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LIQUID -Star Chronicle- 黄金の英雄譚
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【サイドクエスト『ワシのために働かんかい!』(2)】
まさか同じクエストを同時期に受注することとなろうとは。ロサヴィア(プレイヤー:
仙藤 紫
)は内心はらはらとし通しである。
「つまり、なんらかの襲撃があることは間違いないってわけね。ロサヴィアさん」
「え、ええ……そうね。警戒しなくっちゃね」
「うん? どうかしたの、ロサヴィアさん? 私の顔になにかついてる?」
「いいえ、違うのよ。知っている子に少し、似ているものだから……」
アオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)はいまだ気づいてはいないのだ。目の前のロサヴィアを操るのが実の姉であるなどと。まあ街を行く英雄キャラの中身など誰しも知る由もないから当然なのだが、『LIQUID』ではアバターシステムというものもある。蒼は自身の顔を取り込みアバターとしているから、紫にはもう妹であるのが一目瞭然なのである。
「それにしても性格悪いわね、その貴族のひと。たしかにあのラガールって男も、見てて気分は良くないけどさ」
「率直なのね。あなたらしいけれど」
「へっ? 私らしい?」
「ああいえ、なんでも。なんでもないのよ?」
もうしばらくは、ロサヴィアの正体を明かすつもりはない。もうしばらくは、紫自身のプレイを楽しもうと思う。我が妹はゲームの達人であるから、親切心で自慢の姉をあれこれ助けてくれようとするのだろうが、もうしばらくは己の足で立って歩きたいのだ、このリキッド大陸を。そう思うのだ。
「ロサヴィアさん?」
「大丈夫。少し考え事をね……」
「そう? それじゃまとめるとつまり、ロサヴィアさんは元サイディア王国近衛騎士として、同僚の依頼を果たしたいと。ラガールに恨みを持つさる貴族が隊商になんらかの妨害工作を画策していて、それを阻止したいってわけね」
「そういうこと。あなたに協力をお願いしたいの」
ロサヴィアは近衛騎士団長として幾度となく国の危機を救ってきたが、現在は遊歴の身だ。それでも王宮の親しい者たちとはつながりがあり、時にこうして諸問題への対応を求められることもある。
「ラガールの隊商にはどうやら、貴族の内通者が紛れ込んでいるようね。あなたにはそれをあぶりだすのに協力してほしい」
「話は分かったけど、どうして私なの? 私も含めて、誰が内通者だなんて分からないのに。どうして私は信用できると思ったの?」
アオイの純粋な疑問に、ロサヴィアはいささか苦笑いした。家族だから、などと理由を語ることはできない。代わりにこう言った。
「なんとなく、ね」
にわかに周囲が騒がしくなったのは、モネード平原のなかばへ差しかかった頃だった。遠く甲高く響く金属音、かすかに怒号や悲鳴のようなものも耳に届く。
「おっと、さっそく襲撃ですか?」
マイカがメガホンを取り上げたところで、ラガールが泡を食って叫んだ。
「出たぞ、薄汚い盗賊どもからワシの荷を守るのだ! そら、頭カラッポなお前たちの得意分野、暴力の時間だぞ! いいな、木箱のひとつたりともくれてやるな!」
口汚さと風体ならどちらが盗賊か分かったものではないがそれはさておき、平野の向こうから絵に描いたような不埒者たちが隊商の車列へ踊りかかるのがマイカにも見えた。
マイカは、慌てず。
「さて、お仕事の時間ですね。あーテステス、マイクテス。本日も感度良好、お日柄もよく」
「なんだあこいつ、隙だらけだぜ!」
「やっちまえ!」
なんともステロタイプな盗賊たちだ。剣にナイフにと手にして襲いかかってくるも、マイカのメガホンがうなりをあげる。
「すう……」
と息を吸い込み、
♪デーンデーンデーン
♪デデデデデデ
♪デーンデーンデーン!
「歌わないんかーい!!」
「歌うとは言っていない」
キリッ。伝統の時代劇、甘えん坊将軍の殺陣のテーマだった。思わずずっこけた盗賊たちを、周囲の冒険者らがすかさずボコボコにする。
「皆さんお強いですし、あたしはサンバでも踊ってた方がいいかもしれませんねー」
「そんなことないよ? 助かるたすかる♪」
隙を突き、ユズハの大斧もまたひるがえり、<ポーション乱舞>で無数のブラストポーションを投げ放ち発破すると、かちあげられたところへウォルターの双銃が火を噴いた。
少年めいて彼の目が細まる。
「んっん~♪ コンビネーションが決まると気持ちイイねぇ」
「ふふっ、子どもみたい……もうすぐホムンクルスの育成も終わってバトルに出せそうだから、あの子とも連携できるかもね」
「楽しみだねぇ」
そろそろ名前も決めねばならないだろうか。
「よしよし、有象無象の冒険者とはいえ、存外役に立つではないか。これならばまあ、百歩譲って満額を支払ってもよい、ことを検討してやらんでもない……あん?」
ラガールが満足そうにうなずきかけたところで、今度は隊商の後方から騒ぎが起きた。
「おい、今度はなんだ?」
「うわあああ、助けてくれ!!」
盗賊団どもが追いたてられるように駆け抜けてゆく……なにやら大きなものが迫ってくるのが見えて、マイカは眉を寄せた。
「あれは……オーク?」
「な、なんだと!? なぜオークがこんなところに……」
緑の肌をした巨漢たちが隊商へ襲いかかる。ロサヴィアやアオイ、その仲間たちが接敵し押しとどめているが、なかなかの大群だ。
「このへんにオークの村とか、集落があるの? うっかり踏み込んじゃった?」
ユズハが口をはさむと、ラガールは憮然として否定した。
「ルートの策定には最大限気を使っとる! 情報収集には金を惜しまん! ええい、デュンケルの役立たずめ、適当な報告をしおって!」
デュンケルという男はラガールが重用する部下で、隊商がいかなるルートを歩み物資を運ぶのか、その決定にまつわる情報を集めるのが役回りであるらしい。ラガールなりに信用に値する男であるそうで、その不手際に彼は歯噛みした。
「あやつはどこにおる!? ワシの部下に無能はいらん、即刻クビにしてやるわい!」
「それはともかく、まずはここを切り抜けないとね……!」
ユズハのブラストポーションが牽制し、足を止めたオークをウォルターの銃が撃ち抜く。群れに呑まれそうな隊商を鼓舞し、マイカは誰もが知ってる定番ソングなど音源として取り入れつつバフを振りまく。
「ま、レベル上げも兼ねて、ちゃーんと戦いますよ」
迷走する馬車の車列、逃げる盗賊に迫るオークたち。場は混乱を極めたが、
「……うん? あれ、なんだい?」
ウォルターの指さす先から、さらなる混沌の導き手が、翼を打って飛来しつつあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月24日
参加申し込みの期限
2025年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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