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蒲田穂奈実の入院する病院に着いた。
萌とユウは病室に入った。だが、目指すベッドは空だ。
「あり? 蒲田のやついねーのな」
というユウの声に応えるように、ギイイとモーター音が鳴った。ふたりの背後から電動の車椅子が入ってくる。
「お、蒲田。お散歩帰りか?」
ひょいとユウは片手を上げた。
電動車椅子に乗るパジャマ姿の少女は、自分たちと同世代に見えた。けれど、ひどく痩せており骨ばっている。腕や脚は棒のようだ。鼻や気管切開部からはチューブが伸び、車椅子脇に取り付けられた呼吸器へとつながっていた。首は右側を向いたままで、口元には力がなく、わずかに開いていた。
「おひさ、ノナー」
機械の合成音のような声が響いた。声は彼女の口からではなく、車椅子についたスピーカーから発せられていた。
「そっちの子がカノジョ? はじめまして、ホーチング博士です。お前も、ブラックホールに吸い込んでやろうか」
「へっ?」
萌は目が点になった。
ホーチング博士くらい知ってはいるしジョークなのはわかるが、不意打ちすぎて硬直してしまう。
すると
蒲田 穂奈実
は右手をかすかに動かしたのである。カチッと音がした。
と同時に穂奈実の髪がパカッと浮いて、下から禿げ頭が飛び出したのだ。しかもカツラと頭の間には垂れ幕があってこう書いてあった。
『笑え』
ぷっ、と吹き出したらもうこらえられなくなり、萌はぶははははと爆笑してしまったのである。穂奈実がニヤリとするのがわかった。
た……確かにっ!
蒲田さんってばユウくんと同類だよっ! ユウくん認定の『超変なヤツ』!
「オメーそれ初対面で出すのは卑怯だっつーの!」笑いながらユウは穂奈実の頭を示す。よく見たらハゲ頭もカツラだ。その下に本物の黒髪がのぞいていた。「鬼河内、このヅラさ、俺と共同開発したんだぜ。中学時代に」
実際、穂奈実は本当に楽しい少女だった。萌が彼女と打ち解けるのにさほど時間は必要なかった。
「これ、ボクとユウくんで作った薬膳カレー。食べてくれると嬉しいな」
保温ランチジャーに入れたカレーを差し出すと、「ありがとう」と言うが早いか穂奈実は告げたのである。
「カレーライスとかけまして、恋愛と解きます」
いきなり繰り出された謎かけだが、萌もその呼吸は知っている。
「そ、その心は?」
「どちらもホットでスパイシーです」
「うまいっ☆」
カチッ。
『笑え』
「わははははは!」
たしかに究極の飛び道具だ。出るとわかっていても笑ってしまう。
ユウがトイレのため席を立つと、萌は穂奈実とふたりきりになった。
「ええと……蒲田さん」
「『穂奈実』でいいよ、私も『萌ちゃん』って呼びたい」
「うん。じゃあ、穂奈実ちゃん、ボク、ちょっと申し訳ない気がしてたんだ。いや、いまもしてるかも」
穂奈実はかすかに首を動かして先をうながした。
「最初、ボクのこと『カノジョ?』ってユウくんに訊いてくれたよね。単なる『she』の意味じゃないほうだと思ってくれてるなら……まだかも」
ユウが自分のことを、どう紹介してくれるのか萌はずっと気にしていた。
「カノジョです、って紹介してくれないかなー、ってほんのちょっぴり期待はしてたんだけどね」
「悩んだ?」
「うん、夜しか眠れないくらいに」
ふふふと笑いを交す。すぐに、
「大丈夫」と穂奈実は言ったのである。「ノナーは、単に照れ屋なだけ。公言しなくても、たぶんそう思ってるよ」
「ホント!?」
「ホーチング博士の言葉を信じるがよいゾ」
また笑わせてくれる。ついついユウと話しているような気分になってしまう。
でも、これだけは言っておきたかった。
「だけど、その……」
軽く咳払いして萌は明かしたのである。
「ボクが申し訳ない気がしてるのは、ユウくんのこと、穂奈実ちゃんから奪(と)ってしまったように感じてるから」
「なんだそんなこと? それなら大丈夫。私、レズだから。どっちかっていうと萌ちゃんのほうが好み」
「ええっ!?」萌はぱっと頬を染めたが、
『笑え』
ヅラを浮き上がらせた穂奈実にまた爆笑させられてしまった。
この日萌は、穂奈実とNYAINを交換した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月18日
参加申し込みの期限
2025年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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