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過ぎ去りし想い
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この部屋のカレンダーは日めくりではないが、だとしたらまたたく間に紙の山が生まれていたことだろう。
そんな印象がある。
大学に入学してからの日々は、あっという間に
朝鳥 さゆる
の頭上を通りすぎた。
どこか悠然としていた三月後半とは、あまりに変化の幅が大きい。学費納入も入学式もロケット花火のようににぎにぎしく飛んでいって、明日の朝――とうに日付は変わっているから、正確にはもう今日――にはオリエンテーションだ。そこからも立てつづけに、履修登録など細々とした(けれど重要な)イベントが待っている。
といってもさゆるは早々に履修科目を決めており、登録書類もすでに完成させてあった。振り返ってみれば、これまでの過程もとどこおることなくこなしてきた。
だからバラ色の、とまではいかなくとも無難にあるいは着実に、大学生活のほうは進んでいた。
だがこれとはまた別に、あと一度眠って目ざめればさゆるの前には困難なイベントが待ち受けている。
午前中は大学のオリエンテーション、これは先述の通りだが、夜はクラブ『プロムナード』の初出勤となるのだ。
既に店のサイトには新人嬢『さゆみ』のプロフィールが掲載されている。物憂げな美女がブルードレスをまとい、どこか遠くを見ているような笑みを浮かべるポートレートだ。写真館で撮影したものゆえ、これ以上ないほどの完成度だった。
しかしサイトを眺めても、さゆるの中には張り詰めた、指先が冷えるような静寂があった。
大抵のことには物怖じしないさゆるだが、初出勤を考えると、心は波打つ湖面のように揺らいでならない。
接客やマナーなどの研修をすでに終え、高い評価を得たけれど――。
はたして、自分にできるだろうか。
問いを燻(くすぶ)らせながら、さゆるはベッドに枕をととのえている。
「どしたの? そんな顔してさ」
声をかけてきたのは姫木じゅん、さゆるの恋人であり同棲相手でもあり、魂の片割れのような存在だ。甘い蜜を求める蝶のように、さゆるの首元に顔を寄せてきた。
じゅんはさゆるより十も年上なのに、ローティーンの少女のようなあどけない顔立ちである。背は低く、肩より少し長い髪をツインテールにまとめている。眠る直前とあって、薄手のキャミソールに、シルクのショーツを合わせた寝間着姿、白い肌はほのかに上気し、首筋から鎖骨にかけてのラインが悩ましく浮かび上がっている。
「……特に何も」
「顔に書いてあるよ。『不安です』って」じゅんは、猫のように音もなくベッドに乗った。「店に出るのが不安なんでしょ」
「不安、ってわけじゃ」
「じゃあ緊張? さゆるったら真剣に考えすぎよ。キャバ嬢って言ったって、単なるアルバイトなんだから。最初はヘルプだし、あたしや夕顔さんもいるからさ、テーブルに補助でついて、なんとなく隅っこに座ってりゃいいって」
「でも仕事なんだから」
「うーん、学校成績がいいのは、たぶんさゆるのそういうとこに起因してると思う」
「そういうとこ、って?」
じゅんはくすりと笑った。小さな唇の端が上がり、少女のようなあどけなさと、大人の女の色気が絶妙に入り混じる。じゅんはベッドの上で片膝を立て、じらすように髪を解いていく。ツインテールを、片方ずつだ。かすかに浮き上がるじゅんの胸のラインを、薄手のキャミソールが優しく包みこんでいた。
「わかんない?」
「わからないわ」
「つまり、真面目ってこと」
「あたしが、真面目?」
「そ。だってさ、さゆるって、常に客観的に考えて行動するところがあるじゃん。いまだってためらいなく『仕事』って言った。自分のこと、引いた視点で眺めることができるって感じ?」
「それは……あたしが冷めているだけかもしれない……」
「そんな風に言えちゃうところが真面目なんだよねえ」
じゅんはくすっと笑うと、さゆるに向きあって手をのばした。白い指先で、さゆるの首筋を撫でる。
見つめ返してさゆるは言う。「『真面目』なのはじゅんよ」
「んっ?」
「いつもあたしのことを考えて、こうして育てようとしてくれる」
「ふふ……」じゅんは目を細めた。「悪くないね、そう言われるのも」
じゅんはさゆるに顔を寄せ、舌を差し入れるようなキスを与えた。ふたつの唇が離れると、その間に唾液が糸を引いた。
「だったら」慣れた手つきで、じゅんはさゆるの腰に腕を回す。「今夜は、真面目に愛しちゃおうかなあ」
耳元でささやく甘い息に、さゆるは小さく息を呑む。じゅんの指先が背筋をなぞるたび、火花がはじけるような感覚がさゆるの皮膚を刺激した。
「……お願い」
目をそらすことも忘れ、さゆるはただその言葉だけを返す。蕩(とろ)けるような甘い声で。
じゅんは満足そうに微笑み、唇でさゆるをなぞった。額、瞼、頬と、じらすように優しく落としていく。
「ね、さゆる……好きって、何度言ったら足りる?」
吐息混じりの声が胸元に流れ、口づけの雨となる。
「何度だって」
ふたりは、折り重なるようにしてベッドに身を横たえた。
もう言葉は不要だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月18日
参加申し込みの期限
2025年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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