- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
猫鳴館、ネズミ騒動
● エロ本テロリストの末期
どんどんどんどん。
猫鳴館裏庭菜園の傍から、白い煙が天に立ち上っている。
「ククク……『先輩はエクスカリバー』これは女子部屋だったな……けしからんものを所有しおって……『おちこぼれ姫のイケナイ宿紹介』……うぬ……これはなかなか……いや、例外はない。投下だ」
エロ本テロリスト草薙 龍八が、回収したエッチな本を発見した部屋や場所を読み上げながら、ついでに中身も確認しながら、火の中へ投下している。
「おー、もうちょっとペース上げて投下してくれー。湯がぬるいぜ」
汚いくさい風呂嫌いの御手洗 孝太郎が、エロ本お焚き上げの火でドラム缶風呂に入っている。
「そうはいかん。えっちな本のお世話になった者たちを絶望のどん底に落とすためにも、しっかり中身を確認しなければ……む、これは……会長の部屋、だと……！ なんて特殊な嗜好なんだ！ 投下だ！」
嗚呼。無残にも燃え上がる、特殊な嗜好の本。
「おー、いいぜ！ いい湯加減になってきた！」
裏庭にテントを張って一晩過ごした雨宮 煽は、テントの隙間からじっとドラム缶風呂の様子をうかがっていた。
「……誰？」
猫鳴館内から、海原会長を先頭にした集団が飛び出してきた。
それを見るや、龍八はこれ見よがしに、火の中につっこんであった焼き芋を取り出す。
「悔し涙や怨声が最高のスパイスだな……ククク……」
「絶対ゆるさーん！！」
「俺の褌！」
龍八は、怒りの男子たちに担ぎあげられると、孝太郎入りのどろどろの汚泥のようになったドラム缶風呂に、頭からドボンと突き落とされた。
「塩っぱい味がする……青春の味か……」
「俺の出汁だぜ、テロ屋さんよ」
……ちなみにエロ本テロリストに人質（？）にされていた逆巻 天野氏の褌は、その後無事に戻ったとのこと。ただし、再び着用するかどうかは迷っているようだ。
● エピローグ
数日後。
御剣 刀は学校でようやく泉先生を捉まえることができた。
「先生、〈ねず〉ついて、本当はいろいろご存知だったんじゃないですか？」
「知っているというほどのことは知らないさ」
「でも、〈ねず〉を見たことがあった」
「若いころ、ほんのちらりとね。あれはロマンだったなあ」
「先生が猫鳴館の初代寮長だったというのは？」
「よく調べたね。そのとおり」
「社を作ったのも先生ですか」
「そうだったな。まあ、〈ねず〉と交流してみたかったんだよ、俺も。話に聞いたように、おにぎりや木の実を供えてみたりしてね。あのときは、それでネズミの害は治まったしな。それで改めて、自分が見たこびとの如きものが〈ねず〉だったんだろうと信じたのさ。そういえば……」
泉先生は声を顰める。
「猫鳴館の連中は〈ねず〉と出会ったそうだね」
「はい」
「いまはまだ、あまりおおっぴらにしないことだよ。人間に騒がれるのを、きっと〈ねず〉は好まないさ」
「そうかもしれません。伝えておきます」
それから刀は泉先生に一番いいたかったことを伝えた。
「先生、この島では興味深い事が良く起きます……俺は今後も先生に今回みたいな事を色々と聞きたいです」
先生は刀の顔をじっとみた。
そして、こういって笑った。
「青春とは謎とロマンを追いかけることだ。俺もまだ、謎とロマンを追いかけている。長老扱いするなよ。負けんぞ」
若者よ、謎と、ロマンを！
猫鳴館――そこは、謎多き素敵な魔窟。
たとえばこんな謎がある。
いまなお掘り進められているという地下帝国はどこまで広がっているのか？
海原会長が龍目探検部長から賄賂でもらった特殊な嗜好の本とはなんだったのか？
雨宮 煽嬢は、猫鳴館の住人になるのか？
そんな謎をみんなみんなひっくるめて。
廃寮になっても忘れ去られても、ここは愛すべき猫鳴館！
どんどんどんどん。
猫鳴館裏庭菜園の傍から、白い煙が天に立ち上っている。
「ククク……『先輩はエクスカリバー』これは女子部屋だったな……けしからんものを所有しおって……『おちこぼれ姫のイケナイ宿紹介』……うぬ……これはなかなか……いや、例外はない。投下だ」
エロ本テロリスト草薙 龍八が、回収したエッチな本を発見した部屋や場所を読み上げながら、ついでに中身も確認しながら、火の中へ投下している。
「おー、もうちょっとペース上げて投下してくれー。湯がぬるいぜ」
汚いくさい風呂嫌いの御手洗 孝太郎が、エロ本お焚き上げの火でドラム缶風呂に入っている。
「そうはいかん。えっちな本のお世話になった者たちを絶望のどん底に落とすためにも、しっかり中身を確認しなければ……む、これは……会長の部屋、だと……！ なんて特殊な嗜好なんだ！ 投下だ！」
嗚呼。無残にも燃え上がる、特殊な嗜好の本。
「おー、いいぜ！ いい湯加減になってきた！」
裏庭にテントを張って一晩過ごした雨宮 煽は、テントの隙間からじっとドラム缶風呂の様子をうかがっていた。
「……誰？」
猫鳴館内から、海原会長を先頭にした集団が飛び出してきた。
それを見るや、龍八はこれ見よがしに、火の中につっこんであった焼き芋を取り出す。
「悔し涙や怨声が最高のスパイスだな……ククク……」
「絶対ゆるさーん！！」
「俺の褌！」
龍八は、怒りの男子たちに担ぎあげられると、孝太郎入りのどろどろの汚泥のようになったドラム缶風呂に、頭からドボンと突き落とされた。
「塩っぱい味がする……青春の味か……」
「俺の出汁だぜ、テロ屋さんよ」
……ちなみにエロ本テロリストに人質（？）にされていた逆巻 天野氏の褌は、その後無事に戻ったとのこと。ただし、再び着用するかどうかは迷っているようだ。
● エピローグ
数日後。
御剣 刀は学校でようやく泉先生を捉まえることができた。
「先生、〈ねず〉ついて、本当はいろいろご存知だったんじゃないですか？」
「知っているというほどのことは知らないさ」
「でも、〈ねず〉を見たことがあった」
「若いころ、ほんのちらりとね。あれはロマンだったなあ」
「先生が猫鳴館の初代寮長だったというのは？」
「よく調べたね。そのとおり」
「社を作ったのも先生ですか」
「そうだったな。まあ、〈ねず〉と交流してみたかったんだよ、俺も。話に聞いたように、おにぎりや木の実を供えてみたりしてね。あのときは、それでネズミの害は治まったしな。それで改めて、自分が見たこびとの如きものが〈ねず〉だったんだろうと信じたのさ。そういえば……」
泉先生は声を顰める。
「猫鳴館の連中は〈ねず〉と出会ったそうだね」
「はい」
「いまはまだ、あまりおおっぴらにしないことだよ。人間に騒がれるのを、きっと〈ねず〉は好まないさ」
「そうかもしれません。伝えておきます」
それから刀は泉先生に一番いいたかったことを伝えた。
「先生、この島では興味深い事が良く起きます……俺は今後も先生に今回みたいな事を色々と聞きたいです」
先生は刀の顔をじっとみた。
そして、こういって笑った。
「青春とは謎とロマンを追いかけることだ。俺もまだ、謎とロマンを追いかけている。長老扱いするなよ。負けんぞ」
若者よ、謎と、ロマンを！
猫鳴館――そこは、謎多き素敵な魔窟。
たとえばこんな謎がある。
いまなお掘り進められているという地下帝国はどこまで広がっているのか？
海原会長が龍目探検部長から賄賂でもらった特殊な嗜好の本とはなんだったのか？
雨宮 煽嬢は、猫鳴館の住人になるのか？
そんな謎をみんなみんなひっくるめて。
廃寮になっても忘れ去られても、ここは愛すべき猫鳴館！
あとがき
担当マスター：
笈地 行
ファンレターはマスターページから！
ゲームマスターを務めさせていただきました、笈地 行（おいち あん）です。
此度はご参加いただきありがとうございました。
今回、章タイトルの一部は、コミュなどの名セリフをお借りしました。
●猫鳴館自治会員のご紹介
・奈良橋 博美 (RKM000633) さん
・初島 優 (RKM001726) さん
・骨削 瓢 (RKM001368) さん
・邪衣 士 (RKM000947) さん
キャラクターの自由欄に追記して自治会員としてご活動くださいませ。
ちなみに、自治会員にはいつでも誰でもなれるそうですので、
今回自治会員として活動しなかった方もコミュ等で名乗って
ロールプレイしていただいて構わないそうです。
●被害報告
・骨削氏を中心に掘り進めてきた天井裏、地下通路などはダメージを受けました。
・雨崎氏の個室へ続く廊下は対ネズミ班のろっこんにより半壊です。
・雨崎個室は吹っ飛び、天井に穴が空きました。
ちなみに、雨崎氏は、会長にこってり絞られたのち、
しばらく大部屋で寝泊りすることにするそうです。
まったくこういうのは想定していなかったのですが、
みなさんのアクションのおかげで、猫鳴館らしい結果になりました。
そして、このシナリオを執筆するうち、
だんだん猫鳴館に毒されている自分がいました。
フツウって何だったかな？ これが猫鳴館のフツウですよね、みなさん？
此度はご参加いただきありがとうございました。
今回、章タイトルの一部は、コミュなどの名セリフをお借りしました。
●猫鳴館自治会員のご紹介
・奈良橋 博美 (RKM000633) さん
・初島 優 (RKM001726) さん
・骨削 瓢 (RKM001368) さん
・邪衣 士 (RKM000947) さん
キャラクターの自由欄に追記して自治会員としてご活動くださいませ。
ちなみに、自治会員にはいつでも誰でもなれるそうですので、
今回自治会員として活動しなかった方もコミュ等で名乗って
ロールプレイしていただいて構わないそうです。
●被害報告
・骨削氏を中心に掘り進めてきた天井裏、地下通路などはダメージを受けました。
・雨崎氏の個室へ続く廊下は対ネズミ班のろっこんにより半壊です。
・雨崎個室は吹っ飛び、天井に穴が空きました。
ちなみに、雨崎氏は、会長にこってり絞られたのち、
しばらく大部屋で寝泊りすることにするそうです。
まったくこういうのは想定していなかったのですが、
みなさんのアクションのおかげで、猫鳴館らしい結果になりました。
そして、このシナリオを執筆するうち、
だんだん猫鳴館に毒されている自分がいました。
フツウって何だったかな？ これが猫鳴館のフツウですよね、みなさん？
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2013年01月09日
- 参加申し込みの期限
-
- 2013年01月16日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2013年01月16日 11時00分
