太郎が大部屋に戻ってきた。
『コタくん……! 無事でよかった……!』
涙目の
御影 シオン
が荒太郎に駆けより、本日二度目の抱擁をした。今度こそ、荒太郎もしっかりとシオンを抱きしめる。そして、そのまま彼女の腕の中で、すうっと意識を失った。
『こ、コタくん!?』
「疲れたのよ、寝かせてあげましょう?」
時子にそう促され、シオンは涙を拭きながらこくりと肯く。
「起きたら、俺のところに来るように言ってくれ。今回の件、ちゃんとした説明を求める」
海原会長はそういうが、その眼差しはいつもよりやさしい。
もっとも、起きたらこってり絞られるだろうけれど。
『うん、起きたら、ね。ひとまず、お疲れ様、コタくん』
「会長! 海原会長! 大変だ!」
男子寮生がひとり、大部屋に飛び込んでくる。
「なんだ、もうネズミ事件は片が付いたろう」
「そうじゃない! エロ本テロリストが! お焚き上げだといって裏庭でエロ本を!」
「放っておけ」
「だけど、会長の部屋もやられたぞ!?」
「なんだと!?」
顔色を変えて立ちあがったのは龍目豪。
「俺が探検の賄賂としてようやく進呈したあの特殊な嗜好の本もか!?」
海原会長は無言で豪を拳で殴ると、裏庭へ向かって駆けだした!
面白がった他の面々も次々会長の後に続く!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月09日
参加申し込みの期限
2013年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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